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Book of the Year 2008 ノンフィクション

この1年で読んだノンフィクションはわずか23冊と少ないので、ランキングは7位まで。
とはいえ、フィクションと比べると、「当たり」の的中率が高く、
ベスト7を絞るのが難しかったので、なるべく「How to 本」は外すことにした。

①『聖の青春』(大崎善生)
②『ヴェネツィアの宿』(須賀敦子)
③『終わらぬ民族浄化 セルビア・モンテネグロ』(木村元彦)
④『将棋の子』(大崎善生)
⑤『オリンピア―――ナチスの森で』(沢木耕太郎)
⑥『ファイアハウス』(デイヴィッド・ハルバースタム)
⑦『もの食う人々』(辺見庸)


①と④は大崎善生の将棋ものノンフィクション。
特に①は近年のノンフィクション読み物でも傑出した作品。
元将棋雑誌の編集者らしく、将棋への愛情は深く、棋士を見守る目が優しく温かい。

②は一昨日発売の季刊誌「考える人」でも特集されている、
没後20年の稀代のエッセイスト(作家兼翻訳家でもある)。
この人の著作はこの1冊しか読んでいないのだが、
全集を買おうかなと思わせるほど、じんわりじんわりと心に響く。

③は旧ユーゴスラビアにおける民族浄化の実態を丹念に取材した1冊。
NATO空爆前後のコソボ紛争の凄惨な現実から目を背けることなく、
何度も現地に足を運び事実を追った、ジャーナリストとしての矜持に満ち溢れている。

⑤1936年のヒットラー政権下で開催されたベルリン五輪の実態と
五輪に参加した日本人選手たちの軌跡に、膨大な記録とインタビューから迫った一冊。
五輪のプレッシャーに負けて成績を残せなかった選手たちが
次大会での再挑戦を誓いながら直後に戦争に召集され、
そして、あっけなく散っていく様はとてつもなく悲しい。

⑥は9.11のアメリカ自爆テロの際に怪我人の救助に駆けつけた現場で
ワールドトレードセンターの倒壊に巻き込まれて死亡した消防士達に焦点を当てた一冊。
消防士特有の仲間との絆の強さ、家族との愛情の深さもさることながら、
やはり、彼らの「市民救助」に対する高い意識には胸を打たれる。
その高い救助意識ゆえに命を失ってしまったという紛れもない事実には言葉を失う。

⑦は辺見庸代表作の問題を抱えた世界各国の食生活ルポルタージュ。
食べるという人間にとって普遍的かつ本能的なはずの行為に、
国々によってどれほどの価値の差が生じているのかがよく分かる。
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by Worthy42 | 2008-12-31 18:10 | 一冊入魂(読書記録)

Book of the Year 2008 海外・フィクション

①『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)
②『深海のYrr(上・中・下)』(フランク・シェッツィング)
③『チャイルド44(上・下)』(トム・ロブ=スミス)
④『荒ぶる血』(ジェイムズ・カルロス=ブレイク)
⑤『黄色い雨』(フリオ・リャマサーレス)
⑥『20世紀の幽霊たち』(ジョー・ヒル)
⑦『ラジオ・キラー』(セバスチャン・フィツェック)
⑧『千年の祈り』(イーユン・リー)
⑨『北東の大地 逃亡の西』(スコット・ウォルヴン)
⑩『私を離さないで』(カズオ・イシグロ)


1~3位の作品は今年読んだ80冊の中でも間違いなくベスト5に入れたくなる傑作で、
①は生涯でもベスト3に入る、今さら説明不要の大作で今年のNo.1。

③は「このミス2008」では海外部門1位だったが、
地球規模の壮大なスケールに度肝を抜かれたSF大作の②を優先した。
いずれにせよ、両作品とも傑作であることには違いない。

