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さようなら原発1000万人アクション

良識ある一人の人間として、脱原発、持続可能で平和な社会を目指して。

チェック→さようなら原発1000万人アクション
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# by Worthy42 | 2011-09-25 21:27 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

8月と9月の読了帳

・『スリー・カップス・オブ・ティー』(グレッグ・モーテンソン、デイヴィッド・オリバー・レーリン)
評価:☆☆☆☆☆

「全米で360万部突破。ニューヨークタイムズ・ランキング30週間1位。
ベストセラーリストに154週ランクイン」等々の誉れ高き話題作。

世界一の難所とも言われるK2の登山に失敗した一人のアメリカ人青年が、
パキスタンの山間の村で助けられた人々の優しさに触れるなかで
恩返しすべく学校を作ることを夢見て、様々な困難に遭いながらも果敢に立ち向かっていき・・・


久しぶりに読んだ感動ノンフィクション。何より主人公が同じ30代半ばってとこにグッと共感。
何千何万キロも離れた異国の学校建設にすべてを投げうって、
文字通り「命を賭けた」その覚悟に惚れた。

これが10代や20代だったら「若さの勝利だね」と納得するだけで終わっていたかもしれないが、
同じ年の周囲の人間や残された時間を考えると、「ボランティア」に近いこと(この著者の場合、
少なくとも軌道に乗るまでは「仕事」とは言えない)に余生を費やそうと決断するのは、
同じ世代の人間にはほとんどできそうにない。少なくとも私にはできないし、そして、したくもない。

そういう意味で、この著者の決断の重さは計り知れないものがある。
ましてや、学校を建設している間に、あの9.11テロが勃発しており、
パキスタン、そして、アフガニスタンが米国の敵国となっていくなかで
この米国人の行動には「なぜそこまでできるのか?」嫉妬するくらい頭が下がる思いだ。

とともに、著者に多額の援助をした資産家を含め、こういう人々が彼の超大国にまだいる
(というか、アメリカだからいるのか?)ということにも心からホッとした。

一読の価値有り。


・『湖は飢えて煙る』(ブライアン・グルーリー)
評価:☆☆☆☆☆

2010年アンソニー賞最優秀ペイパーバック賞とバリー賞最優秀ペイパーバック賞の2冠を達成した、
アイスホッケーがすべてという田舎街の元伝説的コーチの事故死にまつわる傑作ミステリー。

とある湖に打ち上げられたスノーモービルは10年前に別の湖で事故死したとされる
その町のアイスホッケーチームの名コーチが事故当日に乗っていたはずのものだった。
「いまさら過去の忌まわしい事故を掘り返すな」という街全体の不穏な空気のなか、
元教え子にして新聞記者のガスは、苦渋に満ちた自らの選手と記者としての過去と対峙しながら
謎を一つ、また一つと解いていき、誰も望まない真相に一歩一歩近づいていく・・・。


著者はピューリッツァー賞の受賞歴もある記者にして、ウォール・ストリート・ジャーナルのシカゴ支局長。
ということもあって、なによりもまず文章が非常に理路整然としていて上手いなと唸らされた。
おそらく英語でそのまま原書を読んでもかなり読みやすかったはず。

そして、題材がアイスホッケーというスポーツものであることも私的には面白かった。
たとえ2軍のプロだろうが、学生のアマチュアチームだろうが、
それがおらが街の全てだ、という田舎街が、アメリカにはある。
(昔留学していたモンタナ大学のアメフトチームの試合には、
街の人口のかなりの人(毎試合6000人ほど)が集まっていた。もちろん、
ヨーロッパの多くの街ではフットボールがそれに当たるのだろうが)

そんな街で神聖なものとされたスポーツの名物コーチの死に隠された噂や過去。
「死者を冒涜するような真似はするな」という街全体の圧力に屈せずに立ち向かいながら、
自身の犯した過ちともけりを付けるべく奔走する記者の熱い魂が圧巻。

ミステリーとしては、総合的に見れば近年でも出色の出来。


・『原発の闇を暴く』(広瀬隆、明石昇二郎 )
評価:☆☆☆☆☆

・『原発のウソ』(小出裕章)
評価:☆☆☆☆☆

上の作品は長らく脱原発運動に携わってきたジャーナリストが、
原発の建設と推進に関わった電力会社、政治家、御用学者、マスコミといった
「原発ムラ」ならぬ、「原発マフィア」を実名で激しく糾弾して告発した一冊。

下の作品は京都大学原子炉実験所助教授として長らく原発の恐ろしさを訴えてきた
専門家(そのせいで出世を阻まれ続けた)による原発に関わるあらゆる嘘を徹底的に暴いた一冊。

この地震大国に暮らす我々には必読の書
原発がいかに不要でリスクの高いものであるかよくわかる。

読了してなお、たぶん、原発の新設は防げるかもしれないが、
脱原発は今の日本人には無理だと個人的には思う。
物理的に可能なのだろうが、原発マフィアの抵抗が激しすぎてその志は頓挫させられそうな気がする。

日付までは覚えていないが、夏ごろの西日本新聞で、
「脱原発をすべきだ。それで少しくらい日本産業が停滞してもかまわないではないか」といった
内容の社説が掲げられていた。

私もその意見に同意する。

たとえ、脱原発のせいで、日本が経済的に困窮し(どうせ今でも既にそうだ)、
一流国の座に返りつくことができないほど産業が後退したとしても、それはそれでいい。

買い物に行くたびにまるで中国産のものを見るような目で福島近県の農作物で見たり、
魚を口にするたびに放射線は本当に大丈夫だろうかと怯えるような日々にはうんざりだ。

地方に金をばらまく代わりに、数百年もの間、放射線のリスクを負わせておいて
「想定外でした」だけで済ませて都会だけ「幸せ」を享受するようなシステムなんて、
北朝鮮やロシアのような闇国家とたいして変わらないだろう。

建設前の調査で危険性を黙殺して建てたような日本全体を死滅させかねない危険をはらんだ
原発と引き換えに形だけの一流国としての座を保持するくらいなら、
今の快適さや便利さと引き換えに、原発のない恒久的な安全を手に入れる方が
はるかにマシだとさえ思えないのなら、人間だと言えるだろうか?


