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オリンピック雑記(4)

これまでのところ、8冠を成し遂げたマイケル・フェルプスのための
大会であったのは明らかなんですが、
一夜にして、それがガラリと変わった印象があります。

それほど男子100m決勝は衝撃的でした。

勝利を確信したボルトが残り十数メートルを欽チャンばりの走りで流したにもかかわらず
世界新記録で圧勝したという驚愕的な事実だけを言っているのではありません。

もっとも恐るべきは、ボルトの専門が100mではなく、「200m」であるということです。

一番得意としている種目ではなくて、
大会前年までエントリーを悩んでいた、いわば「付け足し」の種目で
世界新記録をマークして大勝したその適応性と高い才能は
今大会の主役に躍り出るに十分なインパクトを与えてくれました。

これで200mでも、あの偉大なマイケル・ジョンソンの記録を破れば、
北京五輪は「ボルトのボルトによるボルトのための大会」と
後世に語り継がれることは間違いないでしょう。


以下、これまでで印象的だった種目。

「男子バスケ アメリカ」
最大の難敵、スペインに37点差の圧勝。
これまでの全4戦のうち、一番の強敵に最大の点差をつけて完膚なきまでに叩きのめした。
いかに気合が入っていたかが窺われた試合でした。
この圧勝を受けて、アメリカの金メダルを確信しました。


「女子200m背泳ぎ 中村礼子」
2大会連続で200m背泳ぎで銅メダル。
女子競泳で2大会連続メダルは、あの「頑張れ、前畑」の前畑秀子以来の物凄い快挙。
今大会の女子競泳陣では唯一のメダルだし、もっと騒がれてもいいと思います。


「女子サッカー 日本代表準決勝進出」
準々決勝の中国戦を見ていたのだが、完勝とはああいう試合を言うのだなと思った。
何をとっても男子よりも優れている。覚悟も見て取れました。
もう少し、丸山を出して欲しい気もしますが。
サッカー(男子だけど)ではメキシコ五輪以来の偉業。

「女子マラソン 野口みずき」
コーチ陣(及び陸連側)の致命的な大失態。
今日の気候、優勝者のタイムを見ていても、野口が出場していれば間違いなく「金」だった。
次回は34歳。厳しい。いったい、なんのためのお目付け役なのだか。
by Worthy42 | 2008-08-18 00:18 | ひとときの残滓(スポーツ)
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