カテゴリ:情熱と怠惰の断片(日記的)( 120 )

Before you wake up

週末の朝、借りていたDVDを返却しに、「大阪のリトル歌舞伎町」に行くと、
パチンコ屋の開店を今か今かと待ち構えている人や、
もうすでに暖簾をくぐって一杯飲り始めている人が寝ぼけ眼に飛び込んでくる。

街全体がまだ眠っていて、一日の活動を本格的に開始する前の、
こんなガサツで厭世的な光景がたまらなく好きだ。
ブランデー入りのコーヒーを胃に流し込んで
まどろみながら街並みと新聞を交互に眺めたくなる。

先日も、どんちゃん騒ぎした熊本の繁華街で、朝早く起きて、
ほとんどの店のシャッターが下りたままのアーケード街を歩いた。

吐瀉物やゴミといった活動的な夜の名残がそこかしこに見られるアーケード街で、
通りの店が、ひとつ、また、ひとつと開店していく様を眺めていると、
街の胎動を感じているようで、今日も一日生きようと精気が漲っていく気がした。

惜しむらくは、こんな光景を目の当たりにする機会というのが限られていて、
そんな稀な場合でも、十中八九、素面ではないということ。
週末の朝に寝静まった繁華街を好き好んで見に行くよりかは惰眠を貪りたい。

去年、「福岡の北新地」で10時間ほど飲み続けて朝を迎えたことがある。
おかげで滅多に見ることがない「夜の街」の朝光を拝んだのだが、
ふと気が付いたら、熊本の県境の駅まで電車を乗り過ごしていた。
何を見て、何を思ったか、記憶がまるでない。

街の胎動を感じるのも、肝臓に負担をかけるのも、ほどほどがいいということ。

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友人への土産で買った博多ぶらぶら。甘い土産はいつもこれか大原松露饅頭。
ちなみに、生菓子だったことを忘れて消費期限切れ。渡し損ねて家で処分。久々に虚しかった。
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新年恒例の手帳交換の儀。結局、オン、オフともに去年と全く同じ2冊。
これにMoleskine のミニソフトカバーで今年は過ごす。
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by worthy42 | 2010-01-11 00:12 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

謹賀新年 

明けましておめでとうございます。

旧知の皆様、新しく知り合った皆様、
昨年もお世話になりましてありがとうございました。

今年も宜しくお願いいたします。


ちなみに、実家で過ごした今年の大晦日と正月は、新しい家族(身内の嫁=義妹)が加わり、
初々しさとぎこちなさが漂って、みんなが浮き足立ちながらも、とても楽しいものでした。

私とは同じ歳で、もう7年ほど前から知っているし、何度か家や外で食事をしたことがあるので、
今さら新鮮味はないんだろうなと思っていたんですが、
家族が増えるってやっぱり良いな、新しい家族の一員と食卓を囲むってのは良いな、
おせちを前に話が弾む食卓で、そんな想い新たにした年末年始です。


しかし、「おにいさん」って言われるのって、こそばゆいを通り越して恥ずかしい。
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by Worthy42 | 2010-01-01 21:49 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

肥後の国で

自ら発案しながら店の予約から車の手配、友人への連絡まで人任せという
最年長なのに甘え過ぎにもほどがあると自らを叱咤しながら迎えた忘年ツアー。

福岡、佐賀、宮崎、鹿児島から友人たちが日帰りで熊本に駆けつけ、
予想以上の大人数になって(怠惰な発起人なので知らなかった)楽しさが倍増したところに、
奄美大島の友人とも電話で中継をつなぐという粋な仕掛けに宴も一層の盛り上がりを見せる。

馬肉を貪り、温泉で悦に入り、酒に脳を侵食させ、再び馬肉に我を忘れた翌日、
ウコンの力は霊験あらたかだったが、軟骨のピアスを紛失し、ホテルに指輪を置き忘れては、
時が止まったかのような母校の相変わらずの佇まいに自らの年齢を錯覚、
ペルシャ料理に舌鼓を打ち、英語と独語が達者なイラン人コックと話し込む。

