カテゴリ:一冊入魂(読書記録)( 148 )

今週の読了帳(10・05~10・12)

<今週の読了帳>
・『ザ・ストレイン』(ギレルモ・デル・トロ)
評価:☆☆☆☆☆

ニューヨーク、JFK空港に着陸直後の飛行機の機内で、
200名近くの乗員乗客のほぼ全員が何の外傷もなく、安らかな顔で死亡していた。
様々な死亡原因が疑われるなか、主人公らはある悪疫が原因だと突き止めるが、
それは予想もしない形で猛烈に社会へと蔓延していき、破滅の一途を辿っていく・・・。


書店でたまたま見かけて衝動買いした一冊。
悪疫の蔓延により想像だにしない方向にストーリーは流れていき(好きなジャンル)、
その意外な展開には心底驚かされるとともに唸らされた。

著者はアカデミー賞を受賞した映画監督だそうで、それも頷けるほど映像向きな作品。
このジャンル特有の人間のパニックというか、圧倒的な恐怖を描いてほしかったが、
まあ、それは今後に期待したいところ。

ただ、「ノンストップ・パンデミック・スリラー」との惹句には若干の違和感を禁じえない。
ゆえに、5つ星ながら、実質的には、4.5星評価で。


今週の購入本。

・『武装解除』(伊勢崎賢治)
・『戦争の法』(佐藤亜紀)

年内ベストテンを決めるために、
気になっていた書籍、映画ともに徐々に漁りはじめる。

<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
・『ZERO(上・中・下)』(麻生幾)
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by worthy42 | 2009-10-12 20:35 | 一冊入魂(読書記録)

今週の読了帳(09・28~10・04)

ぼちぼち年末年始の読書本のリストアップを急がねば。
基本的にはここ一年ほどの間で読みたかった本を読もうと思っていて、
あらかた固まってはいる。

基本はこの5冊にしようかなと思案中。

・『ダブルジョーカー』(柳広司)
・『ミノタウロス』(佐藤亜紀)
・『ミレニアム2(上・下)(火と戯れる女)』、
・『ミレニアム3(上・下)(眠れる女と狂卓の騎士』(ともにスティーグ・ラーソン)
・『ユダヤ警官同盟(上)(下)』 (マイケル・シェイボン)

あとは文庫と新書で残った時間を埋める予定。
・『大聖堂(上・中・下)』(ケン・フォレット)
・『戦争の法』、『モンティニーの狼男爵』(ともに佐藤亜紀)
・『前夜(上・下)』(リー・チャイルド)
・『極限捜査』(オレン・スタインハウアー)
・『平和構築』(東大作)
・『武装解除』(伊勢崎賢治)

これから年末までは、リストアップが楽しみ

<今週の購入本>
・『ザ・ストレイン』(ギレルモ・デル・トロ)

<今週の読了帳>
・『ブラックベアン』(海堂尊)
評価:☆☆☆☆

『チーム・バチスタの栄光』以来、2冊目の海堂尊。
『チーム~』は、第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞で騒がれたが、
個人的にはこちらの方が数倍面白いと思う。

『チーム~』は前半の導入部がやたらと長くて辟易した記憶があるが、
これは前半からそれなりの緊張感をはらんでいて、かなり読ませる。

細かな突っ込みどころはあるけれど、予想以上の面白さに、
『ジェネラルルージュの凱旋』というDVDを借りてしまった。
(こっちの方もかなり見応えはあった)

<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
・『ザ・ストレイン』(ギレルモ・デル・トロ)
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by worthy42 | 2009-10-04 22:39 | 一冊入魂(読書記録)

シルバーウィーク前後の読了帳(09・14~09・27)

そんなに時間をとったつもりはないのだが、移動が多かったせいか、意外と読んだ。
ちなみに、私は旅そのものよりも、旅の途中の移動の時間の方が好きだ。
移動中は格好の読書の時間なので、この時間帯は同行者がいても、一心不乱に読む。
ほぼ無言になる。諍いが起きても無言になるのだが。


・『やつらを高く吊せ』(馳星周)
評価:☆☆☆☆

馳ファンとしては、これは馳の中ではラノベ(ライトノベル)ではないかと思うほど、サクっと読める。
ただし、人によっては吐き気を催すほどドギツイ表現や隠語のオンパレードで、
おいそれと手を出すのはやめておいた方がいいと、思わず忠告したくなるほど、
ハードコアポルノな描写が満載。

