後に入社することになるスポーツ新聞社の筆記試験に
こんな問題が出たことを今でも昨日のように覚えています。
「問い:野茂英雄が所属したMLBの球団を所属した年代順にすべて答えよ」
当時で確か、6、7球団あったと思いますが、
残り1つの球団が分からずに「手強いな」と思ったことを記憶しています。
そんな試験の問いになるような侍は、名前のとおり、ヒーローでした。
彼の渡米という勇気溢れる英断とその後の前人未到の活躍がなければ、
今季の黒田や福留はもちろん、松井、そして、イチローの「今」さえも
なかったかもしれないのですから。
ただ、本人はこの引退という決断に「悔いがある」とのこと。
野茂のような数々の偉業を成し遂げた男を以ってしても、
未だ「悔いがある」というのは驚きであると同時に、
本人の誇りと戦う姿勢、そしてまだ折れない心の表れに違いないと、
なんという偉大な男なのかという思いを新たにしました。
奇しくもドジャーズ時代の最高の相棒(マイク・ピアッツァ)が
ユニフォームを脱いだわずか数ヵ月後に、
まるで後を追うように日本野球のパイオニアであるトルネードサムライも
一線から退いたのでした。
おつかれさまでした。