5位までは悩むことなく決めることができたが、6位以降は悩んだ。
帯の惹句で衝動買いをした作品はどうしても過大な期待を寄せがちで、
その期待値を超えないと良作であっても多少の不満を抱いてしまう。
ちなみに9位は今年最初の一冊。我ながらよほど印象深かったと見える。


①はあらすじ紹介者泣かせの込み入った芳醇なストーリーが特色の至高の一冊。
端的にいえば、架空の村コマンドを開拓したブエンディア一族の創世から衰退までを
独特の文体で訥々と書き連ねた壮大な年代記という趣。
個人的には、作者のガルシア=マルケスが元ジャーナリストだというのが信じられない。
徹底的に事実と照合して記事を書き上げるという仕事に従事していた人間が、
いったいぜんたい、どうしてこんな奇想天外かつ幻想的なストーリーを紡げるのだろう。

②はドイツ発の海洋SFミステリ。専門的かつ説明的な生物学的な話がありつつも、
夢中になって上中下巻をあっという間に読み終えた。
地球にとって人間とはどれほど卑劣で矮小な存在であるのかを考えさせられるとともに、
逆説的に、日々の生活をもっと実りのある大切なものにしようと思い至った。

③は旧ソ連、スターリン政権下に暗躍した児童連続殺人鬼を追う
元エリート捜査官の活躍を描いたものだが、何より圧倒的な迫力を醸し出すのは、
独裁恐怖政治のもたらす不条理かつ残忍な社会システムの冷酷さ。
ナチスがユダヤ人を虐殺したのとは違い、同胞が同胞をちょっとした出来事で処刑する。
巨大な恐怖(権力)の前には殺人者の恐怖など二の次、そんな時代背景が恐ろしい。

④はメキシコ革命時代の冷酷な闘士の血を受け継ぐ殺し屋が主役の冒険活劇。
暗黒街に生きる男たちの過酷ながら快活とした生き様が生き生きと描かれていて
タイトルどおり、読者の血も荒ぶり、滾らせてくれること請け合いの一冊。

かなり前に読んだ⑤の余韻がいまだ冷めず5位にランクイン。
しとしとと静謐に紡がれたストーリーを浴槽の中でキャンドルを灯しながら読んだせいか、
今でも描かれた情景が皮膚を通って心にじっとりと染み入るかのように感じる。

期待の大きかった⑥はこの順位。期待値が大きくてハードルが高すぎた。
決して評価が低いわけではないが、短編集だけに私には合わない作品が幾つかあった。
もちろん、良作やギョッと思わせる快作もあり、形容しがたい異様な思いに囚われた。

⑦は初めて読んだドイツ人作家の作品。
怒涛のように目まぐるしく変化する展開はエンタメとしては十分に面白い。
どんでん返しもあって、練りに練られたストーリーには食傷気味も感心した。

⑧は初めて読んだ中国人作家の作品。
中国社会に土着した作品で、朴訥とした淡い描写がとても印象的。
こういう話が生まれる中国の土壌に、やはり近くて遠い国だなという思いを一層強くした。

⑨は1年ほど前に読んだ、広大なアメリカの片隅で負け犬然として暮らす男たちの話。
不快というか、哀れというか、悲惨なというか、共感できる要素はひとつもないのに、
なぜか燻ぶり続ける熾火のように心の隅のほうに残っている。

⑩は去年(だっけ?)、流行作家の仲間入りを果たした日系人作家の出世作。
途中からある程度のあらすじが読めるため、こんな未来にだけはなってほしくはない、
そんなことをずっと願いながら読み進めたことを覚えている。
人間はなんと残酷なことを思いつくのだろう、とも。
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by Worthy42 | 2008-12-29 23:52 | 一冊入魂(読書記録)

Book of the Year 2008 国内・フィクション

『北東の大地 逃亡の西』でスタートしてから(正確には大晦日に読了だが)
2008年に読み終えた本は80冊(雑誌を除く)。

「今年こそは年間100冊」を目標にしてきたので、
20冊も少ないのは正直、忸怩たるものもないではないが、
今年もいい本に出合えたことには素直に感謝したいというか、幸せだった。