かいつまんで話せば、セックス中毒の淫乱女子高生に振り回され、
血も涙もない金貸しにいいように使われるスキャンダルハンターが、
魑魅魍魎が跋扈する政界と財界の大物たちの裏情報を探るうちに窮地に陥って―――。

モラルも正義も自由もない、欲望で脳を侵された自堕落で自業自得な男の物語なのだが、
どことなくからっとしたポップ感(もちろん、馳にしてはの意味で)が漂っているので、
読後感の後味は悪くない(くどいようだが、馳にしてはの意味で)。


・『清掃魔』(ポール・クリーヴ)
評価:☆☆☆

連続快楽殺人者が主人公という、あまりお目にかからないストーリー。
知的障害者のふりをして快楽殺人を続けるという、共感の欠片も抱けない男が、
自分のコピーキャットを追跡するという話なのだが、これまた何の感慨ももたらさない。

ただ、作中、一か所だけ、男として痛切に「痛み」を共有せざるを得ないシーンがある。
が、それだけ。「2007年ドイツ・アマゾンで最も売れたスリラー」の惹句が泣く。


・『庵堂三兄弟の聖職』(真藤順丈)
評価:☆☆☆☆

遺体を加工して製品を作り出す「遺工」を家業とする、とある三兄弟の話なのだが、
途中までは「第15回日本ホラー小説大賞大賞受賞作」であることを全く忘れる内容。

が、後半のスプラッター色濃い展開に、ページを捲る手を思わず止める。
人間が触れるのを躊躇われる「禁忌」な分野を扱う話なので、
身近な人の死に思いを巡らせてしまい、最後までおぞましさに似た嫌な感情がどうしても抜けない。
個人的嗜好としては、ゾンビ映画の方が断然とっつきやすい。

ただ、中盤以降、徐々に怒涛の展開が押し寄せ、なかなか読ませる。
「日本ホラー小説大賞大賞受賞作」という看板に偽りはない。


・『地獄のハイウェイ』(ロジャー・ゼラズニイ)
評価:☆☆☆

核戦争後の荒廃したアメリカをカリフォルニアからボストンまでペスト血清を届ける羽目になった、
荒くれ者で元極悪人ライダーの大陸横断SF記。

1967年度のヒューゴー賞受賞作だが、訳がどうにもこうにも古臭くて馴染めず。新訳を望む。


・『スクープ』(落合信彦)
・『男たちの伝説』(落合信彦)
評価:☆☆☆☆(ともに)

かなり久しぶりの落合信彦。
全巻コンプリートを目指した時期もあったが、近年は自己啓発本が多くてご無沙汰していた。

相変わらずのスケールの大きさ。骨太な登場人物たち。国際ジャーナリストならではの豊富な情報量。
そして、情報を基に20年前に作中のような国家的な謀略を描くという先見の明。
どれをとっても心から感心する。

今の国際政治をどうとらえているのか、どういう変遷をたどると考えているのか、
一流の国際ジャーナリストとしてのお考えを拝聴してみたい。


<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
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by worthy42 | 2009-09-28 01:09 | 一冊入魂(読書記録)

今週の読了帳(09・07~09・13)

とりあえず、来週末からの休暇中に読む本を決定。
移動と就寝の際に読むのが主になる。

テーマは特になし。
あえて言えば、しっとりとした読後感より、毒があって刺激が強そうな作品を選択。

・『やつらを高く吊せ』(馳星周)
・『清掃魔』(ポール・クリーヴ)
・『庵堂三兄弟の聖職』(真藤順丈)
・『フィーヴァードリーム (上・下)』(ジョージ・R・R・マーティン)
・『地獄のハイウェイ』(ロジャー・ゼラズニイ)

<今週の読了帳>
・『惨影』(マイケル・マーシャル)
評価:☆☆☆☆

前作『孤影』から随分と時間が経って待ち遠しく思っていたせいか、
予想以上に作品にのめり込んでしまった。

謎の殺戮組織「ストローマン」のとの死闘に巻き込まれて傷を負った、
元CIAのウォード、FBIのニーナ、行方知れずの元ロス市警のジョン。

しかし、前回逮捕したはずのストローマンの幹部が移送中に脱走し、
富裕層の若者らを集めて大規模な殺戮計画を画策する。

とある猟奇事件を契機に、ストローマンと三度対峙することになった3人は、
有史以来の底知れない闇に覆われた暗部を知ることになって・・・


この作品が異様な緊張感をはらんでいるのは、一種の復讐劇だからだろうか。
愛する者の命を奪われた人々が、どれほど復讐の炎を滾らせ続けることができるのか、
その炎は、結局、どこに(誰に)襲い掛かり燃やし尽くすのか、
孤独に身を窶してもなお哀しい復讐から抜け出せない人々の結末から目を離せないのだ。

