カテゴリ:情熱と怠惰の断片(日記的)( 120 )

オースター日和

先日、美容室に髪を切りに行った。

担当の美容師さんが結婚で今月退職して美容師業界からは足を洗うというので
髪を切ってもらうのは今回が最後。

チョコレートが何よりも好きだということしか知らないので、
ご祝儀代わりにチョコレートを贈る。

大阪に暮らして5年。
若々しいファッションでずっと3つくらい年下の子だと思っていたが、
実は私よりも5つほど年上の店長だったと後で知ったこの担当さんに、
大阪に来てからの5年間、ずっと切ってもらっていた。

プライベートでも会うほど格別に親しいというわけではないが、
一定の間隔をおいて絶えず会っていた人との永遠の別れというのは、
5年間でおよそ40回ほどという回数の多さもあってか、意外なほど不思議に感慨深い。


この感慨深さを消化しきれないまま、夜、知人が主宰している劇団の劇を見に難波まで。
今回は別の知人からも役者として出演していると連絡をもらっていたので興味深々。
正月から予約していたので手作り感が満載の舞台に近い一番前の席で観劇する。

舞台に仄かな明かりが射し、役者が登場すると、なぜだか、いつもゾクゾクと身震いする。
今この瞬間に眼前で迸っている情熱の結晶に晒されるのがたまらなく刺激的で
むしろ情熱の熱波に襲われてこの場から立ち去りたい気さえするのだけれど、
舞台を所狭しと動き回る役者から伝わってくる熱気に凌駕される心地よさに根負けして
息をつく暇もないほど見入ってしまう。


さらに心を掻き回されたような感じで、この気持ちをどこに収めたらいいのだろうと、
心のやり場に当惑していると、ふと、ポール・オースターの作品を読みたくなった。

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次回公演は夏とのこと。
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by worthy42 | 2009-03-08 22:59 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

グリーンとブルーと

十年来、ガングリオンという良性腫瘍が周期的に右手首にできて折を見て取り除いているのだが、
先週から神経を圧迫しだして酷く傷むので、病院で除去してもらいに行ってきた。
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これは吸引前。

初めてできたときは高校生の頃で、注射器で吸引してもらったものを見せてもらうと
エメラルドグリーンのゼリーで、痛みとの対照的な美しさに思わず見惚れたことを覚えている。

最近では腫れ上がった大きさの割にはしっかりとした物質状のものが吸引できなくて、
今回の吸引でも見た目にはあまり取り除かれなかったよう。

永久的な根治は難しいといわれたのだが、
吸引ばかりしていると後遺症が残る可能性があるらしく、手術を考えている。
が、問題は、手術をしても再発する場合が多いということ。
メスを入れてもまた吸引する羽目になっては元も子もない。
とりあえずの痛みの若干なくなったが、またすぐに悩まされることになりそう。

閑話休題。

先日、久々に日本代表の試合(対オーストラリア)を真面目に見た。
正直、今の日本がどれだけ強いのか分からないので、0-0の予想をしていた。

結果は0-0だったのだが、予想していた見せ場のない引き分けではなく、
思いのほか、内容は悪くなかった(むしろ良かったといえる)ので、少々驚いた。

限界を思い知らされた一方で、可能性も感じさせた。

ただ、このレベルではドイツW杯と同じようなレベルのチームと同組で、1勝できるかどうか。
全敗さえ予想した前回と比べると、わずかながらも確実に進歩したとは言えるのだが、
目標のベスト4なんて、たとえヒディングを雇っても到底不可能。
いや、それでも、ヒディングを雇った方がまだ奇跡を望めそうだが。

あと1年半ほどあるのだが、現実的な結果がもうすでに見えてきた気がする。
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by worthy42 | 2009-02-15 12:55 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