読書用の手帳を改めて見てみると、この一年間にいろんな本を読んできたなあと思う。
1週間に何冊も読了した週もあれば、一月に1冊しか読み終えなかった月もある。

今年の1月に読んだ本の内容や情景がまだ心に浮かんでくる本もあれば、
今月読了したばかりなのにほとんどあらすじを忘れた本もある。
就寝前に読んだ本もあれば、風呂の中でキャンドルを灯して熱中した本もある。
「読み方」も本の印象を左右するんだなと改めて気づかされた年でもある。

そんな80冊を国内&海外フィクション、及びノンフィクションに分けて私的にランキング。
(内訳は国内50冊/海外(翻訳モノ)30冊、フィクション57冊/ノンフィクション23冊)
ちなみに新刊はあまり買わないほうなので今年発刊分は少なく、
加えて、「私的」なので、私の好みがもちろん優先されています。あしからず。

まずは国内フィクションから。

①『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)
②佐藤亜紀 『バルタザールの遍歴』、『天使』、『雲雀』ほか
③『弥勒世(上・下)』(馳星周)
④森博嗣 『四季(秋)』ほか
⑤和田 竜 『忍びの国』、『のぼうの城』
⑥『ジョーカー・ゲーム』(柳広司)
⑦『太平洋の薔薇』(笹本稜平)
⑧『TENGU』(柴田哲孝)
⑨『背の目』(道尾秀介)
⑩『新釈 走れメロス』(森見登美彦)


「のめる込ませる興奮度」+「心に染み入る深度」+「考えさせられる思索度」をもとに、
7位まではすんなり決まった。8位から10位は、直感的に。

①は「このミス2008」第一位、「本屋大賞」を含む、4冠に輝いた500ページもの大作。
過剰な期待をしないで読み進めたのだが、噂に違わぬ見事な作品。
やや冗長すぎるきらいもあるが、一気にのめりこんで読んだ。特に思索度は満点だった。

②の佐藤亜紀は今年の大収穫の一人。
こんな書き手が日本人にいるのか、と驚愕するとともに興奮した。
挙げた3作品すべてが素晴らしいので作者名で。

ノワールの旗手、馳星周が日本返還前夜の沖縄の史実に基づいて
書き上げた暗黒小説。上下巻で1200ページに上る超大作で
行間から迸る負に満ちたエネルギーが圧巻の一言に尽きる。

学生時代以来、久々に読み進めた森博嗣の一連のシリーズは、
特に『四季 秋』で明らかにされた2つのシリーズの繋がりに唸らされると同時に、
森の壮大な世界観にまさに、「天才だ・・・」と震えずにはいられなかった。

⑤の和田竜も今年の発見の一人。毛嫌いしていた時代小説に開眼させるほどの
抜群の面白さで、とりわけ、『忍びの国』は超ド級の迫力。
時代小説にもっと挑戦してみようと思わせてくれた。

⑥は新感覚のスタイリッシュで型破りな短編スパイ小説。
ある章では主人公のスパイはわずかに姿を見せるだけでセリフも何もない。
ただ、この小説を白眉なものにしているのはロマン溢れる最後の章だと私的には思う。

⑦は男気に満ちた海洋ロマン冒険小説。
海の男の矜持とはなんぞや、ってなことを言動で示す主人公の姿は
男として尊守すべき大事なことを教えてくれるようで、胸が熱くなった。

⑧は20数年前に群馬の寒村で起こった殺人事件を在日米軍と政治的に関連させ、
壮大で奇想天外な結末に落とし込んだ手腕に感心した。
ねっとりと肌に絡まってくるような不快な恐怖感が秀逸。

⑨はおどろおどろしさ満開のホラー小説。
天狗伝説と絡めた身の毛のよだつ不気味さが癖になりそう。
少なくとも私なら冒頭の経験だけでこの地には二度と足を踏み入れないぞと固く誓う。

⑩は古典の文字通り、現代的な新釈版で、乾いた笑いを提供してくれる。
この青春小説を読んで森見登美彦のファンになったのだが、
それ以上に、学生時代に戻りたくて戻りたくてウズウズしてしまった。
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by Worthy42 | 2008-12-28 14:55 | 一冊入魂(読書記録)

the strongest team ever?