自分に限界を作ってはダメなんだよ、と、
かつてエンジニア養成業、ジュエリー販売業を生業にしていたコックは言う。

インドで10年、オーストラリアで10年暮らしてきた流浪の好々爺と交わした握手は、
彼の国の政治的・社会的苦境を乗り越えてきた屈強さが窺えるほど力強く、と同時に、
その笑顔やオーラから滲み出ていたのと同じ類の優しさが伝わってきて、
なぜだかとても泣きたくなった。

みんな、ありがとう。

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熊本県民(?)が選ぶ県内温泉一位だと。アンジャッシュのサインがあった。
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by Worthy42 | 2009-12-28 22:15 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

Dear My Friend

10年ほど前にアメリカに留学していた頃の親友が帰国して突然来阪。

仕事の都合もあって、半日しか一緒にいれなかったが、
3年ぶりの再会を祝する雰囲気も5分で雲散霧消。
またしても抱腹絶倒の与太話で狂喜乱舞する。

仕事の話をしても、近況の話をしても、将来の話をしても、
必ずお腹を捩じらせるほどのバカ話に帰結するこの美しい関係は、神の恩寵を受けるに等しい。

私が知るなかで、最もバイタリティに溢れ、最も情熱に富み、そして、キレさせたら最も怖い彼女とは、
2、3年に一度の割合でしか会えないのだが、いつも童心に返って語らいあって、
そして、いつも人生の指針を与えられている。

今回は私の都合で会えないものと思っていたので、
一足早い、望外に素敵なクリスマスプレゼントだった。
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by worthy42 | 2009-12-23 23:34 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

反面教師

先日、BRICSを中心とした新興国の担当省官庁の関係者が来日して
関連業界の動向等に関して講演会をするというので聴講に出かけた。

私はアルゼンチンの講演会の担当だったのだが、
スピーカーは弁護士で、聴衆の前面で話すのに慣れているせいか、
さすがに英語の抑揚の付け方が達者で、講演もわかりやすかった。

ただ、他国の講演会を聴講した同僚すべてが漏らしていたのだが、通訳には参った。

おそらく、業界の専門家でもなければ、関連分野の経験もなかったのだろう、
業界人にとっては必須と思われる単語を異なる意味に訳していたのだが、
それはまだしょうがないという気が私自身はしないでもない。

問題は、通訳のスピードが追い付いていないこと、だった。

話し手の言葉尻に通訳が追い付かないものだから
詰まった個所や結論部分をうやむやに言い濁して、次の文章へ移ろうとするため、
肝心の内容がいま一つ分からぬまま、消化不良の連続で酔いそうになった。
おそらく、訳していた当人も「これはマズイ」という思いで焦っていたのだろう、
徐々に声からも自信のなさが伝わってきて、ますます何を言っているのか聞きとりにくくなっていった。

アルゼンチン人のスピーカーは英語がまだきれいだったので
途中からは同時通訳用のヘッドフォンを外して英語を聞いていたのだが、
英語の訛りが強くて聞きとりにくかった話し手の回に参加した同僚は
英語に逃げるわけにもいかず、かといって日本語も何を言っているのか分からず、
「苦行以外の何物でもなかった」そうだ。

閑話休題。

仕事柄、業務で送るメールの9割は英語で書くのだが、
先日、緊急の用件で急遽、11の国の同業者に見積もり依頼のメールを送る羽目になった。

翌日までに返信をくれるようにお願いしていたので、
期限内にすべての同業者から返事をもらったのだが、
その返信内容の書き方は千差万別で興味深かった。

箇条書きで3つの質問をしていたのだが、
同じく箇条書きで3つの答えを明快に書いてきたところもあれば、
面倒くさかったのか、こちらが送った送信メールの下に回答を書いてきたところもあった。

