混戦のウェストは昨今のNBAの代名詞だが、
はやプレイオフ進出チーム(8チーム)が決まった感も。 <ウェスト> 1位 サンアントニオ・スパーズ(20勝8敗) 2位 フェニックス・サンズ(21勝9敗) 3位 ニューオリンズ・ホーネッツ(20勝10敗) 4位 デンバー・ナゲッツ(18勝11敗) 5位 ロサンゼルス・レイカーズ(19勝10敗) 6位 ダラス・マーベリックス(20勝11敗) 7位 ポートランド・トレイルブレイザーズ)(17勝12敗) なんなんですか、これは(笑)? 上記の赤の2チームは、 プレイオフどころか、勝率5割さえ下回ると思っていたのに(笑)。 やっぱり私怨は挟むもんじゃないな。 いや、それほど挟んでなかったんですがね。 <サンアントニオ・スパーズ> デトロイトの強さと同じような類の安定感ですが、 これだけ強いといやらしさが漂ってくるな(笑)。 T.ダンカン、T.パーカー、E.ジノビリの3本柱がちょこちょこ怪我で欠場しながら、 トップの成績を残せちゃうところがまたいやらしい。 主力不在の間に、控えの選手層が厚くなった気が。 B.バリー、M.ボナーあたりの長距離砲が 限られた出場時間の中で結果を出すところが ”常勝”スパーズのスパーズたる由縁。 ちなみに、今年のオールスターに3本柱は当確。 パーカーは昨季ファイナルに引き続き好調を維持しているし(20.1得点、6.6アシスト)、 特に今季のジノビリ(19.2得点)はキレキレで手が付けられない。 ダンカンが得点でチーム3位(18.1得点)なのに勝てるというのが、 昨季のチャンプの強さを象徴していると思う。 <フェニックス・サンズ> 相も変わらず走って走って走り勝つというスタイルを貫き、ここまでは順調に貯金12。 A.スタウドマイヤー(21.5得点)を筆頭に、6人が二桁得点というバランスの良さ。 特筆すべきは今季から加入した、かつてのスーパースター、G.ヒル。 16.1得点(チーム4位)、4.4リバウンド(チーム3位)、3.7アシスト(チーム2位)と、 「ポイント・フォワード」という言葉の生みの親らしい、オールラウンダーの面目躍如。 まだプレイングタイムを制限されているが、 長年悩まされ続けた忌まわしき怪我からは解放されたかのよう。 懸念があるとすれば、リバウンドが弱い点と息切れしやすい点か。 特に後者に関しては、3クォーター終了時にリードした試合では18戦全勝だが(リーグ最高)、 リードされている試合では2勝8敗。ちょっといただけない。 とはいえ、勝率5割以上のチームに対しては12勝4敗と ボストンに次ぐリーグ2位の好成績で、ウェストではダントツの1位。 (ウェスト2位はレイカーズとダラスの10勝7敗) まだ先の話だが、プレイオフをにらんで、 アシスト王のベテランPG、S.ナッシュの出場時間を徐々に減らしていきたい。 <ニューオリンズ・ホーネッツ> この位置にはダラスを予想していたのだが、 (混戦とはいえ)滑り込んだのはホーネッツ。 開幕直後のP.ストヤコビッチの勢いは衰えたが、 その代わりにD.ウェストが好調(18.3得点)。 エースで司令塔のC.ポール(21.5得点、10アシスト)ともにチームを引っ張っており、 オールスターも視野に入ってきた。 前述のストヤコビッチも含め、昨季とは異なって怪我人が少なく、 ほぼ全試合でスタメンを固定できているのが大きい。 B.ジャクソン、R.バトラー、J.パルゴら控えの層も安定しており、 今季加入したM.ピーターソンも及第点の働きをしている(9.2得点)。 この面子なら健闘している方だなという気もするが、 確かに、中も外と、バランスはいいチームなので、躍進に頷ける気もする。 もちろん、若いチームをまとめるヘッドコーチのB.スコットの手腕も評価されていい。 ダラスやデンバーの追随が気になるが、出来れば4位以内に入りたい。 その力は十分にあると見る。 <デンバー・ナゲッツ> 序盤は出足が悪かったが、徐々に復調。 若手や中堅が台頭and復活しており、 2大エースの好調もあってチーム状態は明るく、オフェンスはリーグ3位。 特筆すべきは、今更ながらA.アイバーソン。 率直に言えば、「見直したなあ」という印象。 特に、46.4%(!)という、らしくないというか、(彼にしては)ありえない高確率のFG%は、 無理をせずにパスをまわし、打つべきときに打っている証であり、過去最高の数字。 アシストも7.2本を数え、26.8得点、平均出場時間41.1分と並んで、チームトップ! NBAの未来を担う一人、C.アンソニー(25.7得点)のお株を奪って 加入2年目にして早くもチームの顔になった。 ベテランの域に入った32歳にして、優勝するために さらに成長しようと努めるスーパースターの姿勢には胸を打つものがある。 また、L.クライザ、J.R.スミスらプチブレイク中の脇役陣も、 限られた出場時間ながらビッグショットを放つなど、度胸が素晴らしい。 移籍後、期待を裏切り続けてきたK.マーティンも ネッツ時代を髣髴とさせるダンクを見せつつある。 完全復活とはいかないがキレを取り戻しつつあり、 35分の出場時間を与えられれば、15得点くらいは取れそう。 最後に触れておきたいのは、M.キャンビー。 先日の試合で10得点、11リバウンドに加え、 なんと11ブロック(!)でトリプルダブルを達成。 現在、9得点、14.2リバウンド(リーグ2位)、3.6ブロック(リーグ1位)と、 ことディフェンスに関しては鬼神のような働き。 リーグ屈指のトップスコアラー二人に希代のシュートブロッカーを擁しているので、 ホームコートアドバンテージがなくとも、大物食いの予感はぷんぷんとする。
by Worthy42
| 2007-12-30 13:16
| バスキチ(NBA)
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