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NBA中間レポート1

今月初旬に書こうと思ったとき、テーマは「3強・3強」だった。

イースト、ウェストともに、優勝できるチームが
すでに3チームずつ、つまりリーグ全体で6チームに絞られた、
そう書こうと思っていた。

イーストに関してはその状況は変わっていないが、
ウェストでは良くも悪くもサプライズが続出していて
若干、予想が狂ってきた。

が、よく考えれば、これもまた予想通りではあるのだけれど(笑)。

まずは、イーストから。

<カンファレンス上位順位>
1位.ボストン・セルティックス(24勝3敗)
2位.デトロイト・ピストンズ(22勝7敗)
3位.オーランド・マジック(20勝11敗)

あとは、まあ、あえて列挙する必要はないかと(笑)。

<ボストン・セルティックス>
ボストンは予想通りリーグ最高勝率を誇っており、
マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが95-96シーズンに樹立した
NBA史上最高勝率(73勝9敗)を破るのではないかと囁かれている。

Big 3(ガーネット、ピアース、R.アレン) は期待された通りの働きだが、
意外や意外、J.ポージー、T.アレンといったような脇役が健闘、
特にPGのR.ロンドは2年目ながら出色の出来。

だが、このチームの最大の強みはリーグ最強を誇る強固なディフェンス。
スタースコアラー3人を擁しながらチーム一丸となって
ディフェンスに取り組めるというのは容易なことではない。
むしろ、前記の3人が率先してやらなければ、チームメイトはついてこない。
そのような意味では、チーム状態は非常に良い。

<デトロイト・ピストンズ>
デトロイトはここ16戦で14勝2敗。堅実で、地味ながら強い。
ボストンのホームでセルティックスに土をつけた唯一のチーム。
4年前にNBAを制覇した当時はディフェンスのチームだったが、
今では打って変わってオフェンスで打ち勝つ試合が増えている。
しかも、平均20点以上を挙げる選手は皆無。
どれだけチーム一丸で戦っているかが見て取れる。

さらに、昨年と比較して、R.マーレー、J.ヘイズらがプレイングタイムを得ており、
スタメンを休ませるだけでなく、チームを活性化している。
特に、アスリート能力に長けたJ.マキシールはプチブレイク中。
あとは骨折で出遅れていた期待のルーキー、R.スタッキーが
プレシーズン同様の働きを見せれば、言うことはない。

個人的には優勝したシーズンよりも強いのではと思っている。

<オーランド・マジック>
ここ最近は停滞しているけれども(ここ10試合は4勝6敗)、
開幕1ヶ月(16勝4敗)は間違いなくリーグの主役だったオーランド。
ボストンに今季初黒星をつけたのはこのチームだった。

3年前のドラフト1位、D.ハワードが覚醒。(まだ22歳!)
オフェンスのスキルが驚愕するほどに向上、リバウンドはリーグ首位。
現在、23.3得点、15.1リバウンドは立派の一言に尽きる。

元々の速さと高さに加え、技術(左手のフックシュート!)も徐々に習得しており、
もう少しシュート範囲を広げられたらディフェンスしようがない。
アンタッチャブルな選手になるのはもはや遠い未来ではなくなった。

悲しいほど衰えが顕著なS.オニールとは対照的に、
”NBAの輝かしい未来”がここにはある。

新しくチームに加わったR.ルイスの期待に違わぬ働きに加え(18.4得点)、
これまた一皮向けたトルコ人、H.ターコグルー(19.4得点)が
中から外からとシュートを射抜く。

PGのJ.ネルソン、K.ボーガン、C.アローヨ、K.ドゥーリングら、
バックアップ人も小粒だがピリリと辛い役者ぶり。お見事。

一昨年にマイアミを優勝に導いたヘッドコーチ、S.バン・ガンディの手腕も
評価されてしかるべきだと思う。この面子で貯金9はあっぱれ。

イースタンを制するのは、
間違いなくこの3チームのどれかだと断言できる。
by Worthy42 | 2007-12-30 11:48 | バスキチ(NBA)
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