読書遍歴(前)

小学生のころ、バスケットに熱中する傍ら、
図書室でモーリス・ルブランの『アルセーヌ・ルパンシリーズ』、
アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズシリーズ』、
江戸川乱歩の『明智小五郎シリーズ』を読み漁ったのが読書偏愛の契機でした。

シェークスピアの『ハムレット』や『南総里見八犬伝』もこの頃に読んだし、
図書室にある名作と呼ばれる作品には片っ端から目を通していた記憶があります。

エラリー・クィーンやミス・マープルもこの頃に読んだ記憶があるのですが、
幼かったためか実は内容をはっきりとは覚えていなかったりします。
(『Yの悲劇』は若干、記憶の片隅に残っているような)

中学生の頃に特に熱中したのは、ともに今もなお続く、
西村京太郎の鉄道ミステリー『十津川警部シリーズ』と
赤川次郎の『三毛猫ホームズシリーズ』。

どちらもテレビドラマ(特に2時間ミステリー)で実写化され、多くの名優が演じました。

熱血漢のカメさんこと亀井刑事(十津川シリーズ)、
血と女性が苦手で高所恐怖症な片山義太郎刑事、
大食漢で片山の妹、晴美にぞっこんの石津刑事(以上、三毛猫シリーズ)など、
原作の登場人物の設定が忠実に再現されていて、
ワクワクしながら放送に見入ったことを覚えています。

個人的には、十津川警部に渡瀬恒彦、カメさんに伊東四郎、
片山刑事に三浦洋一、晴美に小林聡美、石津刑事に宍戸開という組み合わせが
もっとも印象的で好きでした。

特に今は亡き三浦洋一の情けないほどの頼りなさといったら、
今思い出しても笑っちゃうほどのハマリ役でした。ほんとに味のある、いい俳優でした。

死んだ叔父が新聞社に勤務していたこともあって
この頃からお盆と正月に叔父の部屋を訪ねて
大きな書棚とベッドに山積みにされている蔵書のなかから
好きなだけ読みたい本を借りるというのが楽しみでした。

赤川次郎の『杉原爽香シリーズ』や『三姉妹探偵団シリーズ』にも熱中する一方で、
それまで目を向けなかった新しい作家たち―――うーん、今となっては、
落合信彦くらいしか思い出せません、苦笑―――にも興味を持ち出しました。

と同時に、部活や受験のために使う時間が増えてくるにつれ、
読書へかける時間が減ってきたのもこの頃からでした。

一年間、浪人をしていたこともあって、
読書熱が再び高まったのは大学に入学してからのことでした。

(後編に続く)

思い出の一冊:
『8・1・3の謎』(モーリス・ルブラン)
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by Worthy42 | 2007-10-08 22:25 | 一冊入魂(読書記録)
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