作中、登場人物のの独白シーンが織り込まれているのだが、
なかなか味が出て興味深い。

通りの向かいの深夜営業の薬局で買ったアスピリンを貪り、何度もトイレで顔を洗ったが、
回復は最小限で効果も短かった。結局はぼうっとしたまま、
人生がずっとこんな調子じゃありませんようにと祈るしかない。
つまり、どっかのバーに座って、疲れた顔で、
誰かがおれを殺しに来ようとしてるんじゃないかと考え続ける人生だ。


猜疑心が厄介なのは、際限がないところだ。人と人とのつながりといった根本的な部分を
疑いはじめると、何も信じられなくなる。イラクの虐待の写真が衝撃的だったのは、
そこに写っていた行為そのもののせいではない。ベトナムでの残虐行為はさんざん記録されているし、
第二次世界大戦の捕虜収容所のこともよく知られている。中世には首を串刺しにしたり、
アジャンクールで騎士を焼き殺したりしたという話もある。ポエニ戦争ではローマ人とカルタゴ人が、
互いに相違を凝らした残虐行為を繰り返している。そういう行為は戦争にはつきものだ。
戦争は残虐なのだ。純粋にして単純。そうでないふりができるのは、貪欲さや、国家主義や、信仰心
という隠れ蓑があるからにすぎない。写真が衝撃的なのは、撮影という行為そのもののせいだ。
人々がそういう出来事を記録しようとし、ほかの人々もそれを見たがるはずだと考えたという、
その認識に衝撃を受けるのだ。犠牲者の写真や髪の一房を取っておく殺人鬼と、
どれほどの違いがあるというのか?



<ただいま読書中>
・『やつらを高く吊せ』(馳星周)
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
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by worthy42 | 2009-09-13 12:17 | 一冊入魂(読書記録)

今週の読了帳(08・30~09・06)

読書の秋。

またもや衝動的に一冊を購入。
購入したのは、『死影』、『孤影』に続く三部シリーズの完結作『惨影』(マイケル・マーシャル)。

謎の殺戮組織“ストローマン”との死闘に巻き込まれ、
身も心も傷ついた元CIAのウォード、FBIのニーナ、元刑事のザントの3人。
が、前作で捕えた組織幹部が脱走。三度、組織と対峙することになる・・・。

で、追加。

・『戦争の法』、『モンティニーの狼男爵』、
 『外人術―大蟻食いの生活と意見 欧州指南編』(以上、佐藤亜紀)
・『地獄のハイウェイ』(ロジャー・ゼラズニイ)
・『ケインとアベル』(ジェフリー・アーチャー)
・『大聖堂(上・中・下)』(ケン・フォレット)
・『前夜(上・下)』(リー・チャイルド)
・『やつらを高く吊せ』(馳星周)
・『清掃魔』(ポール・クリーヴ)
・『庵堂三兄弟の聖職』(真藤順丈)
・『フィーヴァードリーム (上・下)』(ジョージ・R・R・マーティン)
・『フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人』(佐藤友哉)

ま、あくまで読めたらいいなという感じなので、気張らずに。

<ただいま読書中>
・『惨影』(マイケル・マーシャル)
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
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by worthy42 | 2009-09-06 20:23 | 一冊入魂(読書記録)

先週と今週の読了帳(08・17~08・29)

ゼロ。

書店をぶらりと回ったら、文庫に読みたい本が続々揃っているのに気付く。
来月の休暇に読み進めたい本のリストをぼちぼち製作中。文庫が多くなりそう。

とりあえず興味を惹かれている文庫本たち。

・『氷姫』(カミラ・レックバリ)
・『残影』(マイケル・マーシャル)
・『ユダヤ警官同盟(上)(下)』 (マイケル・シェイボン)
・『グラーグ57 (上)(下)』(トム・ロブ・スミス)
・『犬の力 (上)(下)』(ドン・ウィンズロウ)
・『極限捜査』(オレン・スタインハウアー)
・『にぎやかな湾に背負われた船』(小野正嗣)
・『一九八四年[新訳版] 』(ジョージ・オーウェル)

新書たちはこちら。

・『平和構築』(東大作)
・『武装解除』(伊勢崎賢治)

ポケットミステリはこちら。

・『ハリウッド警察特務隊』(ジョゼフ・ウォンボー )

