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Nightmare after Christmas

ティム・バートンも驚いたに違いない王者ボストンのまさかの大失速。
19連勝で迎えた聖夜の一戦、昨季ファイナルの再戦でロサンゼルスに惜敗するなど、
年末年始のここ9試合で、なんと、2勝7敗(現在4連敗中)。

クリスマス前の成績(27勝2敗)から大きく後退(29勝9敗)して、
リーグ首位からリーグ全体の4位、イースタンカンファレンス3位に転落。
もちろん、NBAの最高勝率記録の樹立など、儚い夢と化してしまった。

ロサンゼルス、クリーブランドといった強豪への敗戦(ともにアウェイ)ならまだ分かるが、
シャーロット、ニューヨークといったプレイオフ戦線から脱落中のチームにも敗退。
主力に怪我人が発生したわけでもなく、突如、大スランプに陥ってしまった。

起爆剤としてニューヨークで干されている悪童、ステファン・マーブリーを獲得して、
KGと再びタンデムを組まそうと画策中という噂がまことしやかに流れるのも無理はない。

はっきり言って、危機的状況である。
ボストンの連覇を予想したが、このままではちょっと厳しいかなと思いだした。

唯一の光明はまだトレードが可能なこの時期であるということ。
マーブリーにせよ誰にせよ、新しい血を入れて活性化するというのは一計には違いない。

少なくともカンファレンスのホームコートアドバンテージを持っていないと、
肝心なところでクリーブランドには太刀打ちできそうにない気がするので、
昨季はシーズン中にベテラン数人を獲得して優勝への布石を打ったフロントが、
今年はどう動くのか、注目である。

現在のところ、マイアミ、ニュージャージー、ミルウォーキーの奮闘も目立つけれど、
特に注目すべきは、デトロイトとサンアントニオの復調。
優等生的バスケットを憎らしいほど徹底する強豪が上位にいないと正直、物足りない。

特に、サンアントニオは数十年ぶりの3連敗スタートから見事に立ち直って、
ロサンゼルスに続いてウェスタンカンファレンス2位まで上昇(24勝11敗)している。
まだ力(特に得点)をセーブしているため衰えたように見えるガーネットに比べ、
開幕から近年最高の出来を見せているティム・ダンカンの切れ味は抜群。
復帰した怪我人(パーカー&ジノビリ)も例年通りの活躍を見せ始め、
"Stop L.A." の一番手に名乗り出そう。

個人では、「帰ってきたディーゼル」、シャキール・オニール(フェニックス)の爆発。
衰えつつある肉体に過度の負担をかけないためか、数試合に一度欠場しているものの、
ここ数週間では平均22得点弱、10リバウンド強は近年では最高の成績。
シーズン総合でも17点、9リバウンドは36歳選手としては予想以上の健闘と言っていい。
NBA随一のご意見番的この大ベテランが元気なのは、やはりどことなく嬉しくて楽しい。

いよいよ、シーズン折り返し目前です。

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by worthy42 | 2009-01-11 18:32 | バスキチ(NBA)
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