3月の読了帳

「よい英文を書くための6カ条」とは以下のことを言うらしい。

1.必要以上の強調や陳腐な言い回しを避ける。
2.あいまいな言葉は書き換えるか、削除する。
3.似ている語を正確に区別する。
4.ムダな繰り返しを避ける。
5.意味のない言葉を削除する。
6.文法、語法、意味上の誤りをなくす。

<3月の購入本>
・『英語正誤用例辞典』(ジェームズ・T・キーティング)


<3月の読了帳>
・『女子大生マイの特許ファイル』(稲森謙太郎)
評価:☆☆☆☆

特許が分からない人でも容易に読める入門書。
入門書の部類でもこれは最適な一冊の一つ。


・『戦国鬼譚 惨』(伊東潤)
評価:☆☆☆☆

武田信玄没後、追い込まれていく甲信の武将たちの
決死の騙しあいを描く戦国小説集。

瀬戸際に追い込まれた武将のそれぞれの思惑は
現代人とも通じるものがあることを知るにつけ、どことなく落ち着いた気持ちになった。

人の本質は今も昔も変わらない、ということなのだろうか。


・『エウスカディ(上・下)』(馳星周)
評価:☆☆☆☆☆

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スペインのバスク地方に一人でやってきた日本赤軍の吉岡は
過激派組織ETA<バスク祖国と自由>の切り札として暗躍するが、
やがて、組織内の裏切り者を炙り出す役割を与えられて・・・。


馳星周の最高傑作と言っても差し支えないのではないか。
オウム真理教をモチーフにしたと思われる『煉獄の使徒』といい、
ノワール作家ながら社会派ミステリ作家としても一流であることを証明している。

バスク料理を作ってみたくなったし、なによりバスクに行ってみたくなった。

<ただいま読書中>
・『WHEN THE GAME WAS OURS』(Larry Bird, Earvin Magic Johnson etc)
・『反撃』(リー・チャイルド)
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# by worthy42 | 2011-04-09 23:54 | 一冊入魂(読書記録)

自粛

先週末、近所の大阪城公園を散歩していたのだが、花見客はやはり少なかった。
三~五分咲きだったせいもあるが、東日本大震災を受けての
「自粛」ムードの影響もあるだろうと思う。

某知事のように「自粛」を強制するのはいかがかなと思うが、
「酒を飲んでどんちゃん騒ぎ」という気にはやはりなれない。

俯瞰的に見れば、人々が消費を過度に控えるのは
確かに日本経済にとってマイナスだろうが、
人が生きていくためには最低限の消費活動(=お金の使用)は発生するわけで、
当座のところはそれで十分なのだと納得するしかないのではないか。

150年に一度の大災害が同じ国土で発生して3万人近くが命を奪われ、
20万弱の人が家を追われて避難せざるを得ない境遇にあるなかで、
まだ一月も絶たぬうちに、まだ数千人の遺体が埋まっているとされるのに、
「自粛するのをやめよう」などと、一種のスローガンのように唱えるのには、
人としてどうしても違和感を禁じ得ない。

これほど多くの人々の無惨な死や過酷な境遇を前にすれば、
悼むときには悼み、悲しむべき時は悲しみ、
その喪失と痛みの過程を省略することなく行動を起こすべきで、
「自粛」を強制するのも、「自粛」をやめようと提案するのも、本質的には違う気がする。

ちなみに、作家の伊集院静氏は、自分さえよければいいという買占め行動に
社会の虚無化を感じるとしたうえで、とあるコラムで、以下のように述べている。

「自粛するというわけではなく、基本的に質素な生活にどう変えていくかが問われている」

個人的には、普段使う遊興費や飲食代を募金したり、
風評被害に遭っている生産物の購入費用に充てたりするのもいいと思う。


今後の焦点は、原発の後処理や避難民の救済に当てられるだろうが、
語り継がれるであろう悲惨な現実に耳を眼を背けることなく、生きていきたい。
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# by worthy42 | 2011-04-06 23:46 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

出番を待つ

2011.3.11 以前と以後で大きく様変わりしたこの国と同じように、
私も未曽有の震災後、安穏としてはいられなかった。

新聞を数紙買いこみ、テレビとネットの情報をかき集めたが、
それでも少しの安心感も得ることができなかった。

もともと極度の高所恐怖症なせいもあってか、
震度3程度の揺れでも身の危険を感じるタチの私は、
会社の机で、家のソファで、浴室で、トラウマのように、
揺れている錯覚に悩まされ続けた。

筆舌に尽くしがたい恐怖は時間の経過とともに安らいだものの、
消し去りがたい不安感は、依然として脳裏にまとわりついたままだ。


それでも、ある音楽家が、今はまだ音楽のコンサートを被災地では行う段階にないが、
きっと音楽を必要とする時間が訪れるだろうから、「音楽の出番を待っている」と
新聞で書いているのを読んで、救われた気になった。


私の回復の「出番」もまだ今ではないのだ、と。
焦る必要はないのだ、と。


そうこうして心の回復に努めているうちに、私は伯父になった。
甥の名前には、図らずも私の名前が一文字使われている。

小さな小さな命の誕生という出番に救われた、春。
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# by worthy42 | 2011-04-04 00:29 | 情熱と怠惰の断片(日記的)

Pray For You All

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You'll Never Walk Alone.
Don't Give Up Hope.