私のように、政府やマスコミ等公権力をほとんど信用していない人でなくても、
原発の正しい知識を身につけたい人は一読された方がいいと思います。

私のモットーは「最善を期待せよ、されど最悪に備えよ」ですが、
こればっかりは、最善など期待できません。
なんせ、最悪に非常に近い状況なうえに、最悪の度合いが尋常ではないので。


<ただいま読書中>
・『卵をめぐる祖父の戦争』(デイヴィッド・ベニオフ)
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# by Worthy42 | 2011-09-23 12:24 | 一冊入魂(読書記録)

第24回下鴨納涼古本まつり

に行ってきました。

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10時の営業開始から30分ほど過ぎたころに会場に着いたのだが、
それでも会場内にはすでに多くのお客さんが。
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英語関係の辞典や辞書、掘り出し物の洋書、ガルシア=マルケスの本などがあればいいなと考えていたのだが、
購入したい本が何冊か見つかってもそのあまりの重さに断念。


自然溢れる神社で開催されていたので、こんなのも見つけました。
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あまりの暑さに気が狂いそうになったり(納涼ではなかった)、蚊に散々刺されたりしましたが、
自然の中で本好きの方々を眺めながら本に熱中することができて、とても楽しいひと時でした。

で、今回の戦利品はこちら(左は英語の文法書)
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# by worthy42 | 2011-08-15 00:32 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

悪童ロッドマンの涙

ピストンズとブルズで合計5つのチャンピオンズリングを獲得した
リバウンド(+ディフェンス)の鬼、デニス・ロッドマン氏が殿堂入り。

ビル・レインビアの正統な後継者として「汚い」行為を辞さないプレイや、
オン&オフでの目を背けたくなるような問題児ぶりで悪童としてならしたマドンナの元カレ氏だが
スピーチでは最初から感謝の言葉で涙涙の連続。

壇上で見守る、先日引退したフィル・ジャクソンの心配げな表情が印象的。
この二人(+故チャック・デイリー氏)は監督と選手として固い絆で結ばれていたんだなと
改めて実感した次第。

現役時代にはまったくイメージできなかった思わぬ号泣劇に
こちらまでもらい泣きしそうになった。


特別に好きな選手ではなかったけれど、
あなたの驚愕のリバウンド技術、ディフェンス時に相手を苛立たせる卓越したマインドゲーム、そして、
恐れを知らない勇敢なハッスルプレイには、観客ならず視聴者までをも目を釘づけにする華がありました。

おめでとうございます。

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# by worthy42 | 2011-08-14 12:57 | バスキチ(NBA)

6月と7月の読了帳

梅雨前に某誌で発表された翻訳コンテスト(仕事外の分野)に何とか次点で滑り込んだので
ますます本腰を入れて取り組もうとしていたのだが、
引越から新生活に追われていたせいで、ようやく最近になって勉強する体勢が整ったばかり。

というわけなので、本のために確保できる時間はなく、
新聞の購読もとりあえず今のところは控えているので
これほど活字に触れていない夏というのは、人生でも記憶にない。

だからというわけでもないが、先日遅ればせながら購入したスマートフォンGalaxy S2 SC-02Cで
アプリを活用してニュースと社説を通勤時に読むのが日課になっている。

Google Newsはここ数年PCのトップページに設定しているので今更感動はないが、
全国紙だけでなく地方紙の社説を日々届けてくれる「社説リーダー」や
世界中の都市の新聞を読める「World Newspapers」というアプリにはとてもお世話になっている。

他にも色々と生活で役に立つ機能が満載なので重宝していることは間違いないのだが、
それでも家でハマっているのはこういうアナログ系のもの(ボードゲーム)だったりする。

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・・・閑話休題。

とはいえ、少しは本の話をということで、最近チェックした書籍は以下の通り。

・『犯罪』(フェルディナント・フォン・シーラッハ)
・『MM9―invasion―』(山本弘)
・『ヴァンパイアハンター・リンカーン』(セス・グレアム=スミス)
・『夜明けのパトロール』(ドン・ウィンズロウ)
・『An Atlas of Anatomy for Artists』(Fritz Schider)
・『マーフィーのケンブリッジ英文法​(中級編) 』(Raymond Murphy)

今年の夏休みは9月にずれ込んだので、さてどれを読もうか長考中。


<追記>
本、読んでた。

・『幻獣ムベンベを追え』(高野秀行)
評価:☆☆☆

コンゴ奥地の湖に生息すると伝えられる謎の怪獣モケーレ・ムベンベを発見すべく立ち上がった
早稲田大学探検部11名のハチャメチャな現地での40日間を描いたノンフィクション探検記。

・・・そりゃ、いるわけないよな、とハナから疑っていたが、
仲間と怪獣を追ってジャングルで生死を彷徨うような青春も悪くない、とは思った。
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# by worthy42 | 2011-08-01 23:05 | 一冊入魂(読書記録)