黄昏モンゴリアンについて

勝者は二つのタイプに分かれるという。
仲間を作る勝者と、敵を作る勝者とに。

このモンゴリアンは間違いなく後者に当たる。
おまけに傲岸不遜で自由奔放。

そんな性格も災いしてか、時として度を越えた言動が、
よその国の国技を侮辱していると映る。

そんななか降って沸いた”不祥事”。

直後の謝罪を怠るという致命的なミスを犯したため、
いつもは下手に出るマスコミもここぞとばかり、いい気味だといわんばかりに、
横綱への敬意など微塵もないバッシングの雨嵐を浴びせる。

長い間一人横綱の人気におんぶで抱っこだった相撲協会も
同じ同胞の若くて”謙虚”な横綱の誕生も相まって
手のひらを返したように批判の急先鋒に立つ。

・・・そんな構図にしか私には見えない。

ま、要は、いささか語弊はあるけれども、
「イジメ」の範疇を超えるものではない。

そんななか、もっとも違和感と嫌悪感を感じたのが、
「横綱の説明責任を果たさないんですか」云々と
何の勘違いをしたか、空港で横綱に迫った恥知らずのマスコミ陣。

真偽はさておき(まあ、仮病で始まった一連の流れがあるので、
また疑われてもしょうがないというのはよ~く、よ~く分かるのだけれども)、
仮にも複数の精神科医が心の病だと診断した患者に対し
記者会見を開き、フラッシュの焚かれるなかで国民に謝罪しろだなを
要求するということがクレージーの一言に尽きる。

普通の人でもノイローゼにかかりそうな環境に
すでに心を病んだと診断された人間を短時間でも”軟禁”すれば、
悪化どころかPTSDすら発症させてしまう危険性は考慮すべきだ。

確固たる心の病の診断書が出された以上は、
横綱でも、仮病マンでもなく、
当面はデリケートな治療を要する患者として扱うべきだろう。

謝罪会見は完治してから開けばいい。
詰問口調で質問したいならそのときにすればいい。
引退を勧告したければそのときにすればいい。

明らかな自業自得にせよ、結果として心を酷く痛めた者に対して、
程度が低いとはいえ一応の大人(アダルトチルドレン)が
袋叩きの構図そのままによってたかって晒し者にしようとするのはフェアではない。

たとえその離反と対立の種をまいたのが彼自身の責任であったとしても、
それを超える貢献を相撲界にしてきたことを忘れるべきではない。

それにしても、たかだか低俗なリポーターや
下劣なワイドショー程度の番組スタッフ風情が
いけしゃあしゃあと「知る権利」を盾に横綱に対して声を荒げる光景を見るにつけ、
つばを吐き掛けたい(ほんとは叩きのめしたい)衝動に駆られる。

メディア屋のアンフェアどころではない、腐った性根は救いがたく、
まったくの「害虫」でしかない。

正直、仮病のほうがまだ可愛い。
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by Worthy42 | 2007-09-18 00:12 | 情熱と怠惰の断片(日記的)
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