今週の読了帳(07・06~07・13)

基本的にはその週に買った分は週末に目を通すようにしているので、
買いすぎた週末はあれもこれもと情報を詰め込み過ぎがちです。

先週から今週にかけては持病の偏頭痛(右側頭後部)に悩まされて、
おまけにいつもより長くかかってしまったんですが、
読んだ本はいつもより多いという恐るべき結果に。

安静にしているべき時期に睡眠時間を削ってまで文字を追ってたせいで
長引いてしまったのではという気もするので、自業自得ではあります。

今月末からはそろそろオリンピック関連本も出てくるでしょうから
活字に追われる時期(その後は映像にも)は続きそうです。

ちなみに2012年のロンドン五輪は両親が現地で観戦予定らしく、
時間があれば通訳役で同行するように頼まれているので、
今回の五輪がモデルケースにならないかなと考えてます(ま、ならんよね)。
正直、ロンドン五輪ではテロの危険性が小さくないので、できれば行きたくないんですが。

ぼちぼち、書評ブログを再開し始めています。こちら→ブックジプシーです。

<今週の購入本>
・『本の雑誌 8月号 特集:2008年上半期ベスト1』
2号続けて購入は初めて。改めて思うけど、本好きの人のための本ですね。
翻訳モノの購入には特に役立ちます。昨年度、ピューリッツァー賞に輝いた
巨匠、コーマック・マッカーシーの新作、『ザ・ロード』は買いかな。

・『週刊ダイヤモンド ポイントカード&電子マネー経済』
この雑誌、たまに読むんだけど、文章量がハンパじゃない。
ベッドに横になって読む就寝本にはちとキツイです。

・『Number Plus  ユーロ特集号』
やっぱり出してました、Number Plus。そうでなくちゃね。
複数の外国のライターが寄稿しているので面白い。
ユーロについてはまた今度。

・『Sports Illustrated』
メイン特集は"The Once and Future CELTICS from Russel to KG"
わずか4ページと意外と短かったけど、まあ、これはコレクション本ということで。
スポイラのハードカバー優勝特集本を購入するかどうか迷ってます。

<今週の読了本>

・『インド旅行記3』(中谷美紀)
評価:A+
正直、1、2、と巻を重ねるごとにマンネリ。
食傷気味ですが、それでも中谷美紀の人となりが垣間見えて面白い。
イメージと違う人だなあと思いました。

・『εに誓って』、『λに歯がない』(森博嗣)
評価:AA
森博嗣の本を読むと、理系脳で物事を考えているような気になります。
旧哲学系の学部で心理学を学んだ身としては違和感がないではないんですが、
ものの見方や捉え方に共通点が多いような気がするのは意外です。
キャラが立っている登場人物のほかに、
著者のこういったものの考え方、捉え方に、私は惹かれているようです。

・『もの食う人びと』(辺見庸)
評価:AA
各国の食の事情を追ったルポ。面白い。
特に前半は個人的な思い入れのあるドイツのトルコ人、
旧ユーゴに暮らす人びとの食を採り上げていて
過去の様々な感傷に浸ってしまった。が、後半からトーンダウン。
内容云々よりテーマ選定が個人的には今ひとつ不満。惜しい。
それさえなければ、AAAを挙げてたのにな。今度書評ブログに書きます。

・『顔のない敵』(石持浅海)
評価:A+
世界初の「対人地雷」ミステリ短編集。
地雷がテーマな鮮やかな推理モノですが、心がずしんと重たくなる一冊です。

他でもない日本の会社が対人地雷(対人地雷全面禁止条約に反しない地雷)を
自衛隊に納めているという話は虚構なのか現実なのか。
そもそも、自衛隊が専守防衛のためとはいえ、
海岸沿いに地雷を配置する可能性を検討しているという設定も・・・。考えさせられます。

・『アイルランドの薔薇』(石持浅海)
評価:AA
今まで読んだ石持浅海の本ではもっとも好きな1冊。
なんといっても、現実の北アイルランド紛争と政治状況を絡めて
物語を紡いだ著者の手腕は見事。

悲願のアイルランド和平実現を目前に控えた時期に
宿屋で武装勢力側のキーマンの1人が殺害される。
外部犯の可能性はなく、居合わせた宿泊客の誰かが犯人―。
そんななか、居合わせた日本人科学者が一人ひとりの齟齬を見抜いていき―――。

設定の強引さはご愛嬌、登場人物の造詣設定もいい、というか好きだ。
できれば続編を読みたいと思わせるのは、
それだけ描かれた人物が魅力に溢れているということ。
これが処女作品とは思えない完成度の高さ。

内容以外にも、少なくとも、アイルランドの紛争の歴史を
端的にまとめた数ページを読むだけでも価値はある。

・『イッツ・オンリー・トーク』(糸山秋子)
評価:AA
初の糸(←ホントは糸へん2つ)山秋子本。

元新聞社のローマ特派員だったものの、躁鬱病にかかり
精神病院に入院したあとに画家に転身した女性が、
蒲田に引っ越した朝から話は始まる。

引越しの朝、恋人にフラレ、再会した友人の議員がEDだと知り、
知り合った痴漢には身を任せ、鬱病ヤクザと飲み歩き、
ヒモのいとこを居候させて生活する主人公の波乱万丈な日常が、
独特な渇いた視点で描かれている。

個人的には好きなタイプの作品で、
病状ゆえ、些細なことに揺れながらもシンプルに生きようとする女性の姿に好感が持てる。

ちなみに、躁鬱病にかかったのは作者の実体験らしく、
症状の描写や服用する薬剤の説明が妙に生々しい。

タイトルは「ムダ話」という意味。
内容を考慮すれば、なかなか含蓄のある言葉。禅にも通じそう。
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by Worthy42 | 2008-07-13 22:26 | 一冊入魂(読書記録)
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