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あ~今晩BSで再放送されてた「ベルリンの壁崩壊」を見逃した。不覚・・・。

ということで、備忘録を兼ねて、最近の気になること。

1.バラック・オバマ(政治家)
1年半ほど前から注目していた。ま、これはまた今度じっくり。
著作『合衆国崩壊』を読んでみようかな。

2.映画『夜顔』
日経の映画評論家が「映画史の奇跡」と絶賛している。監督は99歳だとか。

3.タイガー・ウッズ(ゴルファー)
今季初戦を圧勝で制しそう。昨年はツアー出場回数を減らしたが、
16戦8勝。勝率5割。5割?ゴルフを実際に齧ってみて改めて知るその偉大さに慄然。

4.ルイス・ハミルトン(F1ドライバー)
モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズの系譜を次ぐ者が
そろそろ現れてもおかしくない。この世界的な政治的、経済的混迷期もまたプラス。
選ぶとすれば、この男しかいない気がする。少なくとも今のところは。

5.ドイツ人作家
『ラジオキラー』『治療島』のセバスチャン・フィツェック、
『ベルリン1919』『ベルリン1933』『ベルリン1945』三部作のクラウス・コルドン
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by Worthy42 | 2008-01-27 23:32 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

瓦解の果て

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時間はいつもさまざまな傷を消し去る。時間は執拗に降り続く黄色い雨であり、
それが燃えさかる火を少しずつ消し去っていく。
けれども、記憶の裂け目とでも言うべき焚火が地中にあり、
乾ききったその焚火は地下深くで燃えていて、
死が奔流のように押し寄せてきても、消え去ることはない。
人はその記憶の火と共存しようとつとめ、その上に沈黙と錆を山のように高く積み上げる。
しかし、すべてを忘れ去ったと思った頃に、一通の手紙、一枚の写真が届くと、
それだけでも忘却の薄い氷は粉々に砕け散るのだ。

―『黄色い雨』(フリオ・リャマサーレス)
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by Worthy42 | 2008-01-27 18:04 | 美句妙文礼賛(魅惑の文言集)

今週の読了帳(01・21~01・27)

久々にホットワインが飲みたくて作ってみようと思い立ったものの
ワインを買いに行く途中にあまりの寒さに家に引き帰して断念しました、
Worthy42です。

先週は、「魂は細部に宿る」ことを痛感した一週間でした。
まだまだ未熟だということです。

さて、引き続き翻訳モノです。
生まれて初めて昆虫が主人公の本を読みました。
そういえば、スペインの作家の本を読むのも初めてかも。

自らの好むテイストとは異なるものを読むときは
かなりの忍耐が必要になりますが、
意外と我慢できるものだなあというのが読後の感想です。

これまで参考にしていた書評系のブログを15ほど増やして
より前評判の高いものに挑戦していこうかなと考えています。
その前にまずは借りてたヤツから片付けないといけませんがね。

・『蟻』
評価:A+
・『黄色い雨』(フリオ・リャマサーレス)
評価:AA-

『黄色い雨』はひとり取り残された奥深い村で、
孤独な死と向き合う老齢な男の物語。

”孤独な死”というのがテーマゆえに、
息が詰まりそうな閉塞感に溢れたストーリには好き嫌いが別れるでしょうが、
静かな、本当に静かな、語り口は私の好みでした。

達観、諦念、覚悟、そして恐怖の狭間に揺れる男の心情が
見事なまでに残酷に描き尽くされています。

情景描写がなんというか独特な詩的さに満ちていて
心情を巧みに反映した表現感覚には脱帽です。

ちなみに、今日の日経で最新作『狼たちの月』が紹介されていました。
高評価のようでかなり気になっています。

『蟻』は個人的には最後のまとめ方がユニークで面白かったです。
ある意味、人間に対して諭すような反省的・教育的な臭さがあるのは
この種のテーマでは必然である(と同時に余分でもある)かも知れませんが
その点を差し引いても読んだ甲斐はあったなと思いました。

第2、3弾がすでに発売されているようで
こちらもどういう展開になるのかチェックしてみようかなと考えています。

<Now on Reading>
・『10ドルだって大金だ』(ジャック・リッチー)
・『アムステルダム』(イアン・マキューアン)
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by Worthy42 | 2008-01-27 17:34 | 一冊入魂(読書記録)

夢の祭典

NBAオールスターのファン投票によるスターティング・ファイブが決定。

<イースト>
[G]
ジェイソン・キッド
ドゥウェイン・ウェイド

[F]
レブロン・ジェームス
ケビン・ガーネット

[C]
ドゥワイト・ハワード

<ウェスト>
[G] 
アレン・アイバーソン
コービ・ブライアント

[F] 
カーメロ・アンソニー
ティム・ダンカン

[C]
ヤオ・ミン

見所はもちろん、ハワード。

が、それにしても、例年まったく同じメンツですな。
目新しいところでは、ガーネットがイーストに移ったくらいかな。
アイバーソンも去年からウエストに鞍替えしたばかりだけど。