単行本はこちら。

・『ダブルジョーカー』(柳広司)
・『煉獄の使途』、『やつらを高く吊せ』(ともに馳星周)
・『ミノタウロス』(佐藤亜紀)
・『ミレニアム2(上・下)(火と戯れる女)』、
・『ミレニアム3(上・下)(眠れる女と狂卓の騎士』(ともにスティーグ・ラーソン)
・『運命の人(1-4)』(山崎豊子)
・『ドーン』(平野啓一郎)


読みたい本が続々出てくるということは、それだけ読めていないということ。
上に挙げた全部の本を読める時間はとてもないけれど、少しでも晩夏の読書を楽しみたい。


<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
・『ベストアンドブライテスト(上) 栄光と興奮に憑かれて』(デイヴィッド・ハルバースタム)
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by worthy42 | 2009-08-29 22:54 | 一冊入魂(読書記録)

今週の読了帳(08・09~08・16)

<今週の読了帳>
・『フラグメント 超進化生物の島』(ウォーレン・フェイ)
評価:☆☆☆☆☆

今年は来月の9連休にドカッと読み漁ろうと思っていて
それまではリストを作成するくらいで購入はまだ控えていたのだが、
ついつい衝動買いして、甲子園でも試合の合間に読んでしまった一冊。


リアリティ番組のスタッフが乗った船が南太平洋上で遭難信号を受信する。
辿り着いたのは地図にも記載されていない孤島。
上陸したスタッフたちを待ち受けていたのは、
何億年もの間、独自の進化を遂げた獰猛な動物や植物だった・・・。


460ページのボリュームを感じさせることなく、わずか一日で読了。
個人的にツボのジャンル(SFクリーチャーもの)だったせいもあるのだが、
こういうスケールの大きな、生物史上のロマン溢れる内容は、
昨年の『深海のYrr』を思い起こさせる、今年のベスト3に入る傑作。

「生物の進化」という大局的な側面から見れば、
人間という一生物の道徳的・社会的・政治的な判断に基づいた行動というものが
いかに卑小かつ矮小なものに過ぎないのかを教えてくれる。


<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
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by worthy42 | 2009-08-16 12:54 | 一冊入魂(読書記録)

久方ぶりの読了帳(05・10~08・10)

確認したら3か月ぶりの読了帳(苦笑)。
その間、読了した本はわずか4冊。

最近、必要に駆られてJapan Times を購読し始めたので、
新聞2紙を読むのに日々数時間かかっていて、
読書の方には当分、時間をかけられそうにない。

今年の遅めの夏休みにドカッと読み漁ろうと考えてはいるのだが。


<久方ぶりの読了帳>
・『海の底』(有川浩)
評価:☆☆☆☆

未知の生物が人間を襲うSFもの。が、後半以降は、SFらしからぬ甘酸っぱさが満載。

・『狂骨の夢』(京極夏彦)
評価:☆☆☆☆

相変わらずの京極ワールド。読みだすと抜けられない。

・『ウォール・ストリート・ジャーナル 世界を目指した非凡と異端の男たち』(エドワード・E・シャーフ)
評価:☆☆☆☆

確かに変人ばかりだなと羨ましくも唸った、米国随一の経済新聞の歴史を紐解く一冊。面白い。

・『隠蔽捜査』(今野敏)
評価:☆☆☆

吉川英治文学新人賞受賞作。期待に違わぬ面白さ。こういう骨太の官僚なら支持してもいい。


<ただいま読書中>
・『THE ROAD』(Cormac McCarthy)
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by worthy42 | 2009-08-09 21:14 | 一冊入魂(読書記録)

最近の読了帳(04・13~05・09)

ここ一か月ほどろくに本を読めていない。
ドイツ語講座を受講し始めた時期と合致するし、
仕事もここ数週間は多忙だったので、それもやむなし。

通勤時には主に新書を読んでいたのだが、
最近ではドイツ語の文法書に目を通しているので
こちらも一段落着くまではしょうがない。

だから、というわけでもないのだけれど、
先日久しぶりにいつもの書店に立ち寄ったら、
読んでみたい本が山ほど出てくる出てくる。

ざっと整理しただけでも、次の通り。

・『ユダヤ警官同盟(上・下)』(マイケル・シェイボン)
・『ミレニアム2 火と戯れる女(上・下)』(スティーグ・ラーソン)
・『川は静かに流れ』(ジョン・ハート)
・『大聖堂(上・下)』、『大聖堂―果てしなき世界(上・下)』(ケン・フォレット)
・『奇跡のタッチダウン(上・下)』、『無実』(ジョン・グリシャム )
・『海の底』、『空の中』(有川浩)
・『ハーモニー』(伊藤計劃)
・『男道』(清原和博)

