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100年に1度の危機

とは、米下院での金融化安定化法案否決を受けた
前FRB議長のグリースパンの言葉。

日経の夕刊の見出し「NY株777ドル安」は超特大で、ここ5年で最大のインパクト。
先日の「リーマン破綻」はもちろん、「福田辞任」の時より大きい。

「新たなブラックマンデー」「世界恐慌再来か」なんて
センセーショナルな言葉も飛び交う。

11月初めの大統領選と同時に予定されている下院の改選が投票に影響したようで、
日本にも飛び火して10月3日の解散が飛んだ模様。

第1回党首討論が終わった大統領選直前というこのタイミングで、
さてはて、オバマとマケインのどっちに有利に働くのか。
経済に弱いといわれているのは、マケインなんだけどな。

サブプライムに端を発したこの一連の問題、
ざっくりとしか理解していないので、しばらく勉強しようかなと思います。
お勧めの書籍や雑誌があったら教えてください。
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by worthy42 | 2008-09-30 22:28 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

五十歩百歩

先日、どこの新聞だったか、
麻生の組閣の人選についての記事があった。

麻生は、なんと官房長官(幹事長)に森を、外務大臣に安倍を考えていたという。

2人の首相経験者を再び表舞台に立たせるとは異例中の異例。
特に麻生は森に執心したものの、森は「おれはマスコミ受けが悪い」と断ったとか。

でも、麻生だからさすがに小泉はないだろうな、と思ってたら、
ひゅっと吹く一陣の風のように奇人は政界引退を宣言した。

そんなことを考えて最寄りの駅まで歩いていたら、
朝立ち(というか、もう辻立ちか)中の民主党の候補が叫んでいた。

「ギョーザ中毒事件といい、メラミンの有害物質事件といい、
自民党は中国の属国となり下がっています」とかなんとか言っている。

「参議院で審議中にもかかわらず、ぞろぞろをお供を引き連れて
中国首脳部に「謁見」した党の代表をどう思いますか?」

「お仲間(民主党議員)が計画していたウイグル族に対する人権弾圧を告発している
活動家を招く勉強会が中国党幹部の示唆で中止されたことをどう思いますか」

マイクを奪って聞いてみたくなった。
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by worthy42 | 2008-09-30 00:11 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

今週の読了帳(09・22~09・28)

Lance Armstrong の自伝『It's Not About the Bike』 を読了。

ノルウェー・オスロのモダンな書店で購入して以来、
足かけ5年、ようやく読み終えた。

ペーパーバックで300ページ弱と決して長編ではないが、
気分が乗らないとなかなか読む気にならないので随分と時間がかかってしまった。

その間、この本ほど旅をした一冊はない。

オスロの学生寮で、ハンブルクへと戻る機内で、
ザールブルッケンへと向かう電車の車内で読み続け、
そして、大阪・空堀町のカフェで最後のページを閉じた。

その5年という間に、ランス・アームストロングは、
超人的な7連覇を達成して引退、つい先ごろ、現役復帰を発表した。
本文中に出てくる愛妻とはその後離婚し、
歌手シェリル・クロウと婚約したが、破局した。

なにせ、5年である。
私にだって様々な変化が訪れた。

あの頃、本の中の対象でしかなかったサイクリングは
今では私の生活に欠かせない大切な趣味のひとつとなっているし、
ツール・ド・フランスを筆頭とする三大ロードレースを
いつの日にか必ず見に行きたいと思うようになっている。

そんな懐古の情に流されそうになるほど思い出深い1冊だが、
内容は生い立ちからツール・ド・フランス2連覇を果たすまでをまとめたもので、
もちろん、自身が侵された癌の闘病記という一面も持っている。

実は、最悪の場合、生存率がわずか3%だったとされる難病、
それに伴う苛烈な化学療法を克服した経験に裏付けされる精神的な強靭さは、
一介のロードレーサーには太刀打ちできないだろうと思わせるほど圧倒的だ。

「なぜ、自分は生かされたのか」

そんな思いを胸に、その答えを漕ぎ続けるペダルに求める男は
一人、別の次元で走っていたのではないかという気さえして、
驚異的な強さの源をどうしてもそこに求めてしまうのも強ち間違いとは言えないだろう。

この本にはロードレーサーというよりも、
押し寄せる死の恐怖と向かい合った人間ならではの名言が溢れている。

"To be afraid is a priceless education."

"The definition of courage is the quality of spirit that enables one to encounter danger with firmness and without fear."

