今週の読了帳(06・09~06・29)

今週は本を買おう(読もうではなくて)というつもりで
書店に足を運んだので、散財やむなしというところです。

スタンダードブックスで長年読みたいと思っていた、
スターリンといった政治家から往年の有名スターに至るまで
世界の著名人へのインタビューを収めた『インタヴューズ』を発見。

が、上下巻で7000円近くかかってしまうので、
すでに3000円分購入していた身としては悩んだ挙句、断念。

が、よくよく考えれば合計ではそれくらい買ってしまったことになるのです。
この辺が確信犯的な衝動買いの恐いところです。

購入したのは以下のとおり。

・『本の雑誌(301回特集号)』
まあ、記念の特集号だしね。
この雑誌は本の購読基準になります。ハズレ率少なし。

・『心が大きくなる座禅のすすめ』
せめて、タイトルが何とかなりませんかね。
レジで「心が小さいんだろうな」と思われるのは恥ずかしいのですよ。

・『生物と無生物の間』
ご存知、席巻中の新書。
古本市場に出回るまで待つつもりだったんですが、
まあ、これも衝動買いがなせる技です。

・『思考の補助線』
初の茂木健一郎本。
なんというか、この著者が胡散臭くてこれまで躊躇っていたんですが、
まあ、これも衝動買いがなせる技です(2)。

・『日中の興亡』
初の青山繁晴本。
そこそこ信頼している政治評論家謙ジャーナリスト。
舌鋒鋭い「怒れる男」ですが、その怒り方がすごく健全かつ全うで
情報量もネットワークもかなりのもののよう。期待してます。

・『のぼう城』
毛嫌いしていた時代小説(これまでに読破したのは0冊!)。
帯の惹句に靡いて買ってしまいました。

全体的に見て、いつもは買わないような本ばかりです。
これもまた、衝動買いがなせる技です(3)。

<購読リスト>
・『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』(勝間和代)
評価:AA

金融に対する知識を授け、
金融への取り組み方を開眼させてくれたという点ではとても評価してます。
もう少し勉強して実践するつもりです。

勉強方云々はいいとして、
あと何冊かはこの人の金融関係本を読んでみるつもりです。


・『調べる技術・書く技術』(野村進)
評価:AA+

今年読んだ新書では私的にはトップクラスの使える一冊。

書評ブログ(更新が止まっていますが・・・)の方に詳しくは書きますが、
人から話を聞くこと、資料を調べ整理すること、それらをまとめて書くこと、
これってライター関係者ばかりではなく、ほとんどの一般的な社会人にとっても、
欠くべからず必要不可欠なスキルだと思うのです。

テーマや対象を絞りつつもその普遍的な広がりを見せるところが、「巧」です。


『雲雀』(佐藤亜紀)
評価:AA+

『天使』の続編(というか、サイドストーリ)。
面白い。文章が相変わらずため息が漏れるほど高貴かつ流麗。

『天使』でも思ったんだけれど、戦中の一時期の話で凄惨なシーンがあるにもかかわらず、
なぜこれほど優雅で豪華絢爛な絵巻のようなイメージを思い描いてしまうんでしょうか。

前作の主人公、異能者のジョルジュ、上司であるスタイニッツ顧問官ら
主たるメンバーの「その後」が描かれていて、
私的には胸が締め付けられる箇所もあります。

この作家のファンであることを止められそうにありません。


・『のぼうの城』(和田竜)
評価:AA

本に限っては雑食性な私がもっとも苦手とする分野が、「時代小説」。
司馬遼太郎、池波正太郎、そして飯島和一にも挑んだものの挫折。
時代小説系は、ここ3年は手に取ったことすらありません。

が、この本はそんな私の依怙地な諦観を打破してくれました。
何が素晴らしいって、人物造詣が出色です。

豊臣秀吉が圧倒的な数の論理を背景に北条氏に対して攻勢を仕掛ける。
北条方に属する忍城も他の多くの城と同様に降伏を選択するのですが、
そこには、「のぼう(=でくのぼうの短縮形)様」と呼ばれる風変わりな大将と、
彼を取り巻く、一癖も二癖もある肝の据わった面々がいて。

この登場人物がほんとに魅力的に描かれていて、
誰に感情移入しようかと目移りしてしまうほどです。

主人公1人の描き方が優れている作品は多くありますが、
この作品は主要キャストのほぼ全てが、キャラが立っています。

もちろん、言葉遣いは当時のそれで、
常用外漢字も多くて、確かに読みにくいことは読みにくいのですが、
圧倒的なキャラの存在感と怒涛の展開ににそんな不便を苦痛と感じさせません。

それにしても、当時の人間はほんとに芯が強い人が多くて、
そんな人間を描いた作品だったら面白いに決まっているよなあと、
毛嫌いしていた時代小説への憧憬すら感じさせてくれる一冊です。

2作目、『忍びの城』も最近発売されたばかり。
これもすぐに買って読みます。
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by Worthy42 | 2008-06-29 12:39 | 一冊入魂(読書記録)
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