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# by worthy42 | 2011-03-13 23:40 | 踊らない愚者(ニュース感想等)

Brilliant Green

オールスターも終了してシーズン終盤に突入するなか、
トレードデッドライン(2月28日)を迎えたのだが、
これがまた近年稀に見るドタバタ劇のオンパレードだった。


D.ウィリアムズ(ユタ→ニュージャージー) 
⇔D.ハリスら(ニュージャージー→ユタ)


ことの発端は、10日のユタのコーチ、J.スローンの辞任劇だった。
同一チームでの連続コーチ年数がアメリカ四大スポーツ史上最長の23年に及ぶ
この大物コーチ(68歳)が、突然、大粒の涙をこぼしながら辞任会見を行った。
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突然の辞任の原因は、エースPG、D.ウィリアムズとの確執ではと噂され、
スローンの教え子の元選手に批判されたウィリアムズがそれに応戦するなど、
騒動が広がるにつれ、チームの成績も低迷(辞任後、チームの成績は1勝7敗)。

フロントは、その2週間後に、このリーグNo.1 ポイントガードを放出した。

結局、昨年までの主軸2人、ウィリアムズ、C.ブーザー(オフにシカゴに移籍)に加え、
チームの顔だった名物ベテランコーチまで失ってしまったユタは凋落一途。
輝かしい未来は藻屑と消え、今季はプレイオフからも漏れそうだ。


とはいえ、トレードデッドラインまでNBAを席巻していた話題は、
スーパースター、カーメロ・アンソニー(デンバー)のトレード先。

シーズン序盤からデンバーからの移籍を志願していたカーメロの一連のトレード騒ぎは、
「メロドラマ(Melo-Drama)」と呼ばれるほど取りざたされた。
それというのも、移籍先の最有力候補が、ビッグ・アップル、ニューヨークだったから。

オフにフェニックスからA.スタウドマイヤーを獲得し、ようやくある程度のメンバーが揃い、
長年の低迷期を脱しつつあるなか、主力を放出してまでカーメロを獲得すべきか否か、
どんな判断を下すのか注目されたが、結局、好調なチームにメスを入れる道を選んだ。

C.アンソニー、C.ビルアップスら5人(デンバー→ニューヨーク)
⇔W.チャンドラー、D.ガリナリ、R.フェルトンら4人(ニューヨーク→デンバー)
⇔他、ミネソタに(から)選手を放出(獲得)


主力クラスを3人も放出して選手層は薄くなったが、NYとしては、
アンソニーはもちろんだが、PGのビルアップスの獲得が鍵だったように思える。

新生ニックスがマイアミをアウェイで撃破した一戦を見ていて、アンソニーではなく、
ビルアップスさえいれば、従来のメンバーでも勝てたのではという気さえする。
デトロイトを7季連続カンファレンスファイナル(うち一度は優勝+MVP)に導き、
デンバーに移籍後、燻っていたデンバー(+カーメロ)を一躍強豪に仕立てたのは、
よくよく考えれば、ほかならぬビルアップスだった。

選手層の薄さやケミストリーの成熟度は如何ともしがたいが、
ビルアップス、カーメロ、スタウドマイヤーの三本の柱を手にしたNYは、
タイトルコンテンダーに名乗りを上げた。


一方、意外性という点で、リーグにサプライズをもたらしたのは、
イーストの王者、ボストン・セルティックスのまさかのロースター大改造。

J.グリーン、N.クリステッチ(オクラホマ→ボストン)
⇔K.パーキンス、N.ロビンソン(ボストン→オクラホマ)

獲得(T.マーフィー、S.パブロビッチ)
放出(M.ダニエルズ→サクラメント、L.ハランゴディ+S.エルデン→クリーブランド)


昨季ファイナルでの故障がようやく癒えたばかりのスタメンセンター、パーキンスを放出。
K.ガーネットとR.アレンが加入し、生え抜きのP.ピアースとBig 3 を形成して以来、
「プレイオフではスタメン5人(+R.ロンド、パーキンス)が揃えば、シリーズ無敗」という
ジンクスを自ら屠った形になった。

今季オフに高額での契約延長が確実なパーキンスを引き留めるのが難しいと見るや、
電光石火の早業で手堅いディールにまとめるのはさすがと言えばさすがだが、
優勝を手繰り寄せるための、堅固なディフェンスの最後の1ピースを手放すとは。

おおざっぱな見方をすれば、パーキンスのディフェンスよりも、
オクラホマで第3のスコアラーだった伸びしろのあるグリーンのオフェンスに賭けたか。
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ヘッドコーチのD.リバースも、
「優勝した当時は、J.ポージーがいて、むしろスモールラインナップだった」と話しており、
グリーンをポージーの代役に見立てているような気がする。

とはいえ、ゴールデンステイトとバイアウトで合意した、T.マーフィーとも先日契約。
とりあえず、ディフェンス+リバウンドの強化にも乗り出した。

このあたりは抜け目がないが、今日の試合で貴重な6thマンのG.デービスが負傷。
結局、ボストンの最大の敵は、怪我、ということになりそうだ。


この三件以外にもトレードは山のようにあったのだが、
ここでは割愛。

とにもかくにも、シーズンは、終盤戦。
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# by worthy42 | 2011-03-05 22:18 | バスキチ(NBA)