今も癌と闘う人びとの広告塔であり、励みである男の矜持に満ちた一冊だ。

<今週の読了帳>
・『It's Not About the Bike』(Lance Armstrong)
(邦題:『邦題:ただマイヨジョーヌのためでなく』
評価:AA+
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ちなみに、現在は2冊目に突入中(こちらは翻訳版)

<Now on Reading>
・『毎秒が生きるチャンス』(ランス・アームストロング)
・『私の翻訳談義』(鈴木主税)
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by worthy42 | 2008-09-28 21:49 | 一冊入魂(読書記録)

ANY GIVEN SUNDAY

友人から良い映画を紹介してくれと頼まれたのだが、
「私的」傑作映画を見直すことに最近ハマっているので
良いかどうかは別として、好きな映画をチョイスしてご紹介する。


『Any Given Sunday/(邦題)エニー・ギブン・サンデー』

アメリカで最も人気のある国民的スポーツ、アメリカンフットボールのプロリーグ、
NFLのとあるチームの監督を中心にフットボール界の内幕を暴いた、
社会派監督として名高い、オリバー・ストーン監督の作品。

名物コーチ、トニー(アル・パチーノ)率いるマイアミ・シャークスは苦戦が続いている。
そんななか、エース・クォーターバックの怪我で出番が回ってきた
控えのウィリー(ジェイミー・フォックス)は華々しい活躍でチームの救世主となる。
だが、一躍スターダムを駆け上がり有頂天になった彼はチームで孤立していく。

一方、父親からチームを譲り受けた若き女性オーナー(キャメロン・ディアス)は
不甲斐ないチームをメスを入れるべく非情とも言える改革を推進しようとするが、
選手起用にまで口を出すようになり、トニーと激しく対立する。

そして、運命をかけたプレイオフが迫ってくる・・・。


この映画にはアメリカのスポーツ界のすべてが詰め込まれている。

登場する人物たちは皆、異常で、醜悪ですらある。

フットボールへの度を超えた情熱ゆえに家庭が破綻したコーチ、
スポンサーからの個人記録達成の特別ボーナス狙いでパスをよこせと要求する選手や
重篤な損傷の危険性を承知しつつもお金のために訴訟放棄に応じてプレイする選手、
本拠地移転をチラつかせ、高額な新スタジアムの建設を市長に迫るオーナー、
選手生命を脅かす怪我のレントゲン写真を捏造するチームドクター、
オーナーにコーチの解雇と自らのコーチ就任を懇願するオフェンシブ・コーディネーター、
満身創痍ゆえに引退を切り出した夫に平手打ちを浴びせ、現役続行を強いる妻、
スターをお金に換金すべく暗躍するエージェント、スターを盲目的に祭り上げるメディア、
そして、コーチや選手に群がる娼婦や取り巻き連中。

一枚の下劣な絵画にこれでもか、これでもかと収められたかのような、
スタジアムに巣食う個々の果てしない巨悪な欲望。

それゆえに、本来は崇高な「目的」のはずの勝利が、もはや、
個々の歪んだ欲望を達成するための「手段」に成り下がっている、
そんなオリバー・ストーン監督の痛烈な皮肉が見て取れる。

だからこそ、トニーが自宅でウィリーを諭す言葉や、
プレイオフの試合前のロッカールームで選手全員に語りかける言葉は、
失われつつある何かをグラウンドに取り戻すための祈りのようにも聞こえる。

勝利は犠牲を厭わない献身と断固たる意志をもって
信頼できる仲間とともに初めて成し遂げることができるものなのだと。

試合間にスポンサーのCMが入るようになった悪しき現代のNFLを憂い、
古き良き黄金時代を懐古させるようでもあり、一方で、
フットボールはフットボールであり、目指すべきものは勝利の二文字に変わりなく、
そして、勝利に必要なものも決して変わらないのだ、そんなメッセージにも読み取れる。


老いて人生に疲れた一人の男と、狂気に駆られたコーチの両役を
絶妙に演じたアル・パチーノの名演が何よりも素晴らしい。

悪役オーナーのキャメロン・ディアス、悪徳医師のジェームズ・ウッズ、
新旧クォーターバックのデニス・クエイドとジェイミー・フォックス、
オフェンシブ・コーディネーターのアーロン・エッカート、選手役のラッパーのLL・クールJ、
さらにはローレン・ホリーと先日死去した大御所、チャールトン・ヘストンといった
豪華絢爛な面々が、我の強い嫌みな役柄を演じているのも一見の価値あり。


