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悲嘆と悔恨と希望の緑

こ15年のスポーツ観戦において、わたしがもっとも幸せな勝利に酔いしれたのは、2007-08シーズンのボストン・セルティックスの23年ぶりの優勝だった(ちなみに2位は、2004-05のチャンピオンズリーグ決勝で、0-3から逆転勝利したリバプールの「イスタンブールの奇跡」。この日は私の誕生日だった)。

だが、今日の一戦は、私のスポーツ観戦歴のワーストに匹敵するほど、心に突き刺さる敗戦となった。
未だにハイライトを見ることができない。記事すら読んでいない。あらゆるニュースを遮断している。
この日の試合を振り返ることは二度とない。そう誓えるほど、私の心の傷は深い。

<NBA FINAL Game 7@ロサンゼルス>
ロサンゼルス(4勝3敗) 83 - 79 ボストン (3勝4敗)

レイカーズ、2連覇――

多くは語らない。

ただ、ファイナルと言わず通常のリーグ戦でも(おそらく日本の中高生の試合でも)、
相手のFG%をわずか32%に抑えて試合を落とすチームなど、
この二十余年NBAを観てきた私でさえ、知らない。


勝利の女神は半ば微笑みかけていた。
優勝リングには第2関節まで指を入れていた。


だが、完全な勝ちパターンの試合、それも残り6分というわずかな時間を凌げなかった。
今季でBig 4 解散さえ囁かれる老い先短いベテランチームなだけに、
栄光まであと半歩と迫りながら辿り着けなかったその悲しみは絶望的なまでに深い。


私自身にも拭いきれない後悔がある。

下馬評の低かったカンファレンス・セミファイナルから病的なほどに縁起を担ぎ、
ブログの更新を控えたり、勝利の女神に電話をかけたり、
ボストンの勝ち試合の「儀式」に徹底的に則ったはずなのに、
最後の最後に、最も肝心なことに思い至らなかった。

このブログのタイトルを変更することを。


Back to Back―――俗語で、「2連覇」を意味する。


Winner Takes All。勝者の歴史が塗り替えられないように、敗者は記憶にも記録にも残らない。
そうはいっても、今日の午後のように抜け殻のように日々生きていくわけにはいかない。
そして、スポーツ観戦での喪失感はスポーツ観戦でしか拭い去ることができない。

ということで、私の職業上の特殊(でもない)技能を生かして、あるアクションを起こすことに決めた。

それが私自身の希望を生き長らえさせる唯一の方法のような気がするし、
絶望の淵にいる選手を鼓舞できるような気がする。

結局のところ、選手もファンも、今もっとも試されているのは、「プライド」なのだから。

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by worthy42 | 2010-06-19 00:20 | バスキチ(NBA)
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