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10月の読了帳

先月からフェイスブックとツイッターを本格的に始めた。

もともと環境の変化とともにそれまでの人間関係を一度リセットするタチなので、
アメリカ発のソーシャルネットワークサービスなんぞ軽視していたのだが、
フェイスブックの人と人を結びつける力といったら、予想以上だった。

12年前の米留学時代のスウェーデン人の知人と繋がったのを始め、
大学時代の友人や前職の知人と5-10年ぶりにやりとりするなど、
ご無沙汰していた人々に久々に「再会」できた。

目下のところ、ツイッターは情報発信および収集のために、
フェイスブックは旧交を温めるためと新たな関係を構築するために、
ぐらいな感じで使用しているのだが、いやはや、その威力たるや恐るべし、である。

フェイスブックは本名(漢字ではなくアルファベットで)、顔出しでやっているので
よかったら探してやってください(リアルでない方でもどうぞ)。


と悠長なことを言いつつ、先月は多忙を極めた。

私的なプロジェクトのために中旬以降は週末もなし。
よくよく考えたら今月も明日から週末もフル稼働しなければならない。
文字との孤独な戦いの上に時間も半端ないほどにかかる、
なんとまあ大変な職業なのだと今更ながら痛感。でも楽しいけどね。


前置きが長くなった。本の話を。
古本でいいと思ってたんだが、買ってしまった。

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先日、ロマン・ポランスキーの『ゴースト・ライター』を見たせいもあるが、
冒頭から真実かどうか甚だ疑わしい。

---In the final year of my presidency, I began to think seriously about
writing my memoirs.

ときたもんだ。

自伝を書いたがために挿入した一節のような匂いがプンプン。
とはいえ、これはこれでブッシュ政権を振り返る貴重な一冊なので
心して読み進めていきたい。


・『特捜部Q ―檻の中の女―』(ユッシ・エーズラ・オールスン)
評価:☆☆☆☆

コペンハーゲン警察の新設された部署に左遷された刑事とその相棒が
過去の未解決事件に取り組むことになり、5年前の自殺と片付けられていた
女性議員失踪事件の再調査に着手するうちに隠された真実に近づき・・・
という北欧発の(やや)ハードボイルドサスペンスの良作。


主人公よりも相棒の亡命シリア人アサドの素性が気になって仕方がないという
脇役の存在感が光る一冊。

北欧とドイツで数十万部売れた人気三部作シリーズの第一弾で、
次回作は今月10日に発売の予定。


・『卵をめぐる祖父の戦争』(デイヴィッド・ベニオフ)
評価:☆☆☆☆

作家のデイヴィッドの祖父レフは戦時中の1942年、2人のドイツ兵を殺したらしい。
今レフの口から語られる冒険譚。それは、軍の大佐の娘の結婚式のために
卵を調達するというものだった・・・


正直、タイトルを見て「なんなんだこれは」と思っていたのだが、
内容をそのものズバリ言い表していた。

レフと、ともに卵を探す羽目になった饒舌な女好き、コーリャの掛けあいがユーモラスで、
戦時下の過酷で悲惨な現実に曝されながらも健気に生き抜く2人の姿がとても眩しい。

戦争と友情について考えさせられる秀作。


・『記者魂』(ブルース・ダシルヴァ)
評価:☆☆☆

街で続発する連続放火事件を追う地元紙の記者。
事件を追う内に裏に隠された意外な真相に辿り着いて・・・。


邦題の割には主人公のマリガンには新聞記者としてのダイナミズムに欠けた印象が。
ロージー、メイソン、グロリアといった脇役の方がよっぽど記者らしい。
ジャーナリズム魂に満ちた一冊かと期待すれば肩透かしを食らう。
41年間も記者を務めてきたという著者の経歴に、もっとジャーナリストらしい
正統派なストーリーを勝手に期待してしまっていたので、正直、物足りない。


<現在読了中>
・『Decision Point』(George W. Bush)
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by Worthy42 | 2011-11-06 00:09 | 一冊入魂(読書記録)
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