中国とスペイン

先日、中国の同業者(職種ではなく業界という意味。代理人=agentと呼ぶ)と会食した。

法改正にまつわる専門的な話から、互いの国の業界の近況、国同士の関係、
はては政権交代の影響といった、世間話の延長線上の話まで和やかに情報を交換した。

物怖じせず自信を持って正々堂々と伝えたいことを伝えようとする姿勢や、
日本の最新の情報を可能な限り入手しようとする貪欲な姿勢の中には、
特有の(※私観)目に余る傲岸不遜さは見当たらず、謙虚ささえ漂っていて、
これがあの中国人の姿なのか(※私観)、と少なからず感銘を受けた。

この業界の年間案件数では、中国はアメリカと日本を抜いて、世界第一位(日本の2倍)。
そんな「大国」としての矜持や責任、自信のせいもあるのだろう、
彼らの態度はバイタリティというかエネルギッシュさに溢れていて、
常日頃、中国の経済活況のニュースに触れつつも現実感は皆無だったのだが、
この日ばかりは「経済大国・中国」を肌を通してを実感した。


数日前、スペインの代理人から遅くとも2ヵ月前に送られてくるべきメールが届いた。
官公庁の不手際で誠に申し訳ないと綴られていたものの、対応すべき期限はわずか2日後。
通常は作成に数日、クライアント側でチェックして、その後、翻訳に取り掛かる案件なうえ、
今回はドイツ語の文献にもざっと目を通す必要があったので、
時差を考慮した翌日の夕方のデッドラインでは、時間が絶対的に足りない。

とはいえ、四の五の言わずにやるしかない段階に差し掛かっているので、
ギリギリまで待ってくれという旨のメールを書いて送ろうとした瞬間、
先方のメールの「謝罪します」という英単語のミススペルに気が付く。

本来、"apologize" となるべきところが、"apologise" となっていた。

怒りのあまり、パソコンの前で凍りついていた私に、同僚が火に油を注ぐ。
「これってごめんなさいじゃなくて、えろうすんまへーんって感じだよね」
「それか、ごめんちょいって感じやん。まあ、反省はしてないね」

そもそも官公庁の不手際があったにせよ、
期限2日前にならないと気が付かないなんてありえない初歩的な期限管理ミス。
代理人の都合のいい言い訳に過ぎないと内心腹立たしく思っていたところだったので、
まさしく、「怒髪天を衝く」(←同僚談)形相になってしまう。

が、その直後、クライアントから今回は対応をしないと連絡があったため、メールを書き換える羽目に。

振り上げた拳がその下ろし先を求めて虚空を彷徨う。

久しぶりに煮え切らない一日だった。
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by worthy42 | 2009-10-04 12:24 | 情熱と怠惰の断片(日記的)
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