王者ボストンが破竹の18連勝中(26勝2敗)。
これはこの名門クラブの長い歴史においてもチーム記録に並ぶ偉大な数字。

ジョーダン率いるシカゴブルズが持つNBA記録、72勝10敗も可能性が出てきた。
個人的にはシーズン前には60勝すら難しいだろうと思っていたのだが、
このまま行けば60勝なんてサクッと超えそう。

ESPNのPower Ranking では、ボストンの不安はもはや
「ピークが早すぎやしないか? 燃え尽きやしないか? 健康体でいられるのか?」
といった戦力、戦術とは関係ないものばかりになってしまった。

3年目のPGロンド、Cパーキンスといった若手が好調を維持し、
特にロンドはイーストで2、3番手の好PGに成長中。
終盤にビッグスリーを差し置いてシュートを打つなんて意欲的なシーンも出てきた。

クリスマスまで残るはフィラデルフィア戦(ホーム)1試合のみ。
順当にいけば、20連勝に王手をかけて、
昨年のファイナルで対戦したロサンゼルス(21勝5敗)と聖夜に直接対決を迎える。

ボストンに話題を独占されてはいるが、
クリーブランドも依然として絶好調(23勝4敗)。
レブロン・ジェームズはもはや神の領域に入ってきた。
プレイが芸術のように感じるのは、リーグではこのレブロンだけだ。

ちなみに、NBA史上に残るクリスマスの名勝負はこちら

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72勝10敗のシカゴブルズの三本柱(ロッドマン、ピッペン、ジョーダン)
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シカゴ超えなるか? ボストンセルティックスの三本柱(アレン、ガーネット、ピアース)

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by worthy42 | 2008-12-23 09:57 | バスキチ(NBA)

今週の読了帳(12・14~12・21)

ベスト本選定雑誌をようやく読み終えた。
正直、読むだけでへとへとに疲れたが、
参考にしてなんとか年末年始の読書計画が固まった。

年末は読みたい本を読み、観たい映画を観たい気持ちが高まるので、
どうしても駆け込みになってしまうのはご愛嬌。

おまけに今回は療養するだけなので意外と結構な量が読めるのではないかと
割と多めのチョイスにしたのだが、はてさていかに。


・『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)
・『ジョーカー』(柳広司)
・『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女(上)』(スティーグ・ラーソン)
・『深夜特急 旅するノート』(沢木耕太郎)
・『誘拐』(本田靖春)
・『東京タワー』(リリー・フランキー)
・『ニュースジャンキー』(ジェイソン レオポルド)
・『人形の家』(トーべ・ヤンソン)
・『弥勒の月』(あさのあつこ)
・『1/2の埋葬(上・下)』(ピーター・ジェイムズ)
・『百番目の男』(ジャック・カーリイ)
・『シャドー81』(ルシアン・ネイハム)
・『奪回者』(グレッグ・ルッカ)
・『THE ROAD』(CORMAC McCARTHY)
・『翻訳のココロ』(鴻巣友季子)

あとは、予想以上に評価の高い『極限捜査』(オレン・スタインハウアー)、
佐藤優の『国家と神とマルクス』、『国家と人生』を加えようかどうしようか思案中。

『告白』(湊かなえ)を購入するつもりだったが、
全世界で800万部を突破した『ミレニアム』三部作の第1部という帯の惹句に負けて、
『ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女』の方をとりあえず上巻だけ試してみることにした。