解答速報

解答速報ってのが英検にはあるらしく、さっそくいそいそと点数をつけてみました。

案の定、大問1の穴埋め単語4択とヒアリングは散々の出来。
サッカーでいえば、0-3、みたいな。圧倒的な力の差を見せつけらた敗戦という感じ。

ヒアリングは、集中力が切れる前の最初の15問は正解率が9割の出来だったのに、
それ以降は書くのも恥ずかしいような凋落一途。
ただ、慣れと集中力の鍛練によってはそれなりの改善が見込めそうな気がしてきた。

読解は凡ミスがあってほぼ9割の出来に終わった。
こういうところで取りこぼしがないようにしておかないと後々響くらしい。

英作文の解答例は見てないが文法のミスはないはず。
あとは格調(の低さ)をどう判定されるか?

いずれにせよ、今回の合格は、多分なさそう。あーあ。
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by worthy42 | 2009-01-27 00:07 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

For the first time in 10 years

約10年ぶりに英検(1級)を受験した。

結局、問題集等を揃えながら、単語帳をざっと眺めるだけで
特に何の準備も講じないままのぶっつけ本番。

以前受験したという同僚から
「とにかく語彙力とヒアリング。読解は多分イケる」と忠告を受けていたのだが、
(語彙力とは大問1の単語穴埋め4択問題のことを言っている)
実のところ、まあ、4択だから4つのうち悪くとも2つには絞れるだろうと高を括っていた。

…が、甘すぎた。

会話形式の問題文自体は平易。英検2級でも可能なレベルで、
選択肢に選ぶべき意味はすぐに分かるのだが、
その選択肢に収まるべき単語が私にとって非日常で高尚なものばかり。

一応、一日中机に座って英語を読み説く仕事をしているし、
英字新聞を毎週購読しているのだが、一度も見た記憶がない(覚えていない)
単語のオンパレード。勉強不足を露呈して形になってしまった。

解答に迷った問題はとりあえず後回しにしようと決めていたので
ササッと先へ先へと進んでいたら、結局、とんでもない数が残ってしまった。

ヒアリングは最初は順調だったのだが、
1問躓くと尾を引いてしまって、徐々に気になりだして集中力が散漫に。
挙句の果てに前の問題を考えていて解答方法のガイダンスを聴き逃す始末。
なんやかや2年ほど海外にいたし、毎日15分ほど英語のヒアリング漬けなので
実は意外と自信があったのだが、我ながら自分の実力は大したことなかったな。

仕事は単語を覚えることよりも、むしろ辞書等を引いて正確な意味をつかむこと、
そう言って英検を受けない別の同僚の言葉が頭をよぎりながらも
やはり、いろいろ考えさせられた3時間だった。

結果発表は来月中旬。はてさて。
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by worthy42 | 2009-01-26 00:03 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

最後の審判

直径2メートル程の巨大なドーナツ型(環状)機器の中心部の空洞に足先から入りつつ、
もしこの状態で強力なレーザー光線でも照射されたら全身が真っ二つになるのかなと
「CUBE」のワンシーンのような不謹慎なことを考えながらCTスキャン検査が終了。

「ワタシ、一度も受けたことがないから、自分から試しに受けたのよ、ウフフ」と
呪文のように脳内に響き渡る声で囁く妙齢の看護婦さんに連れて行かれた診察室で
マウスピースを咥えさせられ、その中心部の空洞からササッと黒い管を通される。

が、思っていた以上に太い管が喉元でつっかえ、そのあまりの辛さに激しく悶絶。
「飲み込んじゃキツイですよ~」と横で言われても、つい、飲みこもうとしてしまい、
ますます苦しみに拍車をかけてしまった。
結局、最後まで体内に入り込んだ異物に悪戦苦闘しながら内視鏡検査を終えた。


