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Book of The Year 2011 フィクション

年末年始にかけてPCが二度ダウンして二度初期化し、つい一昨日復元したばかり。
実家のPCはやたらめったら遅くて、新年一発目の投稿は早くも月半ば。

ということで、とにもかくにも、明けましておめでとうございます。
今年も皆様にとって素敵な一年にならんことを。

前置きはそれくらいにして、
今更だが昨年のBook of The Year 2011 フィクションを発表。

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①『ジェノサイド』(高野和明)
②『エウスカディ(上・下)』(馳星周)
③『湖は飢えて煙る』(ブライアン・グルーリー)
④『悪の教典』(貴志祐介)
⑤『エージェント6(上・下)』(トム・ロブ・スミス)
⑥『特捜部Q 檻の中の女』(ユッシ・エーズラ・オールスン)
⑦『卵をめぐる祖父の戦争』(デイヴィッド・ベニオフ)
⑧『獣の奏者(3、4)』(上橋菜穂子)
⑨『異星人の郷(上・下)』(マイクル・フリン)
⑩『反撃(上・下)』(リー・チャイルド)

昨年読んだ本は傑作・良作が多かったが、その中でも①はダントツだった。
「このミステリーがすごい 1位」「週刊文春1位」などと謳われているが、
斜に構えずとりあえず読んでみることをおススメする。

馳星周の最高傑作ではと読了後に興奮しきりだったのが②。
スペイン・バスク地方といったら一度は訪れたみたい土地だが、
当時を忍ばせる現地の濃密な雰囲気が字面からたっぷりと醸し出されている。

2011年は早川ポケットミステリの当たり年だと業界では言われているらしいが、
私もそれに同感で、このベスト10にも③、⑥、⑦と3冊も入っている。
好みではなかったのでベスト10からは外したが、同じハヤカワポケットミステリの
『二流小説家』は、識者が選ぶ各賞で1位に輝くなど絶賛されている。

個人的には③がベスト。著者が新聞記者という経歴の持ち主のせいか、
文章が理路整然として隙がないため、さらさらの血液の流れよろしく脳に入ってくる。
訳も秀逸。見習いたい。

④は2010年の「このミステリーがすごい 1位」の作品。
後半の怒涛の展開はパンチが効いていてすごい。
『DINER』と『バトルロイヤル』を足して2で割ったような衝撃が味わえる。

レオの三部作の完結編が⑤。上巻すべてが壮大な序章のよう。
レオには幸せになってほしいという一読者の望みが・・・。あとは読んでからのお楽しみ。

⑧は相変わらずの安定感とロマンに満ちている。
とても子供向けとは思えないのだが、やはり自分の子供にもいつか読んでほしいと思う。

なんとなく尾を引くのが⑨。取り立てて劇的な展開があるわけではないのだが、
設定の妙が最後まで興味を駆り立てて、読後の今でさえ不思議な余韻を残している。

⑩はリー・チャイルドの<ジャック・リーチャー>シリーズ第2弾。
現代版のハードボイルドの趣で外れなしの面白さ。
これで『キリング・フロアー』、『前夜』に続きシリーズ3冊目。
残る邦訳書は第3弾の『警鐘』のみなので今年中に読んで、未邦訳分の刊行を待とう。
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# by Worthy42 | 2012-01-14 00:42 | 一冊入魂(読書記録)

Book of the Year 2011 ノンフィクション

フェイスブックとツイッターを始めて以降は、
主戦場をそのふたつに移してきたせいもあってブログの更新が大分遅れてしまった。
(フェイスブックではもうBook of The Year 2011 を発表済)

とはいえ、更新の理由が一番の理由は忙しさとPCの故障。
来年はさらに忙しくなりそうなのでどれだけの頻度で更新できるのか、
甚だ心もとないが、折を見てアップしていこうと思う。


ということで、Book of The Year 2011のノンフィクションなのだが、
今年読んだノンフィクションの冊数は実はほんのわずか。
もしかしたら両手で足りる数かもしれない。
特に新書は原発関連以外はほとんど読まなかった。
ここ数年、減少傾向にあるので来年はなるべく読むように心がけたい。

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①『WHEN THE GAME WAS OURS』
②『鯨人』
③『スリー・カップス・オブ・ティ』
④『采配』
⑤『ロストシティZ―探検史上、最大の謎を追え』


NBAのオールドファンにとって①は望外の贈り物のような至高の一冊。
②はクジラと共に暮らす人々を追ったドキュメント。クジラを殺し食すのも人間の業だが、
それを犯罪行為に抵触する暴力で過激に取り締まるのもまた人間のエゴだ。
③、⑤は目的は違えど、異国での過酷な日々を生き抜く主人公の折れない心に脱帽。
④は野球監督のビジネス書ながらベストセラーに。
孤高の男の生き様ながら心に刻みつけておきたい教訓が豊富。
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# by Worthy42 | 2011-12-31 00:49 | 一冊入魂(読書記録)

