「先がない」=?

女子プロゴルファー上田桃子ブログ炎上、TV発言謝罪

私もたまたまこの番組を見ていて、件の発言を聞いた。

バスケ歴20年の人間としては、瞬間的にムカッとした。
と同時に「まあ、多少は当たってるわな」と思った。
ある意味、合理的な見方だとも思った。

発言の半分は的を得ている。

実際にバスケには近年誕生した「bjリーグ」と呼ばれるプロリーグが存在するが、
とてもプロと呼べるレベルにはなく、既存の実業団リーグの方が遥かにレベルが高い。

何度か会場に足を運んで試合を見たことがあるが、
盛り上げようとする演出は空回り、むしろ試合観戦の妨げになっているし、
バスケットのレベルそのものは目を覆いたくなるくらいで、
それなのに観戦料金はアンフェアなくらい高い。

はっきり言って、プロとしての体をなしていない。

だが、「バスケットは先がない」かどうかは、彼女の知るところではない。

愚かな協会は内紛に汲々としているし、
観客動員が見込めないスポーツのリーグ(団体)が
実業団と「プロ」の二つあるというのは致命的だとは思う。

それでも、それがイコール「先がない」ではない。
今後、合併(まあ、可能性は薄いけど)の芽もないではないし、
運営も含め新しい対処策を講じているはずだ。

百歩譲って「先がない」状態であるにしても、
そのことがバスケ人が「頑張らない」理由になりえるはずがない。 

日本で最もスポーツ人口が多いスポーツは確かにゴルフだが、
学生スポーツに限ればバスケットはサッカーや野球と並ぶ人気を誇っていて、
今後もこの構図が大きく変わることはないだろう。
少なくともゴルフに抜かれることはない。

ゴルフにもゴルフの魅力があるように、
バスケにも多くの若者を惹きつける面白さがあるのだ。
たとえ、将来バスケットで生計を立てていくことが難しいと知りながらも
熱中してしまうほどには。

もちろん、その一方で、
本質的な意味でプロリーグが存在しないという理由で
部活動でバスケを選択しない人は確かにいるだろう。
プロになりたいからと野球やサッカーを選択する人は実際に多い。

それは確かな真実でも、
バスケットを選択した人を、バスケットに携わる人を
他のノンプロスポーツに関わるすべての人を
一方的に見下し侮辱する権利は、誰にも与えられていない。

プロがあるからという理由で、将来稼げるからという理由で、 
ゴルフや野球、サッカーがバスケットよりも優れたスポーツであるわけではないし、
ゴルファーや野球選手、サッカー選手がバスケットマンよりも偉いというわけではない。
また、その逆も然りであるように。

たとえオツムがお子チャマな”プロ”ゴルファーでも
その程度の認識は持っておくべきだ。

個人的にはひそかに応援しているのだが、
ナベツネの「たかが選手の分際で」級の失言をする今のままのバカさ加減では、
オチョアやソレンスタム、ウェブを打ち破って世界王者になるのは無理だな。
ゴルフは『紳士淑女のスポーツ』なのだから。

それにしても、ある意味、各スポーツリーグの運営陣にとっては
外野からの現実を見据えた問題提起でもあったかな。

(追記)
番組を編集したTBSも責められるべきであると思う。確信犯ならなおさらだ。
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by Worthy42 | 2007-10-09 22:50 | ひとときの残滓(スポーツ)
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