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2月の読了帳

試験を受けて、梅を見に行って、スイートポテトを作って、
シネマートでドイツ映画『ソウル・キッチン』(私的評価☆☆☆☆☆)を
鑑賞していたら、春がもうそこまで来ていた。

よくよく考えたら今年は雑誌以外の本を購入していなかったので、
今年最初に買った本は仕事関連の本になる。

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まだ半分くらいしか読んでいないが、入門書としては、
このジャンルでは破格の面白さ+分かりやすさ。

タイトルから一目瞭然のように、『もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら 』の特許版という趣。
この女子大生がなんとなく萌える(笑)。

その後に買ったのは、たまたま発見した、故デビッド・ハルバースタムの
バスケットを題材にしたルポルタージュ『The Breaks of The Game』。

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1979年のポートランド・トレイルブレイザーズに密着したものらしい。
ちょうど2年前にペーパーバックとして出版されているが、
ハルバースタムが自動車事故で急逝した2年後の日付なので、
作者の死後に(日本でいう)「文庫落ち」した作品か。


ちなみに、上の画像では小さすぎて見えないが、
表紙の下部に"The perfect book about the perfect team"という賛辞を
書いているのが、今日入手した下の本の作者、Bill Simmons。

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アメリカのスポーツ専門チャンネルの人気コメンテーター(?)がまとめた、
バスケ好きの、バスケ好きによる、バスケ好きのための垂涎の一冊。
その名も『The Book of Basketball』(笑)。

何が凄いって、本国では、アマゾンのレビューが約200件ほどあること。
グラウンドや体育館だけでなく、紙の上でもスポーツを楽しむ姿勢の表れ。
マニアにしか受けそうにないこんなバスケ馬鹿のための本が売れているのも
アメリカ人のスポーツに対する懐の深さゆえになせる業、なのかな。

ちなみに、この2冊、もちろん、ニューヨークタイムズのベストセラー。


<今月の読了帳>
・『異星人の郷(上・下)』(マイクル・フリン)
評価:☆☆☆☆

中世時代、ペストの脅威が欧州を席巻していたころ、
ドイツの片田舎に異星人が不時着して、やがて、
そこに暮らす人々との不思議な交流が始まって・・・。


期待していた劇的な展開はなかったが、読み進めるにしたがって、
何とも言えない、とらえどころのない思いに囚われた。

「爽快」ではないが、「壮大」な物語ではある。


・『魚舟・獣舟』(上田早夕里)
評価:☆☆☆☆

新進気鋭の若手女流SF作家による6編を収録した一冊。

陸地の大半が水没した世界で暮らす人々と、
魚舟・獣舟と呼ばれる異形の生物との交わりを描いた表題作、
人間の体を食い尽くす寄生菌による奇病に翻弄される
人類を扱った「くさびらの道」の2編は、☆☆☆☆☆評価。

どちらも続編を切に願いたくなるくらい良かった。


・『忍者烈伝ノ続』(稲葉博一)
評価:☆☆☆☆

織田信長、武田信玄、上杉謙信らが天下統一に乗り出した時代に
暗躍した忍びたちの運命を描く、前作『忍者烈伝』の続編。

一部の主要キャストも引き続き登場するが、
前作ほど忍びアクションは少ない点は物足りない。

とはいえ、この時代に生きる男たちに特有の正直さ、勇敢さ、冷徹さなど、
戦乱の世につきもののサイドストーリーも魅力だ。


<ただいま読書中>
・『女子大生マイの特許ファイル』(稲森謙太郎)
・『戦国鬼譚 惨』(伊東潤)
by worthy42 | 2011-03-02 23:34 | 一冊入魂(読書記録)
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