ただ、よくよく考えれば、2008年刊行ものは意外と多くないので、
なんのためにベスト本選定雑誌を何冊も買い漁ったのだろうと自問自答してしまった。


<今週の読了帳>
・『日本語の作文技術』(本多勝一)
評価:☆☆☆☆

良書。読書備忘録ブログで書きます。

・『鷲は舞い降りた』(ジャック・ヒギンズ)
評価:☆☆

途中で投げ出す。訳がヒドイ。それに尽きる。たぶん、原文読めば☆4つだと思う。

・『ブラックジュース』(マーゴ ラナガン)
評価:☆☆

途中で投げ出す。いま一つこの幻想作品に親しめなかった。
作品云々のレベル以前に、ただ私に合わなかっただけだと思う。

<Now on Reading>
・『奪回者』(グレッグ・ルッカ)
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by worthy42 | 2008-12-21 14:20 | 一冊入魂(読書記録)

散るぞ楽しき

チャンピオンズリーグの決勝トーナメントの組み合わせが決定。

イングランド代表監督のファビオ・“ドン”・カペッロが
「まるで地獄絵図のような抽選結果だ。」と話したほどの、
この段階にしては贅沢すぎる、かつ熾烈な対戦カードが目白押し。

チェルシー(イングランド)vs.ユベントス(イタリア)
ビジャレアル(スペイン)vs.パナシナイコス(ギリシャ)
スポルティング・リスボン(ポルトガル)vs.バイエルン(ドイツ)
アトレティコ・マドリー(スペイン)vs.FCポルト(ポルトガル)
リヨン(フランス)vs.バルセロナ(スペイン)
レアル・マドリー(スペイン)vs.リバプール(イングランド)
アーセナル(イングランド)vs.ローマ(イタリア)
インテル(イタリア)vs.マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)


机上の戦力論で言うならば、
ビッグクラブで安泰なのはバイエルンとバルセロナのみ。

私が今季応援していた4チームはすべて厳しい組み合わせになってしまい、
しかも、そのうちの2チーム、ローマとアーセナルは対戦する羽目になってしまった。
直接対決はせいぜい準々決勝ぐらいからだろうと思っていたのだが・・・

ユベントス、リバプール、そして、うーん、ローマを断固応援します。


ちなみに、先日の世界クラブ選手権のガンバ大阪の戦いぶりには大いに感動した。
5点も献上しながらも3得点(今シーズンのマンUの最多失点だとか!)を挙げ、
守りに入ることなくいつもの攻撃的なスタンスを固持した。

マンUが90分間片時も手を抜くことなくプレイすれば、
どれだけの差がついたのか見当もつかないほどの力の差はあったが、
それでも、必要以上に引くことなく攻め続けたガンバの戦いぶりにはとても胸を打たれた。
(シュート本数もマンUを上回って、なんとアッパレの20本台!)

戦いようによっては、たとえ負けたとしても、
見ている者の心を揺さぶる敗北だってあるのだ。

後半ロスタイムになってもFW2人が必死に走ってボールを奪いに行ったシーンは、
ガンバに脈々と流れる攻めの精神を見事なまでに体現していた。

どんな幸運を足しても埋められない圧倒的な戦力差がある強豪と対峙するときには、
大量失点を恐れて守備を固めるよりも5点、10点奪われても3点、4点絶対取ってやる、
そんな心構えで諦めることなく臨んでほしい(戦う前から負けちゃダメだけどね)。

間違ってもドイツワールドカップ、ブラジル戦(1-2以後)のように
大量失点を恐れるためだけに引きに引くなんてことはくれぐれもやめてほしい。

試合直後、テレビの前で思わず拍手をしながら、そんなことを思った。
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by worthy42 | 2008-12-21 01:17 | レパバーンの夜に(サッカー)

雄弁の女神

伝説のスピーチ 環境サミット@リオ in 1992

学生の頃、「国連で働きたいの」と言って私の1年前にアメリカに留学し、
私が帰国した時にはすでに大学を辞めてニューヨークに飛んでいた、
同期の女の子のことを思い出した。
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by worthy42 | 2008-12-15 22:55 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