それにしても、ウェストのフォワードの壁は高いですな。
常連のガーネット、ダンカン、昨季MVPのノヴィツキーが外れることはまずなく、
数年前まではクリス・ウェバーも当確組だったしね。

アイバーソンが加わったガード陣もそう。
一昨季まで2季連続MVPのスティーブ・ナッシュと、
昨季ファイナルMVPのパーカーが控えってのも贅沢。
(まあ、まだ選ばれてないけどね)

今年はイキのいい若手や躍進を遂げた中堅が多いので、
全員とまではいかなくても何人かは監督推薦で選んであげたい。

個人的な希望としては、
リチャード・ジェファソンとクリス・ケイマン、
ブランドン・ロイ、スティーブン・ジャクソンくらいかな。

2月18日(日本時間)ティップオフです。

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NBAの未来を担う若き怪物君、ハワードはカリーム・アブドゥル・ジャバーを超えられるか?
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今季からイーストに移ったガーネットも主役の一人かな。こう見たらイケメンだな。
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衰えの見えないアイバーソン(右)とカーメロ(左)のナゲッツ・デュオ。タトゥー多すぎじゃね?
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by Worthy42 | 2008-01-26 23:36 | バスキチ(NBA)

伝説の男

久しぶりにカリーム・アブドゥル・ジャバーを見た。
42歳まで現役だったのであんまり変わらないな。スキンヘッドだったし。

名門のUCLA大学入学後すぐに1年生を率いて
前年優勝したチームの一軍を破るという伝説を作った男。

NBA入りした後は、史上最高のセンターとして君臨し、
チャンピオン6度、MVP6度、そして通算得点記録は歴代一位(ジョーダンより多いのね)。

私がNBAを見始めた前年(88年)に引退して、
NBA雑誌『HOOP』の創刊号に”追悼”特集が組まれてあったのを思い出す。

ああ、なんと懐かしい。

ちなみに、映画であのブルース・リーと共演してます。
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by Worthy42 | 2008-01-26 22:57 | バスキチ(NBA)

正月読書

何度も何度もしつこくアップしておきながら(笑)、
なんと読み終えたのは、わずか3冊!

自分でも驚きです。
ゴルフの練習に励んだ時間の方が圧倒的に多い。

まあ、ミステリーじゃないので
読むスピードが極端に遅くなったせいもあるのですが。

・『北東の大地、逃亡の西』
評価:A
・『ハリウッド警察25時』
評価:A+
・『ヒストリー・オブ・ラブ』
評価:A

書評やいつも参考にしている翻訳本ブログで高く評価されていたのですが
期待していたほど私の胸には響かなかったというのが正直なところです。

好みのタイプではなかったので、なかなか咀嚼しづらかったです。
就寝前に読んでいたのも感動を遠ざけてしまったようで、反省点ですかね。

<Now on Reading>
・『蟻』
・『黄色い雨』
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by Worthy42 | 2008-01-20 21:18 | 一冊入魂(読書記録)

フィールド・オブ・ドリームズ

先日、プロ野球マスターズリーグの試合を
友人に誘われて見に行きました。

新聞社に務めている頃、このリーグの一試合の興行権を買って
事前ゴルフイベントを始めとしたイベントに奔走していた時期があって、
懐かしさもひとしおでした。

ちなみに、ブラックユーモアに長けた友人は、
地下鉄の駅を降り、球場へと続くエスカレータに並ぶ
50、60代のオールドファンの行列を見て
「これは三途の川に続くねん」と言っては、
会場の警備員を「今日の仕事は”ぽっくり(逝く人の)担当”やで」と例えるなど
不謹慎な笑いを振りまいてくれました。

肝心の試合はというと、
意外や意外、見ていて楽しめるレベルの真剣勝負の野球でした(当たり前か)。
ただ、難しい打球が飛んだりすると「大丈夫か?」と
あらぬ心配をしてしまうのは、ご愛嬌というところでしょうか(笑)。

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意外に観衆が多かった。一番盛り上がったのは、代打・川藤。土地柄ですな。
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by Worthy42 | 2008-01-20 09:35 | ひとときの残滓(スポーツ)

Sweet Days

私がもっとも好きなスイーツは、
幼い頃に祖母の家で食べていた「大原松露饅頭」という饅頭です。

球体のカステラ生地の薄皮に
ギリギリまで詰め込まれた驚くほどきめ細かな漉し餡。

素朴で飽きのこない魅惑な味に緑茶を組み合わせると、
そ~ら、もう、私の中での鉄板セットです(笑)。

が、幼い頃から食べなれていた母に言わせれば、
もはや驚くほどの味でもないようで、
今回わざわざ送ってもらったんですが、
「なぜ、こんなものを?」と意外に(怪訝に)思ったようです。