で、一昨日、びらん性胃炎という慢性胃炎との診断を賜る。

ま、要は、原因は何にしろ、ガスター10で治るレベルの胃炎とのこと。

実はもっと悪い結果を予想、もとい、半ば確信していたので、
2か月以上も悩まされた挙句の結果が胃炎?と、診断を疑っているのだが、
医者の快心の笑顔を見て、少なくとも胃炎の原因と思われることを日常生活で見直し
(例えば、食生活やコーヒーの過剰摂取とか)、それでも症状が治まらないときは、
大腸ファイバなる検査を受けることにした。

それにしても、麻酔で意識が混沌とし、体内の違和感に苛まされていたとはいえ、
リアルタイムで自分の内腑の鮮明な画像を凝視するというのは、
鮮烈で不思議な経験だった。
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by worthy42 | 2009-01-17 12:02 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

謹賀新年 2009

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は健康により一層留意しつつ、
たとえ、牛歩戦術のようにゆっくりでも、
自らに課した目標を一つ一つ着実に乗り越えていく所存です。

皆様にとっても素晴らしい一年になりますように。

2009.1.1

Worthy42
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by Worthy42 | 2009-01-01 23:48 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

師走狂想曲

先日、胆嚢にポリープが見つかりました。

写真を見る限り、なかなかの大きさのものが4つ。
が、コレステロールの塊が胆嚢にくっついたもので、100%良性とのこと。

先月来、体の調子がおかしくて、風邪のせいだろうと思っていたのですが、
風邪が治ってからも下腹部の鈍痛というか、張り(腫れではなく)というか、
重たいものがどしんとあるような違和感があったので診察に行くと、
尿路結石の疑いありと言われ、腹部エコーを撮って発覚したもの。

「瓢箪から駒とはまさにこのことなんだけど(←医者談そのまま)」で、
懸念の左下腹部ではなく、関係のない右のほうから出てきました。

肝心の下腹部の痛みの原因は、
腸管にガスが詰まってるからかもという理由に落ち着き、
ポリープの方はとりあえず半年間様子を見ようかということに相成りました。

が。

今日になって突然、背中の左上部に猛烈な痛みが出てきて、
そのあまりの痛みに耐えかねて、今週で3度目となる通院をする羽目に。

診断の結果、急性の「筋違い」だと言われたのですが、
尿路結石の症状の一つに背中の痛みがあると聞いていたので、
下腹部の痛みが(原因が判然としないので)気持ち悪い(←医者談)ということで
これまた来週まで様子を見ようということに。

どうやら来週末か年末にも、大病院で一度精密に検査をしてもらうことになりそう。


とりあえず、コレステロール過多が紛れもなくポリープの原因なので、
ベジタリアンになるつもりは毛頭ないが、食生活の見直しは必須。
脂っこい食事たちよ、グッバイ、アウフヴィーダーゼーン、ダスヴィダーニャ。


それにしても、良性とはいえ、
ポリープが今この瞬間も私の体内ですくすく育っているという感覚は不思議です。
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by worthy42 | 2008-12-12 23:28 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

風邪とともに書きぬ

風邪をひいてしまったおかげで三連休が台無し。

予定していた日本最大級の自転車イベント、CYCLE MODE international 2008も、
1か月以上前から誘って頂いていた京都での日本画展へも行けず、
ほとんど家と喫茶店を往復するだけだった。

本を読んでも、課題を解いても、応募する賞の翻訳に目を通しても、
どれもこれも頭に入ってこない。


さて、来年の仕事用スケジュール手帳をどれにしようかと一瞬悩んだのだが、
やはり例年通り、MOLESKINEに決定。
これで3年連続で同じ手帳。何と言っても、大容量のメモスペースがありがたい。

Moleskine スケジュール+ノート(ソフト、ブラック)

オフ用の手帳もポケットサイズから一段大きなサイズに変更しようかと思案中。
今年は読了帳メインとして使ってきたのだが、
来年からはオフの小さな用事や日々の目標、進度も書き留めていきたいので、
仕事以外のプライベートな時間の手帳活用法も改めてみようと思う。