PDFの添付資料をつけてそれを参考にしてくれというところもあれば、
メールの文章に料金表を直に貼って返信をよこしてきたところもあり、
PDFの添付資料に加えて、その説明をメールで事細かに説明してきたところもあった。

料金表にしても、合計料金だけをちょこんと記すところもあれば、
合計料金とその料金の内訳を仔細に記載してきたところもあった。

欧州で適用されるとあるルールをさも当然のように記してあるメールもあれば、
そのルールがどんなものでどれだけの国に適用されるものであるのか、
至極丁寧に記してあるメールもあった。

そもそも、見積もり依頼に対して、「見積もりのご依頼ありがとうございました」
「お問い合わせ頂きましてありがとうございました」などという文章でメールを始めるところもあれば、
何のお礼も挨拶もないところもあった。


たかが言葉、されど言葉。
たかがメール、されどメール。

言葉の持つ意味とは、サービスの本質とは、どんなことを言うのか、
1つの文章や1通のメールからだけでも十分に判断できるのだなと改めて考えさせられた。
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by worthy42 | 2009-12-13 21:39 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

M・H

今週はM(無駄に)H(ヒマ)な日が続く。

中旬から下旬にかけて週末がないほど忙しくなるのが目に見えているのに、
忘年会の予定が怒涛のように組み込まれているので、
今のうちから少しでも早く処理を進めておきたいのだが、それも叶わない。

既知未知の先輩諸氏の体験談を見聞きするに、
フリーでも社内でも、この稼業には一定のヒマな時期があるらしく、
これはこれで致し方なしと腹を括るよりしょうがない。

昨晩はスーツを誂えついでにトップスを購入し、
今晩は来年の仕事用手帳を求め歩き、
明日はプライベート用手帳と靴紐を探し歩き、
明後日は忘年会で痛飲予定。

こんなに時間にゆとりのある週は珍しいので、
とりあえず、トライアウト用の課題に勤しむとする。

ちなみに今年の仕事用手帳はモールスキンのスケジュール+ノート(Xラージ)。
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モールスキン歴は5年目だが、仕事用をこのスケジュール+ノート(Xラージ)に変えて3年目。
このいかようにも書き殴れる無骨で飾り気のない広さが嬉しい。
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新聞切り抜き用も兼ねた大判メモ帳とポケットサイズメモ帳もともにモールスキンなのだが、
肝心のプライベート用手帳をどうしようか思案中。
昨年はモールスキン一辺倒から脱却して、「手帳は高橋」のNo.88にした。
来年は今年よりももっとこまめに手帳に記入することを目標の一つにしているので、
やはり、記入スペースの大きな手帳がいい。と、すると。

ついでに、英語記入用の手帳の購入も考えているのだが、さて。
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by worthy42 | 2009-12-02 21:04 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

ドイツクリスマスマーケット大阪2009

ドイツクリスマスマーケット大阪2009を見にかつての学び舎へ。
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日本であれほど多くのドイツ人を観たのは初めて。
締めのBritish Pubで、リバプールの悪戦苦闘に地団駄を踏んだ夜。
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by worthy42 | 2009-11-23 22:03 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

Fall der Berliner Mauer am 9. November 1989

今日は早めに仕事を切り上げてBSで「ベルリンの壁崩壊特別番組」を堪能しようと思っていたのだが、
当のドイツからの来客の相手をする羽目になったため帰宅したのは予定より3時間遅い午後9時前。

昼にカナダからの来客の担当をしたので、夜のドイツ担当は同僚の仕事だったはずなのだが。
予想外ついでに名刺を渡して自己紹介を終えると上司が突然、「ドイツ語で何か話して」と言う。
あまりの無謀なフリに慌てふためいて、「今日はベルリンの壁崩壊から20年ですね」と言ってしまう。
場の雰囲気が凍りついた、なんて大げさなことは全然なかったのだが、
ビジネスの場で政治と宗教の話は可能な限り避けたいので、
口を滑らせてしまったかな、と幾分、後悔する。