もっとも、私がこの饅頭を衝撃的な味として感じているのは、
祖母と叔父との思い出に直結しているからというのが大きな気がします。

盆と正月に祖母のご馳走を食べた後に
和室でゆったりと食後の団欒を楽しみながら
饅頭に舌鼓を打っていましたし、
深夜遅く帰ってくる叔父をリビングで待ち構えるお供には
この饅頭が欠かせませんでした。

特に新聞社に勤務していた読書家の叔父は
読書と新聞への興味をかき立ててくれたいう意味で、
昔も今もとても大きな影響を与えてくれた人でした。

今は亡き人々への甘美な思いも募らせてくれる、
そんな意味でも特別なスイーツをじっくり噛み締めながら味わう夜です。

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by Worthy42 | 2008-01-19 23:34 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

風物詩的行事

年に何度か思い出したかのように演劇を観に行きます。

それも、素人臭さの消えない小劇場の劇団の公演がほとんどで、
手作り感が満載な狭い空間に人が押し合い圧し合う、あのざわめきが好きで
たまらなく恋しくなる時期があるのです。

テーマも挑戦的なものであることが多いし、
荒々しい情熱や愛情がすぐそばの舞台から
ダイレクトに伝わってくるのも刺激的で心地よいなあと、
公演直後、いつも心が洗われた面持ちでぼーとしながら思います。

今回は作・演出を担当している知人から
三回も「見に来てくれませんか」、と連絡を受けて観にいくことを決めました。

一度目はメールで、二度目は葉書で、三度目は手紙で、
共通の知人の近況を知らせるメッセージまで添えて。

この根性というか粘りを目の当たりにして、
誰かが「芸術はパトロン(もしくは大衆)に奉仕しなければならない」と
言っていたのを思い出しました。立派な営業です。

で、今日観たのはコチラ

次回も行こうかな。
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by Worthy42 | 2008-01-19 22:57 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

パラダイス・ナウ

2008年最初の一本は、『トランスフォーマー』。

これでもかとCGを駆使した”メカ・ロボ”モノに仕上がっていて、
その徹底さには賞賛の声を送りたい。

陳腐なストーリ性などツッコミどころは満載だが、
それを凌駕するCGの見事な出来。
頭を空っぽにして見たいときには、打ってつけの一本だと思う。

で、次に見たのが、前から見たかったパラダイス・ナウ

言わずと知れた、「イスラエル・パレスチナ問題」のまさに渦中にある、
ヨルダン川西岸の占領地、ナブルスで暮らす親友同士が
イスラエルの首都、テルアビブへ自爆テロに向かうまでの48時間を
静謐に描いた作品。

ある日突然、翌日に自爆テロを決行するよう告げられたとき、
「神のご意志ならば」と返答した男を見てから、
終始、息苦しい、胸が詰まる思いに囚われた。

(以下、ネタばれあり)

6歳の頃からナブルスを出たことがなく、ナブルスでの暮らしを
「牢獄に入っているようなものだ」と言っていた男が車窓からはじめて目にした
テルアビブの活気、美しい海、人生を楽しんでいる人々、そして平穏。

空爆を受けて壊滅的なまでに退廃したナブルスとは天国と地獄ほどの差―――。

男が最終的に腹を決めたのは、
敵国の安穏とした平和な情景をまざまざと見せつけられた、
まさに、この瞬間ではなかったのだろうか。

この映画のラストは、
大勢のイスラエル兵が乗り込んだバスに座った男の目を
アップで数秒間捉えたまま終わる。

その目には”敵”にたじろいだ様子もなければ、
家族や友人を懐かしむ追慕の念も見えず、
ましてや、数秒後に確実に訪れる「死」への怯えなど微塵もない。

ただ、淡々粛々と自らの運命を受け入れた者に特有の、
あの澄んだ淡々しさしか見当たらない。

そのことが、私には、とてつもなく哀しい。

イスラエル・パレスチナ問題を論ずるには私は無知だ。
たが、たとえそうでも、一人ひとりの人間の命が、あまりにも軽すぎる。

ドイツで知り合ったアラブ人の中からも
殉教者になる(あるいは、もうすでになった)者たちがいるのだろうか。

自爆テロの犠牲になったイスラエル人の遺族たちが
自爆テロを推奨することになると、
アカデミー賞授賞式前にノミネート中止の署名運動を起こすなど
大きな物議を醸し出した問題作。

評価:AA
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by Worthy42 | 2008-01-14 00:25 | 銀幕に溺れる(映画ノート)