今週の読了帳(05・13~05・18)

基本的に好きな作家やよほどの注目作以外の新刊は買わないので
人気作品でも読むのは図書館に出回って
その人気が一通り落ち着いて借りられる頃になります。

で、先日いまさらですが、
『容疑者Xの献身』(東野圭吾)と
『扉は閉ざされたまま』(石持 浅海)を借りました。

東野圭吾はかなり久しぶりなので楽しみです。
どれくらいご無沙汰していたかというと、たぶん学生時代以来かと。

最近はどっしりと読み応えのあるものは避けたい気分です。
『JOJOの奇妙な冒険』を全巻まとめ買いしようかどうか迷ってます。
バリー・アイスラーの『雨の~』シリーズ次回作はまだかなと待ち遠しい日々です。

・『1809 ナポレオン暗殺』(佐藤亜紀)
評価:AA+

個人的には『天使』よりもこちらが好きかなという気がします。

ナポレオン占領下のオーストリア・ウィーン。
フランス軍技師、パスキ大尉は殺人の疑いを掛けられたところを
その場にいた廷臣のウストリツキ公爵に救われる。

だが、この優雅な狂人貴族がナポレオンの暗殺を企てていることを知り、
パスキ大尉はヨーロッパ全土を揺るがしかねない計画に否応なく巻き込まれていく。

『バルタザールの遍歴』や『天使』の主人公のように
異能を有しているわけでもないが1本芯の通った頑固な技師と、
明らかに頭のネジが5本はぶっ飛んでいる公爵との掛け合いが面白いです。

ウストリツキ公爵がパスキ大尉に語るその動機を聞くと、
思想的にこれは現代で言う純然たる「テロ」ではないかと思います。
(まあ、そうではない気もするんですが)

そんな背景もあるので、緊張感溢れるシリアスなストーリであってもおかしくはないのに、
この作者独特の優雅さや倦怠感と相まって妙に色気がある一方で、
悲壮感がこれっぽちもない漂っていないのは不思議というか妙味があります。

<Now on Reading>
・『容疑者Xの献身』(東野圭吾)
・『扉は閉ざされたまま』(石持浅海)
・『θは遊んでくれたよ』(森博嗣)
・『キャパ その青春』(リチャード・ウィーラン、沢木耕太郎訳)
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by Worthy42 | 2008-05-18 10:44 | 一冊入魂(読書記録)
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