先週と先々週の読了帳(11・09~11・23)

3連休も2日が仕事でつぶれ、来週末も仕事でつぶれそうな勢いで、
目は疲れて、肩も凝りに凝って、さすがに活字への渇望も薄れてきた。

そんななか、マイミクのぱそ子さんこと、寒竹泉美(かんちく・いずみ)さんが
第7回講談社Birth小説部門賞受賞作の『月野さんのギター』でデビューされたので、
その発売日当日、梅田のブックファーストに閉店間際に駆け込む。

新刊の平台にドサッと置かれていると思っていたのだが、
かなり売れていてすでに最後の2冊だったので、間に合ってよかったと安堵する。

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半ばで挫きかけていたガルシア・マルケスの『百年の孤独』や
スウェーデンの児童作家、トーベ・ヤンソンをお勧めして頂いて以来、
日記やホームページを拝見していた。

様々な賞に応募されては入選や落選を繰り返し経験され、
それでも諦めることなく自らを叱咤激励してずっと書き続けられていたようで、
実際に今、彼女の努力が結実して形となったものを手にとってみて、
この本から彼女の意志と情熱が熾火となって未だに燻り続けているような錯覚に囚われた。


私自身、ジャンルは違えど、20代の半ばから(最初の数年はノンフィクション志向だった)
思い出したかのように散文を書き殴っているのだが、一向に完成の陽の目をみない有様なので
彼女の意志と情熱の結晶をじっくり堪能しながら、私自身の明日の糧にしなければと思った次第。

年末年始にじっくりと読みたいなと思う。


そして、ぼちぼち、書籍も年末商戦を迎えつつあって、
Book of The Year ものの雑誌などが本棚を賑わす今日この頃。

第一冊目は、ダカーポ特別編集の『最高の本 2010』。
まだ全部は読んでいないのだが、これによると、
新聞、雑誌の書評担当者が選んだベスト本は、村上春樹の『1Q84』。

『本の雑誌』も来月特集号が出るし、ぼちぼち『このミス』も出る。
年末年始に読む本を本腰を入れて決めなければ。

<今週の読了帳>
・『警視庁心理捜査官(上・下)』(黒崎視音)
評価:☆☆☆

所謂、「プロファイラー」の活躍を描いた一冊。
学生の頃、マスコミに就職できなければ、アメリカの大学院に行って
専門を生かしてこの職業に就くための勉強をしようと、半ば本気で考えていたので、興味深く読んだ。


・『煉獄の使徒(上・下)』(馳星周)
評価:☆☆☆☆☆

93年のオウム真理教による地下鉄サリン事件をモチーフにして、
かつての純粋なヨガグループが狂信的な「グル」のもと、
サリンを撒く狂信的な集団へと至る過程を丹念に描いた1冊。

No.2として集団内での絶大な権力に酔いしれ、正義を投げ打ったかつての人権派エリート弁護士、
自分を嵌めた上層部への復讐のため、集団に便宜を図って金銭を毟り取る元スゴ腕公安刑事、
絶対の真理を求めて入信しながらも思い描いた理想との矛盾に苦しむ若き信者が、
金、ドラッグ、権力等の欲望の権化と化した俗悪で下劣な登場人物
(浅原彰晃を思い起こさせる「グル」や警察官僚と政治家)らとともに、醜悪な一大絵巻を描く。

はっきり言えば、反吐が出る登場人物ばかりで、共感の欠片もない内容で毒気たっぷり。
つまり、馳カラー満載で読ませる。


<今週の購入本>
・『野村ノート』(野村克也)

<ただいま、読書中>
・『ミノタウロス』(佐藤亜紀)
・『新世界より』(貴志 祐介)
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by worthy42 | 2009-11-23 21:49 | 一冊入魂(読書記録)
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