裏オールスターズ

ボストンが14連勝(22勝2敗)、クリーブランドが11連勝(20勝3敗)、
はたしてこんなに強くていいんだろうかってなくらいに強い。
ちなみにレイカーズも依然絶好調(19勝3敗)。

今年のファイナルの対戦カードと読んだ、ボストン対ニューオリンズの一戦。
ボストンは試合を終始リード、わずか82点に抑えて快勝した。
昨季の優勝の立役者ポージーがいなくとも、ボストンはボストンだった。

ところで、なかなか波に乗れないフェニックスがトレードを敢行。
ボウエン化してきたラジャ・ベルと6thマンの器用貧乏ボリス・ディアウを放出して、
シャーロットの得点源、ジェイソン・リチャードソンを獲得。

ESPNの識者は現時点ではフェニックス(14勝10敗)に吉と出るとの予想だが、同感。
"マトリックス"マリオン亡き後はスラッシャータイプのスコアラーがいなかったし、
この生粋の点取り屋も周囲の選手を生かすナッシュの手綱さばきで一皮むけそう。
貴重な控えだったディアウの穴はバーンズとヒルで何とかする算段だろうし、
バックコートディフェンスを支えたベルのディフェンス力はこの際無視するのだろう(笑)。

先日、出場時間さえあればもっと活躍できる選手が大勢いるってなことを書いたのだが、
様々な理由で期待されたほど活躍できなかった選手を
思いつくまま勝手にオールスターズにしてピックアップ。

<PG>
ボビー・ハーリー(元サクラメント)
ジェイ・ウィリアムズ(元シカゴ)

学生時代はともにデューク大学を優勝に導き、全米でも屈指のポイントガードだった2人。
そして、何の因果か、NBAに入ってすぐにともに交通事故に遭って重傷。
結局、怪我から十分に回復せず、20代で引退の憂き目にあう。
特にウィリアムズは全体のドラフト2位の高順位で指名され、
1年目はオールルーキーチームにも選ばれて前途洋洋だったにもかかわらず、
オフにバイク事故で両足を複雑骨折。神経にも損傷を与えたほど悲惨な怪我だった。
3年後に奇跡的に回復してニュージャージーと契約したが、すぐに解雇された。
趣旨とは異なる例外だが、目に焼き付けたかった2人。

<SG>
ステファン・マーブリー(現ニューヨーク)

唯一の現役にして、先日は試合への出場を拒むなど稀代のお騒がせ選手。
ここに挙げた中ではリーグでの実績はトップで、かつてはオールスターの常連だった。
ただ、大きな欠点は、渡り歩くチームをすべて崩壊へと導く屈指の疫病神だということ。
ポイントガードなのに自分が主役で気持ちよくプレーできさえすればいいという、
『最後のシュート』(ダーシー・フレイ)にも散見するコービ―以上の暴君な性格が災いし、
ゲームメイクにほとんど関心がないのでチームメイトも気持ち良くプレイできない。
ミネソタ時代はケビン・ガーネットと組んでいたのだが(一番恵まれていた時期だった)、
2番手として注目を浴びるのが屈辱だったからという理由で移籍したと言われている。
ポイントガードで絶対に起用してはいけない最たるタイプなのだが、
たまに魅せる高クオリティのプレイに、もし、当初からスコアラーとして起用していれば、
アイバーソン並の選手になったのではと思わないでもない(性格の悪さは直らないけど)。

<SF>
グレン・”ビックドッグ”・ロビンソン(元ミルウォーキー)

