今週の読了帳(04・07~04・13)

先日、『一個人 大人の読書案内』を購入したものの
特集以外の対象年齢が明らかに10歳以上は上の雑誌なので
こんなものを読んでいる自分が不思議というか複雑な気持ちになりました。
「田舎暮らしを始めよう」とかいう別の特集は、さすがに飛ばしたしね。

で、久しぶりに新書を買いました。
杉山茂樹のサッカー戦術本『4-2-3-1』(光文社新書)。

ウィング(ドリブラー)が好きで、ウィニングイレブンで4-2-3-1のシステムを
採用している私にとってこれはマスト買い。

まあ、別にウィングじゃなくてもいいんだけど、
ポストに当ててサイドに展開というのはサッカーの鉄則なわけで、
ピクシー率いるグランパスが好結果を出している要因が、
もちろん厚みのあるサイド攻撃にあるってのは周知のことで。

Number や Sportiva でお馴染みのライター、杉山さんは
その断定的かつ自己陶酔的な口調が好みを分けるだろうし、
本作でも序章で「自分で言うのも口幅ったいが、感動モノだ」、
「(本作は)岡田ジャパンの可能性を探るヒントになることは間違いない」とあり、
嫌いな人からすれば「何様やねん」と鼻白む点は多々ありそうです。

ただ、視点を海外の強豪国(クラブ)のシステムに置くことは
サッカー後進国の日本にとっては有益なことで。
中を変えるには外を見た上で、外と中を比べなきゃいけないしね。

ま、味付けはかなり独特。シェフは意気揚々で自信満々。
客を選ぶ料理だけど、まずは食べてみなきゃ分からないというところです。
私的にはサッカーメディアの「小関順二」だと(笑)。

・『シンプル・プラン』(スコット・スミス)
評価:AA-

400万ドルもの現金を人気のない森に墜落した飛行機の中で発見した3人の男。
得体の知れない大金を前にして用心のために半年間寝かせた後に山分けし、
別の町に移り住んで使うことを約束した3人だが・・・。

大金を前にしてあらゆる行為を正当化して
少しずつ少しずつ変わっていく人間の欲望心理が巧みに描かれている。

何をするにも選択肢の一方には「拾った大金」があったのが、
次第に絶対的な価値観を帯びてしまい、
選択肢ですらなくなってしまうその心理的道程も生々しい。

同著作『ルインズ―廃墟の奥へ』は買わねばなるまいね。

<Now on Reading>
・『弥勒世』(馳星周)
・『天使』(佐藤亜紀)
・『4-2-3-1』(杉山茂樹)
・『ヴェネツィアの宿』(須賀敦子)
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by Worthy42 | 2008-04-13 14:40 | 一冊入魂(読書記録)
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