特に、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠を制した『ユダヤ警官同盟(上・下)』は
今後ろ髪をひかれる思いで必至に買うのを我慢しているところで、
おそらく今年の大傑作の一冊に違いないとますます思い込みが先走る次第。
まあ、でも帯に書かれた本好きの方々の称賛の文句を見れば
あながち的外れでもないと思うのだが。

全世界で800万部を突破して昨年話題を読んだ、
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』の続編、『ミレニアム2 火と戯れる女』も楽しみ。
こちらは年末年始本リストにもう加えてしまった。

あとは何と言っても、有川浩の『海の底』。
最近、本も映画もSFづいてきていて、そのド定番ともいえるSFクリーチャー侵略本は
まさに待ちに待った一冊なので、もう一足早いクリスマスプレゼントいった感じで興奮気味。

『ハーモニー』は『虐殺器官』で惹かれた著者、伊藤計劃の遺作。
先日30代半ばで急逝した伊藤氏が遺した渾身のSF大作ということで見逃せない。


<最近の読了本>
・『魍魎の箱』(京極夏彦)
評価:☆☆☆☆

長い。とにかく長い。京極夏彦は2冊目で前作よりは少しは慣れたと思いきや、
なかなか読むスピードは上がらなかった。
ただ、決して面白くないわけではなくて、純粋に枚数が多いせいで時間がかかるだけで、
知人曰く「癖になる」理由はよ~~~く分かった。

作中に出てくるフロイト及びその周辺の精神分析論の説明は驚くほど分かりやすく、
学生時代の専門の教授よりも明確な言葉で理路整然と語られていて、
授業のテキストでも使用したほうがいいのではと思ったほど。

・『旅する力―――深夜特急ノート』(沢木耕太郎)
評価:☆☆☆☆

沢木耕太郎の『深夜特急』を読んだ時、私は25か26歳で、
ちょうど沢木がその長い旅へと誘われたのとほぼ同じ年だったと思う。
多分、『深夜特急』を読んで我が事のように深く遠く考えを巡らせなければ
会社を辞めてドイツに行こうという決断を下せなかったので、
あの本に幾許かは背中を押されたのは間違いないし、
人生の節目の一冊といえる本であることも間違いない。

そんな本についての覚書やメモなどをまとめたのがこの一冊。
沢木が今やバックパッカーの「聖書」と化した『深夜特急』の作者というだけでなく、
政治からスポーツまで優れたルポライターであるということが実感できる一冊でもある。

<ただいま読書中>
・『狂骨の夢』(京極夏彦)
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by worthy42 | 2009-05-10 00:43 | 一冊入魂(読書記録)

先週と今週の読了帳(03・30~04・12)

先週とは違って、今週はほとんど読書をしていない。

仕事以外の翻訳をしたり、ドイツ語講座の予習や参考書の熟読で
読書をする時間自体が作れていないのでまあしょうがないのだけれど。

必要に駆られてゾンビ映画を3本ほど立て続けに観たのだが、
どれもこれもハズレだった。こうなると、残るは古い作品を漁るしかない、か。


<先週と今週の読了本>
・『ハサミ男』(殊能将之)
評価:☆☆☆

美少女を殺害し首元にハサミを突き刺す猟奇的連続殺人鬼。
3人目の犠牲者となるはずの少女に狙いを定めるが、
寸前に別のだれかにその少女を殺害されてしまう。
自らの犯罪と断定されて憤慨した殺人鬼はコピーキャットを追い詰める。

自殺願望のあるシリアルキラーが主人公という異色作。
自身、そして他者へと向かう攻撃性の在り方、捉え方は、出色だと思う。

・『殺戮に至る病』(安孫子武丸)
評価:☆☆

連続猟奇殺人事件が発生。
知り合いの看護婦が殺害されたことを知った元刑事の老人は
その被害者の妹と無謀にも殺人犯を罠にかけようと目論む―――。

最後の数ページまで一度読んだことがある作品だと気付かなかった。
確かに衝撃的な結末へと至るラスト十数ページまではなかなかノレなかった。
が、それ以上に気持ち悪くなるのが、殺害犯の異常行動の詳細な描写。
この手の描写は、現場検証中の刑事や解剖医の所見程度の話くらいでちょうどいい。


<ただいま読書中>
・『魍魎の箱』(京極夏彦)
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by worthy42 | 2009-04-12 12:46 | 一冊入魂(読書記録)