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Remembering Chuck Daly 1930-2009

最新のプレイオフ状況。

<イースト>
①クリーブランド(3勝)-④アトランタ(3敗)

アトランタは怪我でスターター3人の出場が危ぶまれたホームでの第3戦、
何とか3人ともそろって出場するも完敗。

一矢報いたいが、実力差に加え、勢いの差は如何ともしがたく、
アトランタはもはや風前の灯。スイープは避けられそうにない。

②ボストン(1勝2敗)-③オーランド(2勝1敗)

段々ラフ&タフになってきているこのシリーズだが、
オーランドがホームでの第3戦に快勝して一歩リード。
ボストンは見るべきものがない無益な試合をしてしまった。

ロンド、アレン、ピアース、ハウスらガード陣は健闘しているが、
如何せん、フロントコートの得点が伸びない。


<ウェスト>
①ロサンゼルス(2勝1敗)-⑤ヒューストン(1勝2敗)

ヒューストンに先勝されてからロサンゼルスはさらに荒々しく変貌。
往年のニューヨークを彷彿とさせる激しい肉弾戦で連勝。
このまま突っ走りそう。

ヒューストンにとっての致命傷は、
先ほど速報で入ってきたエース、ヤオ・ミン離脱のニュース。
左足の骨折で全治2、3ヶ月。

本来のエース、マッグレイディ(今季も怪我で長期離脱中)といい、
このチームは、やはり、期待を裏切らない。「怪我に泣かされるチーム」という意味で。


②デンバー(3勝)-⑥ダラス(3敗)

クリーブランドに負けず劣らずは圧巻な強さを見せているのは、デンバー。
アウェイでの第3戦、2点ビハインドで残り1秒、カーメロが3ポイントを沈め劇的な逆転勝利。
カーメロに加えて、再びビルアップスが30点+。
ここまでプレイオフは7勝1敗で、クリーブランド(7戦全勝)に次ぎ2位。不沈艦の勢い。
力の差は接近していると思うが、このままデンバーが圧倒しそう。

ダラスは最後の数秒のディフェンスでファウルがまだ余っているにもかかわらず、
カーメロへのファウル失敗してオフバランスながらフリーでシュートを打たれて敗戦。
確かに明らかに押したように見えたチャージングをファウルと取られないのは不運だったが、
もう少し強くチャージするとか、ホールディングを仕掛けるとか、
最低限、シュートを打たせないファウルをするくらいの機転を利かせられなかったのは、
経験の浅い(3年目)選手のというより、(明確な指示をしなかったなら)コーチの失策。

3連敗から4連勝したチームはNBAの長い歴史でもごくごくわずか。
おまけにホームコートアドバンテージもない。詰めを誤った代償は高く付きそう。


最後に、80、90年代にデトロイト、オーランドでヘッドコーチを務めた名将、
名将、チャック・デイリーが死去した。享年78歳。

オールドファンとしては、80年代、我が愛するロサンゼルスの強力なライバルだった、
デトロイトのコーチとしての印象が非常に強い。

特に、88-89シーズン、3連覇を狙ったレイカーズが
ファイナルまで全勝と圧倒的な強さで勝ち進みながら、
初戦前にバイロン・スコット、第1戦後にマジック・ジョンソンとスターター2人を怪我で失い、
敬愛するジェームズ・ウォージーが孤軍奮闘し最終戦で40点を挙げるも、4戦全敗。
SHOWTIME BASKET に引導を渡したチームの猛将だった。

アイザイア・トーマス、ビル・レインビア、リック・マホーン、ジョン・サリー、
そして、デニス・ロッドマンという悪童中の悪童を巧みに使いこなしたまさに猛獣使いで、
なおかつ、トーマス、ジョー・デュマース、ビニー・ジョンソンという優れたガード3人を
試合の終盤に好んで使ったことから、今では一般的なスリーガードシステムを
80年代に世に知らしめた当人だと私は個人的に思っている。

さらに、ロッドマンら、一芸に優れたディフェンス職人を揃え、
レイカーズのようなオフェンス重視のバスケットが主流だったNBAの流れが
ディフェンス志向へと舵を切るようになるその契機となったチームを作り上げたのも彼だった。

そして、ジョーダン、マジック、バードら錚々たるメンバーを揃えた、言わずと知れた
バルセロナ五輪の初代ドリームチームのヘッドコーチとしてチームをまとめたのも、
この稀代の名将だった。

合掌。

Remembering Chuck Daly 1930-2009_a0096546_11574574.jpg

とにかく試合中にダミ声をさらに嗄らして怒鳴っては怒っていた姿が印象深い。

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by worthy42 | 2009-05-10 12:54 | バスキチ(NBA)
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