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ラプソディ・イン・ブルー

アジアカップ3位決定戦、日本は韓国にPK戦の末、敗れた。

前半の途中から馴染みのスポーツバーに顔を出すと、
店内を覆う鮮烈なブルー、ブルー、そしてまたブルー。

日本代表のジャージを来た多くのファンが席に陣取ってテレビを見入っていた。

あ、この雰囲気は苦手だなと思ったのだが、
久しぶりに顔を出した私を歓迎してくれたマスターの笑顔に
引き返すのが躊躇われたのでそのまま観戦することに。

「ハイ、ニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ」
「ハイ、オシム、チャチャチャ、オシム、チャチャチャ、オシム、チャチャチャ」

手拍子とともに店内に響く声援に
場違いな思いと軽い頭痛を覚えるなか、試合はPK戦に突入。

「大丈夫、川口がいるから」

誰かのそんな一声が、その日もっとも強く感じた違和感だった。

結局、川口は一本も防ぐことができずに、
6人目の羽生のシュートを止めたイ・ウンジェと韓国に軍配が上がった。

嬌声にも似た悲鳴ののち、湧き上がる拍手。

「よく頑張った。次だ、次」 「ありがとう~」

「ハイ、ニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ」

ワールドカップ前哨戦のコンフェデの出場権どころか、
次回のアジア大会の予選免除権すら失った日本代表。

それでもそのバーに詰めかけたサポーターの声援は、
最後まで不思議なほどに温かかった。

それが不気味でもあったし、悲しくもあった。

テンションをあげている青い軍団を目で追いつつ、
そそくさとブルーな気分で店を後にした。
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by Worthy42 | 2007-07-30 00:49 | レパバーンの夜に(サッカー)

続 ザ・選挙2007


おいおい、片山虎之助、落選しちゃったよ・・・。
与党の参院幹事長が新人女性候補に負けるとは。
「姫の虎(トラ)退治」ってコピーがやたらと耳に響く。

確かに政策を問う選挙ではなかったものの
(本来ならばそれこそが問題なのだが)
論功行賞色の濃い人事ミスや諸問題の対応不足もあって
安倍不信が鮮明になっていたのは支持率からも明らか。

それにもかかわらず世耕や山本一太らの安倍シンパの若手が当選する半面、
党の重鎮やベテランが議席を失うという構造もまた奇妙。

明日は朝日と読売も買わなきゃいけないだろうな(購読しているのは日経だけ)。
夕刊フジと日刊ゲンダイもチェックしておくか。

メジャーなスポーツイベントの記事を読む以外の理由で
自費で主要各紙を買うのはイギリスのテロ翌日以来かな。
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by Worthy42 | 2007-07-30 00:20 | ひとときの残滓(スポーツ)

Still Long Way To Go


アジアカップバスケ 日本が逆転で強豪レバノンを下し2次リーグへ

本来ならば昨日から徳島にこの大会を観戦に行く予定にしていたのだが、
急遽予定が入ったので残念ながら結果だけしか見れない。

以前一度だけインタビュー(というか雑感)をしたことがある佐古選手が
久方ぶりに日本代表に復活したので見に行きたかったのだが、
中国を除く最上位国にのみ与えられる
北京五輪の出場権への道程は非常に厳しい。

そんななか、強豪レバノンに逆転勝ち。

先はまだ長いけれども、
一バスケファンとして心から応援している。
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by Worthy42 | 2007-07-29 23:13 | バスキチ(NBA)

ザ・選挙2007


ほんとかよ。

1人区、7-22の予想だと。

片山虎之助まで大苦戦(多分勝つだろうけど)って・・・。

選挙に強いという小沢伝説の面目躍如か。
政治家生命がまた延びたな。

保守王国で軒並み波乱が起きたり、
与党の大臣経験者やベテランが新顔に負けるって
いったいどんな強い風が吹いてるんだどいう気ももちろんするが、
そんなに脆い”牙城”ってそもそもなんなんだ?
日和見主義者が多いってのはどうなんだ?と
若干の不気味さを感じないではいられない。

新人が多すぎるのもちょっと不安だが、
私自身が新人に投票したので、まあしょうがない、か。

ちなみに選挙特番に島田紳介はないだろう。センスを疑う。
フジも選挙特番の日に27時間テレビはないよなあ。
(投票日の延期が響いたのだろうけれど)
NHKもあのアナウンサーはないよなあ。
正午と夜6時のニュースのメインキャスターだった、
実力派の武田真一アナが懐かしい。(希望して沖縄放送局に行っちゃったけど)

