今週の読了帳(01・21~01・27)

久々にホットワインが飲みたくて作ってみようと思い立ったものの
ワインを買いに行く途中にあまりの寒さに家に引き帰して断念しました、
Worthy42です。

先週は、「魂は細部に宿る」ことを痛感した一週間でした。
まだまだ未熟だということです。

さて、引き続き翻訳モノです。
生まれて初めて昆虫が主人公の本を読みました。
そういえば、スペインの作家の本を読むのも初めてかも。

自らの好むテイストとは異なるものを読むときは
かなりの忍耐が必要になりますが、
意外と我慢できるものだなあというのが読後の感想です。

これまで参考にしていた書評系のブログを15ほど増やして
より前評判の高いものに挑戦していこうかなと考えています。
その前にまずは借りてたヤツから片付けないといけませんがね。

・『蟻』
評価:A+
・『黄色い雨』(フリオ・リャマサーレス)
評価:AA-

『黄色い雨』はひとり取り残された奥深い村で、
孤独な死と向き合う老齢な男の物語。

”孤独な死”というのがテーマゆえに、
息が詰まりそうな閉塞感に溢れたストーリには好き嫌いが別れるでしょうが、
静かな、本当に静かな、語り口は私の好みでした。

達観、諦念、覚悟、そして恐怖の狭間に揺れる男の心情が
見事なまでに残酷に描き尽くされています。

情景描写がなんというか独特な詩的さに満ちていて
心情を巧みに反映した表現感覚には脱帽です。

ちなみに、今日の日経で最新作『狼たちの月』が紹介されていました。
高評価のようでかなり気になっています。

『蟻』は個人的には最後のまとめ方がユニークで面白かったです。
ある意味、人間に対して諭すような反省的・教育的な臭さがあるのは
この種のテーマでは必然である(と同時に余分でもある)かも知れませんが
その点を差し引いても読んだ甲斐はあったなと思いました。

第2、3弾がすでに発売されているようで
こちらもどういう展開になるのかチェックしてみようかなと考えています。

<Now on Reading>
・『10ドルだって大金だ』(ジャック・リッチー)
・『アムステルダム』(イアン・マキューアン)
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by Worthy42 | 2008-01-27 17:34 | 一冊入魂(読書記録)
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