Book of the Year 2010 フィクション

今年は読了した本が全部で50冊ほど。
一昨年、昨年から減少傾向が止まらない。

おそらく今年もこの傾向は続くであろうから
必然的に傑作や良作に出会う確率も減るであろうが、
できる限り今年も様々な分野の本に目を通していきたいと思う。

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①『永遠の0』(百田尚樹)
②『ワールド・ウォー・ゼット(World War Z)』(マックス・ブルックス)』
③『ミレニアム三部作(1、2、3)(上・下)』(スティーグ・ラーソン)
④『鯨の王』(藤崎慎吾)
⑤『獣の奏者(I)闘蛇編、(II)王獣編』(上橋菜穂子)
⑥『キリング・フロアー』(リー・チャイルド)
⑦『フランキー・マシーンの冬』(ドン・ウィンズロウ)
⑧『コフィン・ダンサー』(ジェフリー・ディーヴァー)
⑨『贄の夜会(上・下)』(香納諒一)
⑩京極夏彦(『鉄鼠の檻』『絡新婦の理』


1~5位までは割とすんなり決まった。

①は最近文庫本が出たのでおススメ。
多くは語らない。日本人なら是非読んでほしい。

ゾンビ好きには欠かせない一冊が②。
といっても生々しい戦闘シーンはあまりない。
それでも人間の業について考えさせられる。

昨今のスウェーデン初の良作ミステリの横綱が③。
シリーズ1よりも2、3が断然に面白く、
朝まで読み耽ったことを今でも思い出す。

深海の大鯨と人間との死闘を描いたのが④。
ベスト10の中ではもっともロマンを感じた一冊だった。

獣を操る奏者の少女の活躍と成長が微笑ましくも感動させられた⑤。
噂には聞いていたが、これほど心躍らされるとは。昨年の掘り出し物だった。
未読のシリーズ続編や番外編も楽しみ。来年もランクインするだろう。


6~8位は年末に読んだ海外ミステリ(ハードボイルド調)がランクイン。

⑥は元軍人が初めて訪れた田舎町で身に覚えのない罪で逮捕されたことに
端を発する、2000年発売のアンソニー賞受賞作ミステリ。
作中のある犯罪のスケールの大きさ(コロンブスの卵)に度肝を抜かれた。

⑦は、昨年も傑作『冬の犬』でランクインしたドン・ウィンズロウの秀作。
余生を愉しむかつての殺し屋が突如、命を狙われる。
その理由を探るべく過去を思い返すたびに、一歩一歩犯人に近づいていく。

日常生活の細部を大事にする元殺し屋の人物造詣が見事の一言に尽きる。
厳密に言えばミステリではないかもしれないが、
こういう初老の男になりたいものだなと思わせる人物描写が
ジャンルの壁を軽々と越えて秀作たらしめている。

大御所、ジェフリー・ディーヴァーの昔の作品が⑧。
大物を毛嫌いする傾向のある私には、初めてのディーヴァーだったのだが、
今までなぜ読まなかったのだと悔恨の情が沸くほどの完成度の高さ。
終盤のどんでん返しもなかなか堂に入っている。さすが、である。
これからもディーヴァー作品を読み漁ろうと堅く決心した。

⑨は人間の心理にスポットライトを当てた王道サイコミステリ。
よく練られているなあと感心しつつ、物語にグイグイ引き込まれた。

京極夏彦の2作品が10位にランクイン。
相変わらずのおどろおどろしさと面白さは一度知ったらやめられない。

現在も『塗仏の宴』を読んでいて、
その後編に当たる『塗仏の始末』も控えている。
今年も京極夏彦作品に引き込まれる一年になりそう。


ランク外の佳作:
『ハーモニー』
『戦国奇譚 首』
『狼たちの月』
『蒼き狼の血脈』
『ラスト・チャイルド』
『エコー・パーク』
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by Worthy42 | 2011-01-03 14:06 | 一冊入魂(読書記録)
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