PC回復

マイクロソフトオフィス2010を購入する羽目になって高くついたが、
なんとかクリスマスにパソコンが回復。

年末恒例Book of The Year 2011 や、待ちに待ったNBAの開幕など、
来週は怒涛のように更新する・・・予定です。
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# by worthy42 | 2011-12-26 00:30 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

10月の読了帳

先月からフェイスブックとツイッターを本格的に始めた。

もともと環境の変化とともにそれまでの人間関係を一度リセットするタチなので、
アメリカ発のソーシャルネットワークサービスなんぞ軽視していたのだが、
フェイスブックの人と人を結びつける力といったら、予想以上だった。

12年前の米留学時代のスウェーデン人の知人と繋がったのを始め、
大学時代の友人や前職の知人と5-10年ぶりにやりとりするなど、
ご無沙汰していた人々に久々に「再会」できた。

目下のところ、ツイッターは情報発信および収集のために、
フェイスブックは旧交を温めるためと新たな関係を構築するために、
ぐらいな感じで使用しているのだが、いやはや、その威力たるや恐るべし、である。

フェイスブックは本名(漢字ではなくアルファベットで)、顔出しでやっているので
よかったら探してやってください(リアルでない方でもどうぞ)。


と悠長なことを言いつつ、先月は多忙を極めた。

私的なプロジェクトのために中旬以降は週末もなし。
よくよく考えたら今月も明日から週末もフル稼働しなければならない。
文字との孤独な戦いの上に時間も半端ないほどにかかる、
なんとまあ大変な職業なのだと今更ながら痛感。でも楽しいけどね。


前置きが長くなった。本の話を。
古本でいいと思ってたんだが、買ってしまった。

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先日、ロマン・ポランスキーの『ゴースト・ライター』を見たせいもあるが、
冒頭から真実かどうか甚だ疑わしい。

---In the final year of my presidency, I began to think seriously about
writing my memoirs.

ときたもんだ。

自伝を書いたがために挿入した一節のような匂いがプンプン。
とはいえ、これはこれでブッシュ政権を振り返る貴重な一冊なので
心して読み進めていきたい。


・『特捜部Q ―檻の中の女―』(ユッシ・エーズラ・オールスン)
評価:☆☆☆☆

コペンハーゲン警察の新設された部署に左遷された刑事とその相棒が
過去の未解決事件に取り組むことになり、5年前の自殺と片付けられていた
女性議員失踪事件の再調査に着手するうちに隠された真実に近づき・・・
という北欧発の(やや)ハードボイルドサスペンスの良作。


主人公よりも相棒の亡命シリア人アサドの素性が気になって仕方がないという
脇役の存在感が光る一冊。

北欧とドイツで数十万部売れた人気三部作シリーズの第一弾で、
次回作は今月10日に発売の予定。


・『卵をめぐる祖父の戦争』(デイヴィッド・ベニオフ)
評価:☆☆☆☆

作家のデイヴィッドの祖父レフは戦時中の1942年、2人のドイツ兵を殺したらしい。
今レフの口から語られる冒険譚。それは、軍の大佐の娘の結婚式のために
卵を調達するというものだった・・・


正直、タイトルを見て「なんなんだこれは」と思っていたのだが、
内容をそのものズバリ言い表していた。

レフと、ともに卵を探す羽目になった饒舌な女好き、コーリャの掛けあいがユーモラスで、
戦時下の過酷で悲惨な現実に曝されながらも健気に生き抜く2人の姿がとても眩しい。

戦争と友情について考えさせられる秀作。


・『記者魂』(ブルース・ダシルヴァ)
評価:☆☆☆

街で続発する連続放火事件を追う地元紙の記者。
事件を追う内に裏に隠された意外な真相に辿り着いて・・・。


邦題の割には主人公のマリガンには新聞記者としてのダイナミズムに欠けた印象が。
ロージー、メイソン、グロリアといった脇役の方がよっぽど記者らしい。
ジャーナリズム魂に満ちた一冊かと期待すれば肩透かしを食らう。
41年間も記者を務めてきたという著者の経歴に、もっとジャーナリストらしい
正統派なストーリーを勝手に期待してしまっていたので、正直、物足りない。


<現在読了中>
・『Decision Point』(George W. Bush)
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# by Worthy42 | 2011-11-06 00:09 | 一冊入魂(読書記録)

愛とプライド

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ホッケーで勝つことは素晴らしい、ホッケーができることはそれ以上に素晴らしい、
ホッケーを愛することは何よりも素晴らしい。


すべての疑問を解き明かしたとしても、明るい未来など待ちうけてはいない。
少なくとも、俺が生きる糧として選んだ仕事のなかには。そこにはただ、
すべてを知るという目的があるだけだ。すべてを知ることで、何かが変わる。
そう信じて進むしかない。おれはもはや、スクープや、賞や、昇給や、同業者からの
羨望を追い求めてはいない。ただすべてを知りたいだけだ。
...おれはたぶん、なぜ自分がすべてを知りたがっているのかを知りたいのだ。

-『湖は飢えて煙ぶる』(ブライアン・グルーリー)
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# by Worthy42 | 2011-09-25 23:08 | 美句妙文礼賛(魅惑の文言集)