ちなみに今使っている2冊のメモ帳も同じMoleskineなので、
今使っている4冊はこんな感じ(ポケットの方眼メモも持っているけれどまだ未使用)。
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去年は真赤なハードカバーも使っていたのだが、
なんとなく私には似合わず、気軽に人前で取り出しにくかったので変えた。


毎年選ぶ喜びには恵まれないけれど、無骨なデザインに加え、
書き込むスペースが多くて、1冊を自分色に染めることができるのは、
使っていてやっぱり楽しい。
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by worthy42 | 2008-11-03 23:24 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

モンタナ発徳島経由

先日、徳島に行ってきた。

アメリカに留学していたころの友人と5年ぶりの再会。
前回会ったのはアテネ五輪開幕直前。
その前に会ったのはさらに4年前のシドニー五輪前だから、
まるで『こち亀』に4年に一度登場する日暮さん状態だ。

この友人は出会った頃から夕食前にウォッカを飲るという愛すべき嗜好があって、
郊外のバーまでドライブがてら出かけて酒を覚えたての初な私に
マルガリータというカクテルを教えてくれたのも彼女だった。

今では健康上の理由でウォッカを焼酎に変えたということだが、
飲みっぷりの良さは相変わらずで、健康的な効用はいずこへと思わずツッコむ。

共有したのは1年という限られた時間のほんのわずかな時だけ。
それでも、当時の思い出でだけで9年後にこうして旧知の仲として再開できることに、
心の底からじわりと湧き出るような素朴な喜びを感じた二日間だった。

今すぐにでも会いたい友人が海の向こうにまだいる、
阿波の夜の帳にそんなことをしみじみと思った初の四国旅でもあった。

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お遍路の一番札所。「りょうざんじ」と読むらしい。内部は荘厳な雰囲気。次は歩いて。
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渦の道から眺めた直下の渦潮。高所恐怖症なので、身が縮む思いがした。
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映画の舞台にもなった眉山からの徳島市街の一望。
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by worthy42 | 2008-10-04 23:49 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

落日の二人と帰ってきた王者

パソコンを使えない間にもいろいろと印象深いことがあって、
ここでアップするのはすでに機を逸した感があるが、
その中で気になったものをピックアップ。


・「星野と福田の落日」

二人に共通する先見性の無さ。

「あんな(国際)ルールじゃコントロール勝負のピッチャーが可哀想だ」と
国際ルールのストライクゾーンに愚痴をこぼした北京五輪野球代表の星野監督。
そんなことは、シドニー(銅メダル)でも、アテネ(メダルなし)でも
高い授業料を払って痛いほど思い知らされたはずなのだが。

そして、「ねじれ国会の運営の難しさ」を理由に突如、辞任を発表した福田総理。
まるで安部の退任理由を真似たのかと耳を疑う辞任会見で、
その困難さは就任前から分かり切っていたことではなかったか。

一国を代表する人間の弁とは思えない言い訳で、
ファンと国民を愚弄しているとしか言いようがない。


・「チャンピオンの帰還」

開催中の視聴者が延べ10億人ともいわれ、絶大な人気を誇る自転車ロードレース、
ツール・ド・フランスで前人未到の7連覇を達成して王者のまま引退した、
アメリカの英雄、ランス・アームストロングが現役復帰を発表。

常人離れした圧倒的な強さから常にドーピングを疑われ続けたが、
生存率50%(精巣がんが肺と脳に転移していたため一説には30%)の癌闘病生活を
生き抜き、過酷な化学療法から超一流のアスリートへとカムバックして
癌に苦しむ病人たちを勇気づけたのは紛れもない事実。

マイケル・ジョーダンの(最後の)復帰は成功とは言い難かった。
さてはて、自転車の王者の挑戦はどうだろうかと、興味津津である。
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by worthy42 | 2008-09-21 20:11 | 情熱と怠惰の断片(日記的)