学生時代はパーデュー大学で得点を重ねるスコアリングマシンとして名を成し、
当然のことのように大きな注目を集めてドラフト1位でNBAに入団。
1年目から平均約22点という好記録を残したものの、
(予想されたことだが)得点のみにしか関心がなくディフェンス力も皆無で、
数字的には文句なかったのだが、得点以外の貢献度が低いために、
新人王のタイトルもキッド(ダラス)とヒル(フェニックス)に持っていかれてしまった。
9年間、平均得点20点以上を挙げたものの、自己最高は平均23.4得点。
学生時代の猛者ぶりからすれば、平均であと4、5点は上積みされていいのだが、
チームメイトにアレン(ボストン)という点取り屋のシューターがいたこと、
何より、ポイントガードが「オレがオレが」タイプのキャセール(ボストン)だったことで
得点につながるパスが数多く供給されなかったのが原因のよう。
もう少しピュアパサー型のPGに恵まれていれば、得点王になれたかもな逸材。


<PF>
クリスチャン・レイトナー(元アトランタ)

92年バルセロナオリンピックの初代ドリームチームに名を連ねた唯一の学生選手にして、
デューク大在学時は全米学生バスケ(NCAA)史上、最高の選手の一人として君臨した。
4年連続NCAAトーナメントのファイナル4に進んだことのある4人のうちの1人であり、
史上唯一の4年間とも先発出場し、多くの記録を保持している選手で、
こんな信じられない瀬戸際でのビッグショットを数多く成功させた。
オニール(フェニックス)、モーニング(元マイアミ)に続き全体の第3位でミネソタに入団、
1年目は18点平均と堅実な活躍を見せたが、ガーネットの入団によりチームを追われる。
アトランタ時代には自己最高のシーズンを送り、最初で最後のオールスターに選出。
特にオールスター推薦を確実にした王者ブルズ戦は
マイケル・ジョーダンも脱帽するしかない圧巻の活躍(37点)だった。
が、翌シーズン以降、成績は毎年下り坂で、多くのチームに飛ばされる憂き目に遭う。
レイトナーの不運は学生時代に崇められたスター性(イケメンだし)もあって、
チームの2番手、3番手でこそ活躍できる選手であるにもかかわらず、
(特に若い時)エースとしての役割を求められたこと、
そして、何より、本職のPFではなく、Cでのプレイを強いられたことに尽きると思う。
レイトナーが最も輝いたシーズンには、ムトンボというリーグ屈指の守備的センターが
背後にどしんと控えていたことが大きかった。
2番手、3番手の選手にチーム編成を合わせるわけは論理的にはないのだが、
Cとして都合よく使いまわしたりせずに、もっとPFに専念させてあげたかった。
もう少しオールスターに出場できたはずだし、学生時代の活躍を彷彿させたはずだ。

<C>

シャリーフ・アブドゥル・ラヒーム(元バンクーバー)

今季開幕前に引退した長身SF(PF)。
ラヒームといえば、(今はもうない)バンクーバー時代の活躍が懐かしい。
弱小すぎて不遇だったが、”ビッグカントリー”・リーブス、ビビー(アトランタ)とともに
チームを健気に牽引する様子は泣けた(実際に現地に何度か試合を見に行った)。
8年間平均約20点をマークし続けたが、一度も所属チームがプレイオフに出場できず。
その後、古豪のポートランドにトレードされるが、これが運の尽きで
ようやく勝てるチームに移籍できたと意気揚々とするも怪我でシーズンの大半を故障。
翌年以降は故障前の輝きを放てなかったのか、コーチの戦術上の判断なのか、
控えに回ることが増えて成績が劇的に下降する。
比例するように出場時間も減少し、昨年はわずか6試合の出場にとどまった。
C並の長身ながらSF選手のように走れて3ポイントも打てる
類まれな器用さが彼を助ける一方で、晩年は控えに追いやったという気がする。
怪我が妨げたのだろうが、ポートランドでも平均38分程度の出場時間を与えてやれば、
かつての輝きを取り戻せたのではないかという気がして、幾分残念な気がする。

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by worthy42 | 2008-12-14 11:04 | バスキチ(NBA)

