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昨日の敵は今日の友 昨日の友は今日の敵

FINAL が終わって一段落かと思いきや、ドラフトを挟んで、
ここ数年、数十年で一度の民族大移動かと見紛う活発なストーブリーグ。

まあ、オフシーズンの楽しみといえば選手の移動しかないのだが、
今年は、愛着も仁義も何もあったもんじゃないなという印象。

主だったところは以下の通り。


<ロサンゼルス>
獲得:ロン・アーテスト(FA)←ヒューストンから
放出:トレバー・アリーザ(FA)→ヒューストンへ

<オーランド>
獲得:ビンス・カーター(トレード)←ニュージャージーから
放出:ヒードゥー・ターコグルー(FA)→ポートランドへ
放出:レイファー・オルストン、コートニー・リー(トレード)→ニュージャージーへ

<クリーブランド>
獲得:シャキール・オニール(トレード)→フェニックスから
放出:ベン・ウォーレス、サーシャ・パブロビッチ(トレード)←フェニックスへ

<サンアントニオ>
獲得:ジェイソン・リチャードソン(トレード)←ミルウォーキーから
放出:ブルース・ボウエン、カート・トーマス、ファブリシオ・オベルト(トレード)←ミルウォーキーへ

<デトロイト>
獲得:ベン・ゴードン(FA)←シカゴ、チャーリー・ビラノエバ(FA)ミルウォーキーから

<ヒューストン>
獲得:トレバー・アリーザ(FA)←ロサンゼルスから
放出:ロン・アーテスト(FA)→ロサンゼルスへ

<アトランタ>
獲得:ジャマール・クロフォード(トレード)←ゴールデンステイトから

<ポートランド>
獲得:ヒードゥー・ターコグルー(FA)←オーランドから


ファイナルに進出した両チームがロースターをいじるなんて想定外。
ロサンゼルスはチーム第3の男として台頭し始めたアリーザにあっさりと見切りをつけ、
今年のプレイオフでも激しくやりあった、リーグ最強のタフガイ、ロンロンと契約。
ちなみに、去就が取りざたされていたコーチ、ジャクソンも来季指揮を執ることに。
爆弾を抱えながらではあるが、これで来季のロサンゼルスは、間違いなく今年よりも数段強い。

それ以上に動いたのがファイナルで完敗したオーランド。
確かにレベルアップの必要性を痛感した敗戦だったが、
カーターの獲得にホッとしていたところ、3本柱の一人、ターコグルーに逃げられてしまった。
まだ合意に達していないという一部報道もあるので信憑性はまだ疑問符が付くのだが、
ターコグルーに去られてしまうと、ファイナル時のスタメン3人を失ってしまうことになる。
ネルソンが戻ってきて、カーターが加わっても、はたしてレベルアップとなるのか。

もっとも驚いたのは、シャックのクリーブランドへの移籍。
コービ、ウェイド、とSF(SG)のスーパースターとタンデムを組むと、
必ず優勝した実績があるシャックだが、今度はキング・レブロンと。
まあ、放出したのが、パブロビッチとウォーレスなら悪くないか。
しかし、クリーブランドは、来季FAになるレブロンに去られるのが怖いのはよく分かるが、
節操無さすぎ。楽に一度優勝してしまえは、それこそNYに行きたくなるのでは、と思うのだが。

サンアントニオ、デトロイトは強かな動きをしたなという印象。
サンアントニオは2000年代の優勝を支えた功労者のボウエンらを放出して、
中、外と得点力のある、リチャードソンを獲得。これで「ビッグ3」から「ビッグ4」に。

デトロイトは契約の切れたアイバーソンとラシードのサラリーが浮いた分で、
ゴードン、ビラノエバという爆発的な得点力のある2人と契約。
ポジションもアイバーソンとラシードとほぼ重なるので、しっかりと作り直してきた。
さらに、昨季就任させたばかりの新任コーチ、カリーを解任。こういう動きは素早い。
ただ、これで「ビルアップス時代よ再び」、となるかどうかは分からない。

ポートランドはターコグルーを取れれば確かに素晴らしいのだが、
同じようなアウトサイドタイプの選手はすでに枚数が揃っているような気も。


これまでのところ、プレイオフ進出チームが積極的に動いている。
ボストンでさえもデトロイトのラシードを獲得間近という噂もある。

強者がますます強者に。

まるで欧州サッカーのようで、それはそれでつまらなくもある。

昨日の敵は今日の友 昨日の友は今日の敵_a0096546_8461870.jpg
オーランド(準優勝)→ロサンゼルス(優勝)→マイアミ(優勝)→フェニックス→クリーブランド(?)

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by worthy42 | 2009-07-04 08:50 | バスキチ(NBA)
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