帰宅すると、特別番組は4部構成の最後に4部に突入していて(記念式典を見逃した)、
昨今の金融危機を予測していた、フランスの知性、ジャック・アタリが壁崩壊観を語っていた。
天安門事件での中国共産党の対応(及び、プラハの春の際の旧ソ連の対応)と、
ベルリンの壁崩壊前後に起こった一連の自由化運動に対する共産主義国の対応との比較は、
なかなかに興味深いものであった。

ワレサに、ゴルバチョフ、チャウシェスクに、ドプチェクか。懐かしい。

1960年代後半(J.F.ケネディの暗殺を含めば、前半)から
1990年代までに至る世界史はやっぱり面白いなと再確認した夜だった。
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by worthy42 | 2009-11-09 22:14 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

apologise

ってイギリス英語で使うとの友の指摘が。

知らぬは本人ばかりなり、
よく考えたら頭に血が昇って辞書ひいてなかった。
初心怠るだな。

あー、こっぱずかしい。
久しぶりに赤面してしまった。
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by worthy42 | 2009-10-07 22:22 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

中国とスペイン

先日、中国の同業者(職種ではなく業界という意味。代理人=agentと呼ぶ)と会食した。

法改正にまつわる専門的な話から、互いの国の業界の近況、国同士の関係、
はては政権交代の影響といった、世間話の延長線上の話まで和やかに情報を交換した。

物怖じせず自信を持って正々堂々と伝えたいことを伝えようとする姿勢や、
日本の最新の情報を可能な限り入手しようとする貪欲な姿勢の中には、
特有の(※私観)目に余る傲岸不遜さは見当たらず、謙虚ささえ漂っていて、
これがあの中国人の姿なのか(※私観)、と少なからず感銘を受けた。

この業界の年間案件数では、中国はアメリカと日本を抜いて、世界第一位(日本の2倍)。
そんな「大国」としての矜持や責任、自信のせいもあるのだろう、
彼らの態度はバイタリティというかエネルギッシュさに溢れていて、
常日頃、中国の経済活況のニュースに触れつつも現実感は皆無だったのだが、
この日ばかりは「経済大国・中国」を肌を通してを実感した。


数日前、スペインの代理人から遅くとも2ヵ月前に送られてくるべきメールが届いた。
官公庁の不手際で誠に申し訳ないと綴られていたものの、対応すべき期限はわずか2日後。
通常は作成に数日、クライアント側でチェックして、その後、翻訳に取り掛かる案件なうえ、
今回はドイツ語の文献にもざっと目を通す必要があったので、
時差を考慮した翌日の夕方のデッドラインでは、時間が絶対的に足りない。

とはいえ、四の五の言わずにやるしかない段階に差し掛かっているので、
ギリギリまで待ってくれという旨のメールを書いて送ろうとした瞬間、
先方のメールの「謝罪します」という英単語のミススペルに気が付く。

本来、"apologize" となるべきところが、"apologise" となっていた。

怒りのあまり、パソコンの前で凍りついていた私に、同僚が火に油を注ぐ。
「これってごめんなさいじゃなくて、えろうすんまへーんって感じだよね」
「それか、ごめんちょいって感じやん。まあ、反省はしてないね」

そもそも官公庁の不手際があったにせよ、
期限2日前にならないと気が付かないなんてありえない初歩的な期限管理ミス。
代理人の都合のいい言い訳に過ぎないと内心腹立たしく思っていたところだったので、
まさしく、「怒髪天を衝く」(←同僚談)形相になってしまう。

が、その直後、クライアントから今回は対応をしないと連絡があったため、メールを書き換える羽目に。

振り上げた拳がその下ろし先を求めて虚空を彷徨う。

久しぶりに煮え切らない一日だった。
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by worthy42 | 2009-10-04 12:24 | 情熱と怠惰の断片(日記的)