オリバー・ストーン監督は『プラトーン』や『JFK』など社会派として鳴らしているが、
それは政治や戦争に限られたことではないことを実証した作品で、
そういう意味ではピュリッツァー賞を受賞したベトナム戦争関連の記事から、
日本の自動車産業、マイケル・ジョーダンの伝記に至るまで幅広い分野で
数々の傑作を遺した作家のデヴィッド・ハルバースタムを思い起こさせる。

アメリカのプロスポーツ界の現状を余すところなく網羅しており、
私的には生涯でマイ・ベスト3に入る至高の名作。
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by worthy42 | 2008-09-28 12:38 | 銀幕に溺れる(映画ノート)

Fantastic 4

「好きな日本の作家は誰?」と先日訊ねられ、
咄嗟に頭に浮かんだのは次の4人。

馳星周、森博嗣、金子達仁、沢木耕太郎。
(実際は、木村元彦と佐藤亜紀の2人を加えたいのだが、
前者は著作が非常に少なく、後者は知ってまだ日が浅いため思い浮かばなかった)

ノワール、ミステリ、スポーツライターに、ルポルタージュライターと
我ながらなんとまあ、雑食性の趣と半ば呆れる。

「その中で一番読んでるのは誰?」と問われ、
「たぶん、森博嗣」と答える。
全巻読んでいるのは金子達仁なのだが、如何せん著作が少ない。

「じゃあ、一番面白いと思った作品は?」とさらに喰らいつかれて、途方に暮れた。

一冊しか読んでいない作家の作品でも、忘れられないものがある。
逆にその作品以外に面白いと思うものがなくても、
その一冊がもたらす読後感が強烈であればあるほど忘れられない。

たとえば、ローリー・リン・ドラモンドの『あなたに不利な証拠として』、井上靖の『氷壁』、
川口マーン恵美の『ドイツは苦悩する』、辺見庸の『もの食う人びと」は前者に、
アーサー・ヘイリーの『ニュース・キャスター』、開高健の『ベトナム戦記』、
貫井徳郎の『慟哭』、ジュンパ・ラヒリの『停電の夜に』は後者に属するが、
どの作品も抗しがたい精神の昂揚をもたらしてくれたことを覚えている。

寡作でも、ほかのあらゆる著作が凡作でも、
たった一冊の傑作さえあれば、読者の記憶に長く留まるということだろうか。

そんな傑作であることを祈りつつ、最近気にかけているのは以下の4冊。

・『9.11倶楽部』(馳星周)
・『決壊』(平野啓一郎)
・『冷血』(トルーマン・カポーティ)
・『20世紀の幽霊たち』(ジョー・ヒル)

注目は短編ホラー集『20世紀の幽霊たち』。
作者の新人作家ジョー・ヒルは、ホラーの巨匠、あのスティーブン・キングの実の息子。

『パラサイト・イブ』で名高い日本のホラー作家、瀬名秀明をして
なんと「短編に関してはすでに父を超えた」と言わしめる実力の持ち主で、
さらに本作は「長年のホラー読者にとって本書は祝祭である。(中略)必読である」
とまで絶賛されている。

これは傑作のにおいがする。読まねばなるまい。
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by worthy42 | 2008-09-25 23:34 | 一冊入魂(読書記録)

Big 4+1+1

欧州サッカーが開幕して早1ヶ月。

今季も応援するのは
ローマ、ユベントス(イタリア)、アーセナル、リバプール(イングランド)の4チーム。

順序となると、①ローマ②アーセナル③リバプール④ユベントスの順かな。
できれば、チャンピオンズリーグの準決勝に全チームが残ってほしい、
なんて夢物語を描いている今日この頃です。

ちなみに、モリエンテス擁するバレンシアも相変わらず応援してます。
出足はリーグ、UEFAカップともに良さそうです。

最後になりますが、ドイツ・ハンブルクのレパバーンという歓楽街のそばにある、
ザンクトパウリ(今はブンデスリリーガ2部)というチームがマイ・ソウルチームです。
日本国内も含め、今まで最も多く観戦に通ったチームですから。

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FCザンクトパウリのマグカップ with New PC
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by worthy42 | 2008-09-21 23:09 | レパバーンの夜に(サッカー)

