1月の読了帳

新年早々はまり込んでいるのが、時代小説とSF。

時代小説、と言っても、忍者やはみ出し武士といった
無頼の男たちについて書かれたものを読んでいるだけで、
未だに大御所・司馬遼太郎さえ読了したことは一度もないので
「時代小説を読んでます」などと胸を張って言える身分ではない・・・。


<新年の読了帳>
・『忍者列伝』(稲葉博一)
評価:☆☆☆☆

新年最初の1冊は、忍びの国に育ち、戦国の時代を生きた男たちの
苛烈な宿命を描いた忍者小説。

術が過ぎて人々から恐れられても、なお、
悲しいかな、サラリーマンのような悲哀を感じずにはいられなかった。

想像を絶する修行に耐え、過酷な競争を生き延びて迎えた結末に
なんと報われない職業なのかと真面目に考えこんでしまった。


・『THE ROAD』(CORMARC McCarthy)
評価:☆☆☆

アメリカの巨匠作家のピューリッツァー賞受賞作。
人類のほとんどが絶滅した米国大陸を南へと向かう父と子の旅を、
非常に抑制を利かせた、乾いた筆致で描き出したロードノベル。

ペネロペ・クルスの夫で名優ハビエル・バルデムが暗殺者役を怪演して
アカデミー助演男優賞を受賞した『血と暴力の国』の翻訳版を
読み終えた際にもぼんやりと思ったことだが、
この著者の淡々とした(干からびた感さえある)乾いた筆致が
どうやら私は苦手なようだ。

今作も(原作で読んだせいもあるとはいえ)いま一つのめり込めなかった。
とはいえ、最後には何とも言えない、形容しがたい思いで胸が震えた。

元はと言えば、某翻訳者の方がおススメしていたので手に取ったのだが、
日々の通勤中にしか読まなかったので思いのほか時間がかかってしまった。
肝心の英語は、父と子の会話などの簡素な表現が多く、
淡々と書き連ねてあるので、それほど読みにくくはなかったが、
多分、日本語で読めばまた違った感慨にふけることになるだろう。


<ただいま読書中>
・『魚舟・獣舟』(上田早夕里)
・『異星人の郷(下)』(マイクル・フリン)
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by worthy42 | 2011-02-07 23:05 | 一冊入魂(読書記録)
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