今週の読了帳(12・08~12・13)

最近の購入本。

・『このミステリーがすごい 2009年版』
・『本の雑誌1月特大号 特集=本の雑誌が選ぶ2008年度ベスト10』
・『本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国2008 文庫ベストテン』
・『ダカーポ特別編集 今年最高の本 2008』
・『翻訳のココロ』(鴻巣友季子)
・『THE ROAD』(CORMAC McCARTHY)
・『ジョーカー・ゲーム』(柳広司)
・『Sports Graphic Number 増刊号 完全保存版 野茂英雄1990-2008 』

『このミス』と『本の雑誌~』は毎年この季節の愉しみ。
今年はそれに加えて『本の雑誌 文庫版』も買ってみた。
昨年休刊した『ダカーポ』もこの特集号で復活したのは嬉しい。

ベスト本選定雑誌は年末年始に読む本を決めたいので購入するのだが、
気になっていた本や普段惹かれない本が高評価だったりすると、
ああ、やっぱり読んでみようかなと、ウズウズして余計に迷ってしまう。

とりあえずは注目していたスパイ小説『ジョーカー・ゲーム』を買ってみた。
やはり今年出版されて話題を呼んだ本は、年内に読み終えたい。

あと、新刊を2、3冊、文庫を数冊買って打ち止めの予定だが、
新刊は待ち切れずに仕事納め前に読み終わりそう。

そう、購入したあとは、どの本をどの順番で読むのかを決めなければいけないのだ。
移動(特に長距離)の際に読む1冊だけはもう決まっているのだが。

ちなみに、ライブドアのパスワードを忘れたので、
更新が止まっていた書評めいた読書備忘録をエキサイトに変えました。
ちょこちょこアップしていくつもりです・・・たぶん。

<Now on Reading>
・『日本語の作文技術』(本多勝一)
・『鷲は舞い降りた』(ジャック・ヒギンズ))
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by worthy42 | 2008-12-14 01:07 | 一冊入魂(読書記録)

師走狂想曲

先日、胆嚢にポリープが見つかりました。

写真を見る限り、なかなかの大きさのものが4つ。
が、コレステロールの塊が胆嚢にくっついたもので、100%良性とのこと。

先月来、体の調子がおかしくて、風邪のせいだろうと思っていたのですが、
風邪が治ってからも下腹部の鈍痛というか、張り(腫れではなく)というか、
重たいものがどしんとあるような違和感があったので診察に行くと、
尿路結石の疑いありと言われ、腹部エコーを撮って発覚したもの。

「瓢箪から駒とはまさにこのことなんだけど(←医者談そのまま)」で、
懸念の左下腹部ではなく、関係のない右のほうから出てきました。

肝心の下腹部の痛みの原因は、
腸管にガスが詰まってるからかもという理由に落ち着き、
ポリープの方はとりあえず半年間様子を見ようかということに相成りました。

が。

今日になって突然、背中の左上部に猛烈な痛みが出てきて、
そのあまりの痛みに耐えかねて、今週で3度目となる通院をする羽目に。

診断の結果、急性の「筋違い」だと言われたのですが、
尿路結石の症状の一つに背中の痛みがあると聞いていたので、
下腹部の痛みが(原因が判然としないので)気持ち悪い(←医者談)ということで
これまた来週まで様子を見ようということに。

どうやら来週末か年末にも、大病院で一度精密に検査をしてもらうことになりそう。


とりあえず、コレステロール過多が紛れもなくポリープの原因なので、
ベジタリアンになるつもりは毛頭ないが、食生活の見直しは必須。
脂っこい食事たちよ、グッバイ、アウフヴィーダーゼーン、ダスヴィダーニャ。


それにしても、良性とはいえ、
ポリープが今この瞬間も私の体内ですくすく育っているという感覚は不思議です。
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by worthy42 | 2008-12-12 23:28 | 情熱と怠惰の断片(日記的)