落日の二人と帰ってきた王者

パソコンを使えない間にもいろいろと印象深いことがあって、
ここでアップするのはすでに機を逸した感があるが、
その中で気になったものをピックアップ。


・「星野と福田の落日」

二人に共通する先見性の無さ。

「あんな(国際)ルールじゃコントロール勝負のピッチャーが可哀想だ」と
国際ルールのストライクゾーンに愚痴をこぼした北京五輪野球代表の星野監督。
そんなことは、シドニー(銅メダル)でも、アテネ(メダルなし)でも
高い授業料を払って痛いほど思い知らされたはずなのだが。

そして、「ねじれ国会の運営の難しさ」を理由に突如、辞任を発表した福田総理。
まるで安部の退任理由を真似たのかと耳を疑う辞任会見で、
その困難さは就任前から分かり切っていたことではなかったか。

一国を代表する人間の弁とは思えない言い訳で、
ファンと国民を愚弄しているとしか言いようがない。


・「チャンピオンの帰還」

開催中の視聴者が延べ10億人ともいわれ、絶大な人気を誇る自転車ロードレース、
ツール・ド・フランスで前人未到の7連覇を達成して王者のまま引退した、
アメリカの英雄、ランス・アームストロングが現役復帰を発表。

常人離れした圧倒的な強さから常にドーピングを疑われ続けたが、
生存率50%(精巣がんが肺と脳に転移していたため一説には30%)の癌闘病生活を
生き抜き、過酷な化学療法から超一流のアスリートへとカムバックして
癌に苦しむ病人たちを勇気づけたのは紛れもない事実。

マイケル・ジョーダンの(最後の)復帰は成功とは言い難かった。
さてはて、自転車の王者の挑戦はどうだろうかと、興味津津である。
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by worthy42 | 2008-09-21 20:11 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

久々の読了帳(08・24~09・21)

家で1か月ほどインターネットが使えなかったので
割とよく本を読んでいました。

洋書を読み進めようと思っていたものの、
次々と現れる読みたい本の誘惑に抗えず
なかなか進まなかったのは残念、というか怠慢です、が。

とりあえず『百年の孤独』を無事読み終えたので満足してます。
迷宮を彷徨い抜いた達成感と、依然醒めぬ虚ろな夢心地気分は極楽至上です。

新潮社のガルシア・マルケス全集を半年から1年に1冊のペースで読了し、
30代のうちに全巻読破しようと決心したのでした。


<読了本>(順に)

・『τになるまで待って』(森博嗣)
評価:A+

・『ηなのに夢のよう』(森博嗣)
評価:AA

・『カインの眼』(パトリック・ボーウェン)
評価:A

・『古田の様』(金子達仁)
評価:AA (後日、書評ブログに書きます)

・『目薬αで殺菌します』(森博嗣)
評価:A

・『イナイ×イナイ』(森博嗣)
評価:A+

・『百年の孤独』(ガブリエル=ガルシア・マルケス)
評価:AAA (後日、書評ブログに書きます)

・『心が大きくなる坐禅のすすめ』(中野 東禅)
評価:A

・『ファイアハウス』(デヴィッド・ハルバースタム)
評価:AA+ (後日、書評ブログに書きます)


ちなみに、最近購入したい本が数冊あって、さて、どうしたものかと思案中。

・『Athlete by Walter Iooss
Sports Illustrated のカバーページの写真を
300回以上撮ってきたカメラマンの写真集。

・『Sports Illustrated 50 Years: The Anniversary Book
Sports Illustrated の創刊50周年記念特集号。
個人的には、これはマスト・バイ・ブック。

・『Sports Illustrated: Fifty Years of Great Writing
Sports Illustrated に掲載された中で記憶に残る最良の52の記事集。
アメリカのスポーツジャーナリズムの粋を集めたもので、
これは読み応えありそう。

・『文体練習』(レーモン・クノー)
直近では最も必要性に駆られた一冊かも。
その種の人々には必須の一冊なんですが。

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50周年特集号。このハードカバーの表紙からして垂涎モノ。


<Now on Reading>
・『It's Not About the Bike』(Lance Armstrong)
・『さらばヤンキース』(デヴィッド・ハルバースタム)
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by worthy42 | 2008-09-21 12:46 | 一冊入魂(読書記録)

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結局、PCを購入。

Outlook Mail が既存のままなのはうれしいけれど、
ipod は新規ということになるのかな。
一からインポートする必要があるということになると厄介だな。

色々ありましたが、ぼちぼち書いていきます。
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by worthy42 | 2008-09-20 20:52 | 情熱と怠惰の断片(日記的)