やっぱり、耳に響くは久米宏と筑紫哲也か。
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by Worthy42 | 2007-07-29 20:53 | ひとときの残滓(スポーツ)

旅は道連れ


 旅先で感傷的になり、変に哲学的になるのは、旅人の通過儀礼かもしれない。特に一人で旅をしていると、自分という存在の先天的な孤独を、改めて噛み知れさせられる。日常生活やその中の人間関係というパディングが取り払われ、剥き出しになった自分に戻るからだ。そんな時、すべてのものが悲観的に見えてくることがよくある。周りにいる人間の目が冷たく映り、旅そのものが無意味な行動に感じられ、今までの人生が失敗や妥協の繰り返しのように思えてくる。ぼくはまさに、そんな状態の中にいた。
 対処方法は分かっていた。淋しさを自分の中に受け入れるのだ。逃げるまでもなく、反応するのでもなく、ただじっと見つめていることだ。そうしていると、そのうち必ず、痛みは和らいでいく。淋しさが、孤独という別の生きものに変わっていくのだ。そしてある日、その孤独を道連れに、旅を続けていこうという意欲が湧いてくる。

『地図のない国から』(ロバート・ハリス)より
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by Worthy42 | 2007-07-27 00:26 | 美句妙文礼賛(魅惑の文言集)

旅という対峙


最近、久しぶりに夜行バスに乗った。

アメリカに留学していた頃、モンタナ⇔シアトル、バンクーバー間を
10時間以上かけて移動していた頃以来だった。

一人での長旅が心細かったせいもあるが、
見慣れた町並みが暗闇のなかにすっぽり溶け込んでいるのを見るにつけ、
まるで自分の存在までもが闇と同化したかのような錯覚に陥って
自分の存在を叫びたい衝動に駆られたことを覚えている。

だが、先日の夜に思い出したのは、
数年前のオスロでの苦い記憶だった。

メールに手紙に電話と、あらゆる手段を駆使して消息を掴んで
ハンブルクからオスロに飛んで5年ぶりに再会した
アメリカ留学時代のボスニア人の友人との邂逅は
2週間後には互いに目も合わせないという最悪の形で水泡に帰した。

「引き際が大事だ」という教訓を身をもって学んだが、
何が原因で彼女を怒らせたのか、私には今も分からないし、
その事実が問題の根深さを象徴しているように思う。

当時彼女が宿していた赤ちゃんは無事に生まれたのか?
なんという名前をつけたのか?今どこで何をしているのか?
なにより、謝罪の手紙を心をこめて書いたほうがいいのでは?

先日、夜行バスのなかでデジャヴのように思い出すまで、
帰国後すぐに思い悩んだことは心の片隅に押しやられて蓋をされたままだった。

「人間は都合よくできている」という。

都合の悪いことや思い出したくない辛い記憶や苦い経験は
自然と無意識の深層に押し込まれて感情の表層へとあがってくることはないし、
突出してきた原感情はすでに都合のいい解釈の膜を纏っている。

だからこそ人間は生きていけるのだが、
たまには後悔している原体験を思い出すことも必要なのかもしれない。

暗闇の中に潜む町並みを漫然と見やりつつ
深層から解き放たれ込み上げてくる苦い記憶をかみ締めた。

旅に出たくなった。
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by Worthy42 | 2007-07-27 00:18 | ひとときの残滓(スポーツ)

スマイル

もう佳境に入っているが、
仕事で数千枚にも及ぶ写真の整理をしている。

講演から晩餐会に野球やサッカーもあるのだが、
ずっと凝視しているとさすがに飽きてくる。

そんなときは、写真中のどこの誰とも知らない人の笑顔に癒される。

芸妓さんにお酌をされ鼻の下を伸ばした顔でも
旧友との再会を心から愉しんでいる顔でも
味方のゴールを喜ぶ顔でも。

強面で身勝手で苦手なクライアントが
奥様と幸せそうに談笑している顔を見たときでさえ
こんな顔で笑うこともあるのだと小さなオドロキに微笑ましい気持ちになる。

写真を通してでさえ笑顔に触れると
ふっと可笑しい気持ちになって口元が緩んでしまう。

笑顔にはそれだけの力がある。

明日からはもう少し素直に笑ってみようと思う。
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by Worthy42 | 2007-07-26 23:19 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

