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Movie of the Year 2008

先日、『クライマーズ・ハイ』を観たあとに、
ふと、2008年の映画ランキングをまとめていなかったことに気づいたので、
今さらだが昨年一年間に見た映画を私的にチョイスしてベスト10にしてみた。
(邦画洋画の区別は付けずに、観るのが2度目、3度目となる作品は除外)

もっとも、夏頃から記録をつけるのを怠っているので、
特別に印象が深かったものしか覚えていない。

「あ、これだ!」という横綱級の作品には出会えずに、1位から選ぶのに苦労した。
番付表という形をとるのであれば、「横綱抜き」ということになる。

1.『ヒトラーの鴈札』
2.『善き人のためのソナタ』
3.『スルース』
4.『再会の街で』
5.『アメリカン・ギャングスター』
6.『ノー・カントリー』
7.『once ダブリンの街角で』
8.『ツォツィ』
9.『迷子の警察音楽隊』
10.『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

次点. 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』


上位5作のうち、戦争(テロ)関連の作品が『スルース』、『アメリカン~』を除く3作。
一方で、観賞後にすっきりと癒されたのは『ダブリン~』と『迷子の~』のみ。
年々、テーマが重たい映画を好んでみる傾向が顕著になってきたか。

そのストーリーと発想ゆえに特に鮮烈な印象を受けたのは3位の『スルース』。
ジュード・ロウ VS マイケル・ケイン。文字通り、二人の名優が対峙する傑作。
老いてもなお偉大さを発揮したケインは、
『ダークナイト』でも抑えた演技で際立った存在感を醸し出していた。
ただ、この作品は好みが極端なほどはっきりと分かれそう。

『ノー・カントリー』は殺し屋(ハビエル・バルデム)の評判以上の不気味さが印象的。
あの風貌を思い出すと、夜も眠れなさそうな気がしてくる。
"BOSS爺"こと、トミー・リー・ジョーンズは保安官(刑事でも警官でもない)がハマり役。
ジョーンズは『告発のとき』でも名演技を見せている。

10位の『ゴーン・ベイビー~』は『グッドウィル・ハンティング』で
アカデミー脚本賞を受賞した俳優ベン・アフレックが脚本を書いているので、
ただでは終わらないだろうとは予想していたが、
アメリカの現状を照らし出した何とも救いがたい結末に、唸らされた。

『ゼア・ウィルビー~』では主演のダニエル・デイ=ルイスが
アカデミー男優賞、ゴールデングローブ男優賞ほか、各賞を軒並み受賞。
これだけの演技(怪演)をすれば、そりゃ、あげちゃうよな~という感じ。


今年はとにもかくにもチェ・ゲバラの映画2部作が今のところの愉しみ。
トミー・リー・ジョーンズと並んで好きな俳優ベニチオ・デルトロが演じるとなればなおさら。
by worthy42 | 2009-01-11 23:05 | 銀幕に溺れる(映画ノート)
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