惨敗の果実


アジアカップ準決勝、日本はサウジアラビアに2-3で敗れた。

思うところはいくつもある。

個人技ではやはり完敗。
ドリブルはもちろん、パス、トラップ、キープ、スピード、
そしてシュート(への意識)、すべてで明白な差があった。
日本代表の個々の能力はアジアでもそう高くはないのは分かっていたが、
ついにこれほどの差が開いたか、と素直に感嘆の念を禁じえない。

だが、よくよく考えれば、サウジアラビアといえば、
94年米国でのワールドカップ、対ベルギー戦で60メートルを独走し、
ゴールを決めた英雄、アルジャバーを輩出した国。
個人技(特に縦の突破力)はもはやアジアのレベルを超えた感すらある。

特筆すべき前線の何人かはボールを持つたびに常に危険な香りが漂っていたし、
中盤の選手からですらボールを奪うのは至難の業のように思えた時間帯もあった。

今日の試合に限定して言えば、
日本とサウジアラビアの混合チームを作ると仮定して、
誰が監督をしたとしても、日本からレギュラーに選ばれる選手は
3分の1にも満たなかっただろう。

それほど、サウジアラビア(個)が日本(組織)を翻弄した試合だった。

わが国の代表は懸命に体を張りボールを追っていたのは分かるが、
試合全般を通して(もう、これは止むことなき悪しき習慣なのか?)
ゴールへの意識(というかこのレベルにくれば欲望であり渇望だろう)が低すぎた。

さらに、御大監督も手を打つのが遅すぎた。

加地と駒野がサイドでボールを受け突っかけては
後ろへ戻すの繰り返しを何度も見せつけられても、
(この試合でもっとも退屈でイライラさせられる瞬間だった)何の手も打たなかった。

サッカーのチャンスの大半はサイドから、
そんな常識を知り尽くしているはずの経験値が忘れ去られたようだった。

確かにベンチの手駒を信頼していなかった節はあるが、
残り5分に矢野を投入してパワープレーに頼むのなら
サイド深く抉って絶好球を供給できる選手が必要不可欠なはず。

スタメンの二人がダメなら水野か山岸か(他にいないのか?)を投入して
(スリーバックにしてでもだ)サイドからの突破を図るべきだった。

そもそも、アジア杯に選んだメンバーに対して
大一番で使えない程度の信頼感しか抱いていないというはどう考えてもおかしい。

前戦までは慎重にならざるを得ない状況に
無理やり追い込まれていたので理解できるが、
どう考えても負けが濃厚だった試合なのだから
代名詞の「リスクを冒す」采配が取りやすかったはずなのだが。

1試合だけで責任を取れなどと無謀なことは言わないが、
収穫の多いこの試合を次戦や今後の選手選考に生かさない手はないし、
選手も個人技では世界どころかアジア(中東)との格差が開きつつある現状を
深く認識した上でプレーの向上(特にドリブルとシュート)を図らなければならない。

種の蒔かれない試合などないのだ。

(追記)

それにしても、20年以上バスケットをしている私にとって、
バスケットの点の取り合いという特質上、
「どんなに無理な体勢からでもシュートを打ってナンボ
(必然的にリバウンドのチャンスができる)」という
考え方が根付いているせいもあって
守備的MFであれ、DFであれ、シュートを打てる状況に打たないという選択は
理解に苦しんでしまうし、チャンネルを変えたくなってしまう・・・。
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by Worthy42 | 2007-07-26 01:41 | レパバーンの夜に(サッカー)

偶像


地球よ
これらかずかずの古傷
君のその、騎士面の
美をなすよ。

『コクトー詩集』より
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by Worthy42 | 2007-07-24 22:06 | 美句妙文礼賛(魅惑の文言集)

静謐な激情


私は変化がほしかったのであり、平穏無事な生活など望んでいない。
刺激と危険と、それに愛するもののために身を捨てる機会を求めていたのだ。
自分の内部には、エネルギーがありあまっていて、我々の静かな生活には、
そのはけ口がなかった。

レフ・トルストイ『家庭の幸福』より
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by Worthy42 | 2007-07-24 22:04 | 美句妙文礼賛(魅惑の文言集)